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どんな人が好きですか (続きの続きの続きの続き)

2018年12月25日 00:48

在来線終点の駅で、改札を出てくる君を待っていた。
小ぶりのキャリーバッグを引いて、この街には似合わないコートと深めの帽子を被った君が改札を出てきた。

やぁ、
随分遠くまでありがとう。
疲れた?

ううん、
窓から見える風景を見ていたら、意外とすぐに着いちゃった。
途中、大きな風車、、風力発電の塔が沢山立っていて、それがみんな規則正しく回ってたの。
で、それを見ていたらなんだか面白くてニコニコしてたら、隣に座っていたお爺ちゃんがなんか良いことあるんだねー。って。

で、お爺ちゃんに、はい、これから好きな人とデートなんですって言ったら、お爺ちゃんもニコニコして教えてくれたの。

この電車の終点の駅まで送って行って、岬の丘の上にある喫茶店に行ってごらん。
そして、そこから夕日を見るんだ。
夕日が海に沈む所が見えたら、きっと良いことが起こるよ。

そこは昔、恋人達が一緒に夕日を見て、幸せになった場所なんだ。

お爺ちゃん、
それはもしかして、昔のお爺ちゃんの事?

さーて、それはどうかな?
でも、そういう恋人達が沢山居るって聞いた事はある。

そう言って、お爺ちゃんは1つ手前の駅で降りたの。

ふーん、
なかなかロマンチックだね。
で、君はこれからデートなの?
僕はてっきり仕事の視察かと思ってたけどね、、、。

冗談で言って見ただけです!(笑)
さ、早く連れてって下さい。

はいはい、
じゃ、荷物を。

車のハッチバックを開けて荷物を積み、さらに東に向かう。
ラジオのスイッチを入れると、ローカル局から音楽が流れていた。

ohrainy
雨の日の夕暮れ
街を抜けて 海に続く道へ

新しい暮らし始めようと
いくつもの思い捨ててきたけれど

君と暮らした日々だけが
ただ一つだけ still in my hart

街の灯りが、遠く瞬いて
潮の香りが 近づいて来るよ
wow wow wow

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