デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

つれずれ羞恥小説:恋人未満1

2019年07月14日 18:40

”今から川崎向かうけど、良い?”

つれづれは、葉月に返信を出す。
しばらく立つと、PCのメール受信欄に新着メールがアップデートされた。

”勇気出して行く事にします。 待ち合わせは何処ですか?”

つれづれはそのメールを確認すると、オフィスの整理をして担当事務の娘に外出する事を伝えた。
「いってらっしゃい。」

事務の子が、笑みを浮かべて挨拶をしてくる。
”これから、羞恥サイトで出会った子とお茶してくる”

とは、口にはできなかった。

「夜はA社の接待だから、君は、定時で帰宅して良いよ。」

まっとうなサラリーマンの返答をすると、会社を出る。

....葉月とどういう経緯でこうなったかは、追々にという事にする。
もちろんきっかけは、HPのよろず相談メールからである。

歩きながら、携帯でメールを打つ。
”暑いから、川崎なら、地下街のアゼリアで。こっちは一時間弱掛るから、適当喫茶店に入ってて。”
送信した。

HPの更新をやめてから、かれこれ三年。その間、新しい応募は、スルーしていたが、
たまたま波長があったのか、葉月とは、メールを開始した。

パソコン持っていかないので、携帯のアドレスを送ります”
葉月から、メールが届いた。

電車に揺られ、京急川崎駅に到着する。
すると、葉月からのメールだった。

喫茶店ですが、ドトールが混んでいるので...”

つれずれは、自分も川崎に着いた事をメールする。

”こっちも着いた”

「......」
NotService のメールだった。

フリーメールのカットしてんじゃんか!」
つれづれはミスを犯した。
部下には事前テストの徹底を指示している身でありながら、自分がやってしまった。
これで会ったこともない葉月と連絡の手段が途絶えた。

「....探すか。」

開き直る。

とは言っても川崎の地下街は、かなり広い。ざっと、縦横十列以上あり、東西に分かれている。
「まじかよ....」

そう思った時だった。
目の前を一人の女性が横切った。

「おっ川崎にも可愛い子居るじゃん。期待できるか!」

葉月だったらいいのにな”つれずれは心で笑った。
ただ、写メで受け取っていた写真と感じが違っている。

しかも、その子は、羞恥小説を読んで乳首を伸ばす子には思えない、清楚そうな子だった。
ナンパすら、しにくいタイプだった。

葉月への手がかりは、
前に、受け取った写メであったが、風呂上がりの素ッピンだった。

その綺麗な子とはタイプが違う。葉月写メは、可愛い感じの子だった。

念のためと、軽く目を合わせようとするが、完全シカトだった。

”違うか....そうだよな、こんな感じの子な訳が無い。”

つれづれはスルーした。
しばらく歩くが、それらしい子は居なかった。

”返事がありませんが、どうかしましたか?”
葉月からのメールが来る。

向こうは、いきなり返信が無くなって困惑しているだろう。つれづれはそう思った。
放置プレーには早すぎる...”

自分の運の無さを呪った
”今日は仕切り直しか.....”

地下街をうろうろしながら、さまよう。
神様でも居ない限り無理だよなぁ”

つれづれがそう思った時、先ほどの清潔そうな子にまた出会った
直ぐ気がついたのは、自分の好みのタイプだったからだ。

葉月だと妄想してみるか”

人間観察も趣味である変態男は、その女性を追う。
”これ、ストーカーか?”

