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「サヨナラまでの30分」レビュー☆

2020年10月06日 01:20

「サヨナラまでの30分」レビュー☆

新田真剣佑、北村匠海主演他。彼が遺したカセットテープを再生する30分間、2人は1つの体を共有する―アイツが彼女に会うたびに、僕も彼女を好きになる。メジャーデビューを目前に解散したバンド「ECHOLL」。1年後のある日、突然見知らぬ大学生・颯太(北村匠海)が現れ、メンバーヤマケン葉山奨之)、重田(上杉柊平)、森(清原翔)そしてカナ(久保田紗友)に再結成を迫る。実は颯太の中身は、1年前に死んだボーカルのアキ(新田真剣佑)だった!偶然拾ったアキのカセットテープを颯太が再生する30分だけ、2人は入れ替わり、1つの体を共有していく。人づきあいが苦手な颯太と、「俺にこじ開けられない扉はない」が口癖のポジティブなアキ。ひとりで音楽を作っていた颯太も、次第にアキや仲間と音楽を奏でる楽しさうぃ知り打ち解けていくが、「ECHOLL」を去ったアキの恋人・カナだけは戻ってこない。カナに再び音楽を始めてもらうため、最高の1曲を作り上げようとする2人。一方、カセットテープに異変が起き、アキと颯太の入れ替われる時間は短くなっていく。突然、ぼくの前に現れた彼は、もうこの世にいはいなくて―それなのにずかずかと踏み込んできて、ぼくたちの未来を変えようとする。“サヨナラ”がくれた僕たちの“はじまり”の物語。

8/10点!!物語の完成度としてはこれまでのティーン向け青春音楽映画の中ではちょい上くらいでずば抜けて良かったわけではないです。でも、新田真剣佑の圧倒的な存在感、北村匠海演じる颯太のアキを凌ぐ歌声、新田さんと北村くんの関係性だからこそ作り上げられた、体交代の際のアキの完コピと、本作でクリアしなければならない点をすべてクリアしていて、さらにテクニカルな部分で二人が作品の出来をぐっと押し上げていて、やるなぁと、二人の実力派俳優にあらためて驚かされました(^^)その一方で、二人の存在感や演技力が圧倒的だからこそ、バンドという全体を見渡したところで、バンドメンバーの存在感のなさや久保田紗友の女優としての魅力がパワーバランス的に弱かったです。アキはこんなイケメン幽霊なら憑りつかれてもいいよっていうくらいまぁキラキラしているのですが、颯太にまとわりつく感じがまさに憑霊そのもので(笑)、これは普通に怖いなとホラー映画に片足突っ込んでいる感じが面白かったです。アキの無敵モードから寂しさ→諦め→成仏までの心情変化がとても繊細に表現されていて、「変わって」の言い方ひとつで色々な感情が伝わってきて、切なくて胸が締めつけられました(何ならちょっと思い出して泣いちゃいそう)。観終わってから、アキの切ないシーンばかり思い出すので、新田さんは余韻を残す俳優さんだなぁと(^^)楽曲は表題曲も良いですが、「stand by me」が北村くんの歌い方とマッチしていて一番好きでした。新田さんは役作りで粗削りなパフォーマンスにしたそうですが、普段、もっと上手いので、もう少し上手く歌ってしまっても良かったと思います。でも、二人ともさすがにそこらの音楽映画とは別格で上手いです。入れ替わりがデジタルな感じも萩原監督っぽい今っぽい感じで新しかったです。アンバランスな魅力があり、終わった後にやっぱり劇中歌は全部聴き直したくなる作品です。2020年公開。

このデジログへのコメント

  • はらぺこ 2020年10月06日 19:02

    これは、、観てみたいと思ってました(•‿•)

  • ユリ 2020年10月07日 09:07

    > はらぺこさん
    新作レンタル始まったばかりなのでぜひ(^^)今年はもう劇場に行くのは難しそうなので、DVDばかりになりそうです(涙)

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