- 名前
- つれずれ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 41歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- エロ小説を書くのが好きです笑 200万hitのサイトの作者です。 Sです。リアルのS...
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つれずれ羞恥小説:恋人未満3
2019年07月16日 12:44
三回目の出会い。葉月との待ち合わせで僕は定番化した喫茶店で待っていた。
葉月を抱き締めた夜から、まだ三日も経っていない。
”会えませんか?”
そうメールしてきたのは今回は葉月だった。
普通の生活をしていれば、決してあり得ないシチュエーションに葉月も感化された様だった。
二回しか会っていない名前も知らない男に唇を奪われ、胸に触れられる。
女性としてはどんな気持ちなのだろうか?
つれづれは、待ち合わせの喫茶店で仕事を済ませる。
そんな時、葉月が現れる。
「やあ。」
つれづれは葉月に声を掛ける。今日は黒のワンピースだった。
腰より少し高い位置にワンピースを絞るリボンがあった。
葉月はつれづれに気付くと、少しはにかんだ笑顔をして向かいの席に座った。
今日の葉月のワンピースは若干絞ったリボンで、胸が強調される。嫌でも視線が行ってしまった。
「葉月が誘うなんて、どうしたの?」
意地悪な質問をする。
その質問に、葉月はやや俯いて、
「なんとなく会いたくて。」 と答えた。
つれづれが、そんな質問をした裏には、前回会った時に葉月が誘わなかった理由。
”自分から誘ったら、自己責任みたいで...”
が潜んでいる事に、葉月は気付いたのかも知れない。
たまたま今回は、隣に他人が座っていたため、早々に喫茶店を後にする。
「何処に行く?」
つれづれの質問に、葉月はとあるビルの飲食街を指定した。
特に特別でも無い居酒屋に入ると、二人はたわいもない会話をしながら、食事を取った。
そんな会話の中で、軽く前回のキスの話になった。
「前回は大丈夫だった?」
そんな質問に葉月は、赤面し、俯きながら答える。
「はい。嫌じゃなかったです。」
ちなみに、今日の葉月は、髪が顔に掛らない様に髪を結っていた。
それは、葉月に答えにくい質問をすると、直ぐ俯き、顔が見えなくなってしまうのが嫌で、
つれづれが、事前にお願いしていた髪型だった。
「なら良かった。立ってられなくなるもんね。」
つれづれは、軽くからかう。
たったそれだけの言葉で、葉月は俯いて、目を閉じていた。
「今日は恥ずかしそうな顔がよく見えるから良いね。」
つれづれはからかうのが楽しかった。
「胸も本当に結構あったし、柔らかかったな。」
つれづれは、自分の手を鷲掴みの形にして、自分の手を見つめる。
そして、前回の胸の感じを思い出していた。
葉月はたったそれだけの事で、首まで上気する。それを自分でもわかっているのだろう。
自分の両手を首に回し、さらに俯く。そのしぐさを葉月はする時は相当の我慢をしている時で、それが手に取る様に解かった。
「俯いてちゃ、話ができないよ。」
つれづれは無理やり葉月の顔を上げさせる。
そして、視線が合うと、葉月の目がまた潤み始めているのが解った。
「ちゃんと立ってました。」
理性で、葉月は答えてくる。
懸命の努力がにじみ出ていた。
「じゃあ、もうキスしないね。」
つれづれの言葉に、葉月は困惑する。だた、表情はキスを求めていた。
「またしたいの?」 その言葉に葉月は頷いた。
ただ、それが、おねだりになっている事に気付いたようだった。
葉月の体温が上がった。
つれづれは、香水と葉月の汗が混じった香りで、それが確認できていた。
二人はまるで恋人の様に会話を重ねる。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去る。
時計は10時を回っていた。
「帰ろうか。」
つれづれは会計を済ませ、葉月に帰宅を促した。
ただ、葉月は帰ろうとしない。
「少し散歩したいです。」
それが葉月の答えだった。
二人は少し街中を歩く。
「腕ぐらい組まない?」
僕は葉月に声を掛けた。葉月は自分の手を、僕の腕に伸ばした。
夜風が腕を組んだ二人を撫ぜる。
前回は断られた、この腕を組む行為の意味が僕は嬉しかった。
「線路向こうに、遅くまでやっているショットバーがあるんです。」
そう言ったのは、葉月だった。
「じゃあ、軽く行こうか。」
二人は、そのバーに入る。