思わず笑いそうだった。

どちらにしろ、夜の仕事には時間があるし、しばらく川崎に居るのが、心配しているだろう、葉月への礼儀と思った。
軽くストーカを開始する。


ただ、その子の動きに違和感を感じた。
一人で歩いているにも関わらず、女性向けアパレル店に目もくれない。
しかも、目的地があるとも思えないゆっくりとした動きだった。

ふと、その女性の手を見ると、携帯を握っている。
カバンも持っているにも関わらず、携帯を握っている。待ち合わせだった。

その携帯に目をやると、なんとなく見覚えのあるホワイト系の携帯だった。

”まじ!”
つれづれはかなり驚く。

ただ、何の確証も無かった。
2分ほど観察を行う。

確証が増える訳も無かった。
”どうするか....”つれずれは思う。
”...僕は人探しをしている。 正当な理由があるのだから、目の前に可愛い子がいたら、確認しても悪い事では無い”

自分に理由付けする。
30後半になってナンパまがいの事をするのは、なかなか恥ずかしい

放置プレーの後は羞恥プレーか? M,S逆だよ。”

ただ、こんなに”清楚そうな、年の離れた子と話せる機会ができた”と前向きに考える事にした。

つれずは、その子に近づき声を掛ける。

「ちょっと、すみません。」

その子は視線も合わせず、過ぎ去ろうとする。
”ちがったか....”

ただ、ナンパ目的と思われるのも癪であった。

「人探ししてるのですが?知りませんか?」

やっと立ち止まると視線があう。

凛とした目と綺麗な顔立ちだった。
葉月写メは、垂れ目の可愛い感じの子だった。

つれづれの言葉は、本人であれば、すぐ理解できると思った。
ただ、その子は、首をかしげる。

”そうだよな...葉月じゃなかったら、意味解らん事口走ってるぞ、俺。”

慌てて返答する。
「ごめんね。間違いみたい。」

軽く会釈をして離れる。
ただ、その際にその子が何かを口にしようとしている。

”あっ.....”
つれずれは理解した。
自分の名前は  ”つれずれ”だった。いつもは、初対面の知らない男に、”つれずれさんですか?”
と言わせる事が、初めの羞恥プレーで楽しかったのだが、今日は、本人確認前だった。

つれずれは携帯を見せる。

『つれずれより』のメール題目だった。

その女性が、携帯を覗き込む。

そして、視線を合わせた。


その小柄だが、凛とした綺麗な子が”葉月”だった。

驚いた。 今までも何度か神が微笑んでくれたが、今回も微笑んでくれる。
”この子との経緯は、神がかってる”

そう思った。


「ごめん、メールが受け取り拒否になってるみたいで...」

そう言いながら、喫茶店を探す。
「そこの喫茶店に入ろうか。」
「はい。」

100m程度先の喫茶店に向かう。


「.....」
「......」

無言になってしまった。

葉月から、かなりの緊張が伝わる。
こっちも、普段の行動が取れない。

数年ぶりの初デートだった。しかも、遠目で本人確認して”さてっと行くか”
と考える余裕も無かったからだった。


喫茶店は、4人席が空いていた。
「ここで良いね。」

二人は昔ながらの喫茶店という言葉が似合う喫茶店で、向かい合わせに座った。

「探すの苦労しちゃったよ。」
たわいも無い会話を始める。

かなりの緊張からか、葉月は視線を合わせようとしなかった。
大丈夫?」
軽く確認する。
「人見知り、結構するんです。」

との返答だった。たわいもない会話を続ける。
つれづれも、久しぶりの会話が楽しかった。

こんな出会いでも無ければ、20台半ばの子と喫茶店で話をする事など望めない。
ましてや、こんなに自分のタイプの子である。

ちなみに、今日は事前に交わした約束があった。

いきなり攻めない事。持ち帰りしない事。
どうやら、短編の”日記”のいずみを自分に重ねてしまった様だった。

自分の性癖はおかしいが、かなり変質者扱いされている(笑) そこまで”やばい”男ではないのだが...(笑)

ちなみに、今夜は仕事の接待があり、夜まで空いていない。
そこが、葉月の安心だったようだ。

ただ、怪しんでいる相手と結局葉月は、この喫茶店に居る。
どういう気持ちなのだろうか?

