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「バービー」レビュー☆

2019年02月01日 01:26

「バービー」レビュー☆

キム・セロン主演他。まだあどけなさの残る少女イ・スニョン(キム・セロン)―彼女は、バービー人形になるのが夢の小さな妹スンジャ(キム・アロン)と、知的障害を抱える父マンウの世話をしながら民宿を切り盛りし、手製の携帯ストラップを売って家計を支えていた。ある日、彼女たちのもとへ叔父のマンテクが連れてきたのは、スニョンを養女にしたいというアメリカ人スティーブとその娘バービー。マンテクには姪の養子縁組をまとめ、金をせしめようという魂胆があった。かねてからアメリカに憧れていたスンジャは、自分が養子になりたいと言い出すが、体が弱いからとマンテクに断わられてしまうのだった。やがて、スニョンとバービーは次第に心を通わせてゆくのだが・・・。夢の国から届いた残酷招待状・・・「アジョシ」「冬の小鳥」の天才子役のキム・セロン主演で韓国社会の暗部を描いた衝撃の実話。

4/10点!!展開を知っていて観たので観れましたが、恐ろしく単調。子どもだけの演技が続くので。でも、何か不穏なことが起きているのはわかる的な子ども目線な映画でした。スンジャはお金はかすめとるし、家の手伝いはしないし、荷物もお姉さんに持たせるし、描き方によってはあくどい妹が自ら地獄に入っていったようになりがちなところを、ちゃんとスニョンもスンジャもまだあどけない子どもで良い子という風に見せているのが本作の成功ポイントだと思いました。バービー役の子の苦悩もよくわかり、あんな場面に子どもを連れていく親の神経が全くわからないです。自分さえ良ければという考え方と、お金で何でも買えるという考え方がなくなれば、こういうことはなくなるのかな?(>_<)でもバービーの気持ちも痛いほどわかるし。やっぱり、神の領域に近いものを売買したらいけないです。でも、重罪だとしても命に代えてでも我が子をと思う親は止められないのでしょうけど。ジレンマ、ハンパないです。また、姉妹のお父さん役の俳優さんも上手くて、自分の力で救うことが出来なくて、何よりも大切な子たちを奪われる苦しみがにじみ出ていました。叔父さんはよくわからない。何でちょっと良い人風に方向転換したんだろう?悪いことをしていても根は良い奴なんだというよくある韓国言い訳あるある?(爆)手紙をもらったスニョンはあの後どうしたのだろう?どこかに訴えようとしても暗部として見なかったことにされてしまうのでしょう。人身売買需要と供給が成り立ってしまっているので、「トガニ」の時みたいにいくら明らかになっても皆声を上げないのだろうと思います。見渡したらそこら辺に転がっている不幸なのに。救えるのに。ファンタジーちっくに描いているのがまた彼らと一緒にダークサイドに落ちたようなズドーンと落ち込む作品です。2011年公開。

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