バーにはそこそこの客が入っていたが、端の席に座る事ができた。
席の配置の関係で、横並びの席だった。
二人は初めて横並びに座る。
マスターに飲み物を注文すると、つれづれは葉月に視線を向けた。
「手を触るから、貸して。」
つれづれは、直接的に葉月に話す。
その指示が、葉月にとって、
”性感帯を触りたいから、差し出せよ”
と同じ意味を持つ事を葉月は直ぐに理解する。
節目がちになり、おずおずと、右手を出す。
「右手じゃ無くて、左手。」
つれづれは露骨だった。葉月は左手の感覚がかなり強い事を二人とも認識していた。
「左は無理...」
甘ったるい声を出す。 美人系の顔で”無理”といわれると、つれづれは許しそうになるが、
半分無理やり葉月の左手を取った。
葉月は手首を掴まれただけで、体を震わせる。
何もしていないのだが、葉月はこれから起こる事を想像している様だった。
「まだ何もしてないけど?」からかいながら、机の下で、指を撫ぜた。
葉月はその瞬間、まるで直接その場所を刺激したかの様に身をくねらせる。
「反応し過ぎ。我慢しろよ。」
その言葉で、葉月は我に返ったように、周りに視線を送る。
ただ、客は皆、それぞれの会話に夢中のカップルばかりだった。
ただ、我慢できなくなったのか、手を振りほどこうとする。
つれづれは、そんな葉月を軽く睨むと、諦める様に言う。
「僕の握力には敵わないよ。」
躊躇せずに、つれづれは、左の指を愛撫し続ける。
葉月は遂に、目を閉じて耐え初めていた。
そんな葉月は可愛かった。つれづれは、葉月の耳元でささやく。
「濡れ始めただろ?」
葉月は何も答えなかった。美人の顔が羞恥で歪み俯いて耐えている。
「答えないと、やめないよ。」
つれづれは脅迫した。
首を横に振れば良いだけだったのにも関わらず、葉月は返答した。
「ちょっとだけ...」
つれづれは、葉月の手を解放した。
葉月の目が、ちょっとでは無い事を物語っている。
「へえ。ちょっとかぁ」
つれづれは、すかさず、葉月のふとももに手を伸ばした。
驚いた様に葉月が視線をこちらに向ける。
ただ、つれづれは、平然と周りからの死角を確認すると、太ももから、一瞬だけ上に掛け登ると、葉月に触れた。
葉月は必死に抵抗する。
つれづれは、太ももから一旦撤退することにした。
「少しは触らせろよ。」
つれづれは葉月を軽く睨んだ。
そんなタイミングで、バーの客たちの何組かが店を出て行った。
マスターを除くと皆、背を向けている。
マスターはさすがプロだった。こちらには一切視線を向けてこない。
つれづれは、葉月の胸を指差す。
葉月は気付いた様で、腕を組んでガードする。
「腕が邪魔。」
つれづれは手を軽く振り、胸を隠さない様に指示をする。
バーの店内で、葉月は仕方なく、腕を組むのを辞めた。
それは、自分の胸を差し出す行為だった。
つれづれは、躊躇なく葉月の胸に触れる。
手に柔らかい感触が伝わる。
ただ、そんな感触より、葉月の必死に我慢する表情の方が良かった。
羞恥と興奮の両方に取りつかれた葉月の表情が妖艶だった。
「こんな事されて、許してるって、僕の事好きなの?」
つれづれは、直接的に確認する。
葉月は驚いた様にこちらを見つめる。
「僕の事が、好きなの?って聞いてるんだけど?」
つれづれは、容赦なかった。
ここで、”好きです”と答えられる訳もなかった。
葉月はまた俯く。
つれづれは、手元の紙ナプキンに、乾き物のアーモンドとピーナッツを並べた。
「僕が好きなら、ピーナッツを食べてみろよ。」
葉月に視線を送る。
「彼氏が好きなら、アーモンド。」
つれづれは、笑った。
この場の状況と、このシチュエーションである。勝てると思った。
葉月は悩んだ末に、ピーナッツを口にした。
刷り込みに似た感覚が葉月を襲ったようだった。
つれづれはすかさず、アーモンドを自分の口で食べる。
葉月は、自分の選択に酔い始めていた。
目を潤ませながら、葉月はピーナッツを手に取ると、つれづれの口に押し当てる。
つれづれは、受け入れる様に、ピーナッツを口に入れる。
何度も、何度も僕はピーナッツを食べる事になってしまった。
自分の唇に、葉月の指の感覚がある。
その指は左手だった。
「そろそろ閉店になります。」
マスターが声を掛けてくる。 時計を見ると25時を回っていた。
「タクシーで帰るんだよ。」
つれづれは葉月に声を掛けた。
二人は会計を済ませると、店を後にする。
駅のロータリーに向かうバーの並びの路地には二人しかいなかった。
つれづれは、前回の様に、葉月を引き寄せる。
ただ、前回と違ったのは、葉月は引き寄せただけで、目を瞑り顔をこちらに向ける。
”無理に好きといわせた様なものだな...”