しばらく会話を続ける。
とても楽しかった。

このまま、たわいも無い話を続けたいとも思ったが、それは自分の信念を曲げる事である(笑)
本当は目の前で緊張している葉月を優しく抱きしめたい気持ちを抑え、
軽くジャブを打つ事にした。

葉月、可愛いよね。なんか思ってたより、清楚っていうか清潔っぽいっていうか...」
まあ、これは本心である。

「そんな子が..」
つれづれはわざとらしく葉月の胸を凝視した。

実は、既につれづれは、葉月乳首写メを受け取っている。
それも、指で敏感なそこをつまみ、伸ばした茶色い乳首写メだった。

以前、メールのやりとりをした事があった。
写メ受け取っちゃるけど、会うのに抵抗は無いの?”
その答えは、
”私あんまりそういう事、気にしませんので大丈夫です。”

だった。
おそらく一度関係を持った人とでも、友達関係を作れるという意味だと思う。

ただ、僕は、そういう意味で、メールしたつもりはない(笑)

「確か、あんまり気にしないんだよね!」
初めてあった変態男は、葉月の胸に視線を送る。
葉月も理解したようだった。

軽いジャブだったが、葉月に、うまい事ヒットした。

かなり恥ずかしそうに俯く。そしてしばらく顔を上げなかった。

”泣いちゃった?”
そう思えるほど、下を向き、微妙に震え、かなりの羞恥に耐えている。

”ちょっとは濡れた?”って笑って聞けるレベルの堪え方ではなかった。


”なにしてるのこの二人!”
店員の視線が痛くなってくる。

葉月が、ようやく顔を上げる。
色白の顔がほのかに染まり照れ笑いをしている。

「べ、別人って事で、理解してください...」

美人系の顔が可愛い系のアピールをすると、男には堪らなかった。
”やべ、もっと苛めたい...”

そう思ったが、約束もある。しかも店員の視線が痛い。

ここでこれ以上はこっちか気恥ずかしい

”場所替えるか...”
つれづれは、次どうするかを考えた。


羞恥に赤く顔を染めた葉月は、一所懸命に理性を取り戻そうとしている。
初対面の男に、凝視されながら、自分の胸元と渡してしまった写メを比較されるのだから、女性として
は必死の思いだったろう。

「そろそろ、次行こうか?」
つれづれは、葉月を促した。

「はい。」
聞こえるか聞こえないかの小さな声であったが、葉月は頷いた。

「別の喫茶店にする? それとも、カラオケボックス?...それ..」
「む、無理です!」

葉月カラオケボックス過剰反応する。
二人だけの密室に抵抗を感じた様だった。

「三つ目の選択肢は、聞かなくて良いの?」
とりあえず、つれづれは確認する。

「だ、大丈夫です...」
葉月は、言わなくても認識したようだった。

二人は、その喫茶店を後にした。
「この辺に別の喫茶店ってあるかなぁ..」
つれづれは、葉月に確認する。

「向こうにあります。」
葉月が歩き出した。
川崎葉月の方が土地勘がある様で、普通の喫茶店に二人は入った。
静かで落ち着いており仕事がはかどりそうな場所だった。

その喫茶店で二人は向かい合った。
少しは葉月の緊張が取れたようだった。

たわいも無い話しをしていると、笑顔が出ていた。
美人だったが、笑顔の方が可愛かった。

”今日はそっとしておこう”

つれづれはそう思った。
もちろんつれづれの”そっと”は何もしない訳ではない。
周りがこちらを見ていないのを確認すると、
少し真面目な話の流れを無理やり、方向転換させる。

「話は変わるけど、こんどまた写メ送ってよ。消せっていうから消したけど、
実物と比べたら喫茶店でも遊べるよね?」

つれづれは、携帯と、葉月の胸を見比べる。
いきなりの話しの転換に葉月は戸惑った様だった。

追い打ちを掛ける様に、葉月胸元から、フレアスカートのその位置に視線を移動する。
葉月は、一瞬で俯く。
つれづれはさらに羞恥を煽る事にした。

恥ずかしいからって俯かない!」
小声で話しかける。
葉月にとっては一瞬だったかもしれないが、数十秒ほど身を固くしてから、必死の思いで顔を上げる。
顔が赤く染まっていた。