つれづれは自嘲した。
駆け引きとしては今日はキスをしないで、引くべき。つれづれはそう思った。
ただ、
葉月の唇に自分の唇を重ねる。
”僕”が我慢できなかった。 小さく細い葉月を抱きしめながら、僕は葉月の唇以上の物を奪った気がした。
前回よりも長い抱擁だった。
相変わらず、葉月はキスしただけで崩れそうになる。小刻みに体を震わせると、目が虚ろに彷徨う。
細い体に不釣り合いな葉月の胸を弄りながら、答える様に僕はキスをしていた。
ふと、人の気配がして二人は離れる。
恥ずかしそうに、葉月がその場を離れる。
二人は何も言わず腕を組むと、タクシー乗り場に向かった。
ただ、金曜日の夜のタクシーは長蛇の列だった。
”並ぶか...”
つれづれがそう思った時、葉月が口を開く。
「そこのお店、朝までやってます。」
居酒屋を指差す。
葉月の精一杯の選択なのだろう。
居酒屋であれば、 約束の持ち帰りはしないという約束は果たせそうだった。
「朝まで飲むか...」
つれづれ達は居酒屋に向かった。
今度は何も言わずに葉月は腕を組む。葉月はあまり男性と腕を組まないのだろうか?
腕を組むというより、ぎこちなく腕を掴んでくる仕草が可愛い。
地下に降りると、店員に案内された。
居酒屋は簡易な個室だった。周りもタクシーを諦めたカップルがまったりしている。
つれづれも葉月も、さよならのキスで思考を止めていた。
店員もほぼこない。隣の客も自分たちの会話で必死そうだった。
僕らもそうだった。
単なる居酒屋で、葉月を見つめる。
アゼリアで見かけた僕好みの子が目の前にいる。
そして、キスができる。そう想像してしまうと、止める事ができなかった。
個室といえど、店員が横を通れば二人の様子を確認できるにも関わらず、
つれづれは身を乗り出し、葉月の顎を取る。
そして、軽くキスをしてしまう。
ただ、葉月も軽いキスでは物足りない顔をすると、小さな唇を若干開いていた。
その顔を見ると、僕も葉月の欲望に答えるために、唇を重ねる。
朝まで、まだ時間はある。
なんで、こんな風になったのだろう。二人はお互いの出会いがまだ理解できていなかった。
ゆっくりと時間が流れる。
グラスを手に取った葉月を眺める。 細い指が視線をくぎ付けにする。
何も言わず、つれづれは、また葉月の手を取ると指を撫ぜた。
葉月の興奮がつれづれにも伝わる。
バーに居た時の様に、手を外そうとはしなかった。逆に、つれづれの愛撫に身を任せている。
指を撫ぜるたびに、葉月は肩を震わせる。
感覚に身をゆだねる葉月と 一瞬、視線が絡まると、つれづれは、葉月の指に、自分の唇をあてがい、軽く舌を這わす。
「あっ...」
葉月が、驚きか快感か、居酒屋にも関わらず、性欲の声を漏らした。
その眉間を寄せた姿が淫猥で可愛かった。
二人は思考が停止したように、見つめあった。そして葉月の視線に初めて負ける。
その後もゆっくりと時間が流れる。ただ、時間が止まる事は無かった。
二人の三回目の出会いが終わろうとしていた。
時計を見ると、もう始発に近い時間だった。
「帰ろうか..」
二人は、もう明るくなった川崎の街を駅に向かって歩いた。
どちらともなく手を繋ぐ。
葉月は僕を確かめる様に、何度も何度も握り返してくる。
「今度は、葉月の部屋に行くよ。」
僕は、葉月にそう告げると、返答を待つ事無く、始発の電車に葉月を乗せる。
葉月が見えなくなると、どっと疲れが出た。ただ、その疲れは気持ちよく、
軽く街中を歩くと、タクシーに乗り込んだ。
四話に続く
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