「こんな清楚な顔してるのに、足どころか、そこも拡げちゃってたじゃん?」
つれづれは、スカートを指差した。

つれづれは、本名も知らない可憐な目の前の子の性器スカートの上から想像した。
以前受け取っていた、その写メは自分の人さし指と中指で自らを剥き出しにした写メだった。

その時も恥ずかしかったのだろう。
本人は気付いていないかも知れないが、その写メ葉月の膣から中指に糸の様に伸びる滴が印象的だった。

葉月はまた俯く。
目の前の異性に露骨に性を意識させる言葉を浴びた葉月は、おそらく滴をこらえているに違いなかった。

「顔をあげて..」
つれずれは羞恥に震える葉月の顔が見たかった。

「...」
葉月は何も言わない。ただ、少し身を起こす。
肩より少し長いストレートの髪で、表情を隠す様にしている。

つれづれは、欲情の我慢ができなくなっていた。
ゆっくりと、手を伸ばすと、葉月の髪に指を伸ばす。

隠している髪をなぜると、固く目を閉じた葉月の表情が確認できた。
エアコンの効いている店内にも関わらず、葉月は上気した様子だった。

エアコンの風が回転し、葉月を撫ぜる。
その風がつれづれにもに周ってくる。
葉月の熱気から発せられた残り香につれづれは、葉月女性を感じる。ほのかに香る香水と混じりとても良い香りだった。

葉月の興奮がやっとひと段落ついた様だった。
恥ずかしそうにしているが、視線を時よりつれづれに向ける。

「こういう話は嫌?」
つれづれは確認する。
「....」
葉月は答えを迷っていた。

「本当に厭なら、やめるけど、大丈夫だよね。。」
その質問に微かに頷く。

一方的な言葉から、葉月にも少し協力してもらう事にした。
「椅子の背もたれに寄りかかって。」

つれづれが、葉月に背中を背もたれに預ける様に指示する。
葉月は緩めの白いブラウスを着ている。
恥ずかしそうに俯くと、ゆったりしたブラウスから、葉月の胸の形は見えない。

ただ、背筋を伸ばすと薄手のブラウスはくっきりと胸の形を露わにする。
初めは葉月は何の事か解らないまま背筋を伸ばす。

ただ、つれづれの視線が、自分の胸に向かっている事を知ると、背筋を伸ばす行為が、羞恥の行為であることを察したようだった。
直ぐに前かがみになり、俯く。

「それじゃあ、見えないよ....」
つれづれは、葉月に胸を見せる様に強要した。
それでも恥ずかしそうにして、つれづれの要求には従わない。

「してくれないなら、苛めるよ。」
従わない葉月につれずれは、お仕置きをする。
「...を、伸ばしたの見せてるんだから、これくらい良いだろ? 普通の子ならまだしもドMでしょ?」
つれづれは、笑いながら蔑む。

その言葉に、葉月はやっとの思いで、胸を反らした。
小柄で細みの葉月だったが、その時は、ほど良い大きさの胸だと思った。

つれづれは、ふと時計を見る。
”もうこんな時間か...”

つれづれの時計はもう仕事に戻らなくてはならない時間を指し示す。
”名残惜しい。”

そう思った。
そして、葉月にもそう思ってもらいたいと思っていた。

二人は喫茶店を出る。
大通りの信号を渡れば駅だった。

赤信号が長かった。
「変わらないね赤信号。」

つれづれは、葉月に話しかける。 
”ずっと、このまま赤でも良い...”

だた、時間は流れる。
”また会える?”つれづれは聞きたかった。

ただ言葉にならない。
「またメール頂戴ね。」
その言葉に葉月が頷く。

それだけ言って二人は違うホームに向かう。
葉月は電車に乗り込むと、座れた様だった。こちらには気付いていない。

そして、こちらに気付く事無く、葉月列車が動き出す。

”主役になれる出会い方でも、自分でもない”
つれづれは自分を嘲笑した。

”さて、サラリーマンに戻るか。”
僕は、つれづれの仮面を足元の線路に投げ捨てると職場に向かった。

このデジログへのコメント

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

つれずれ

  • メールを送信する

つれずれさんの最近のデジログ

<2019年07月>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31