ほんの少しでいいから

ここ最近、過去に4年ほどお付き合いした
学生時代の彼のことを思い出す機会があって、
今でも複雑な感情でいる自分にちょっと驚きました。

先日裏に書いた、あの好きで好きで
自分から追いかけて　やっと付き合ってくれた彼の事です。

大学4年になる頃には、お互い将来の事も意識していて、
はっきり口にこそ出さなかったけど結婚するものと思っていました。
ところが、時代は就職難。ピークといわれた年でした。
彼は志望していた業界をさっさとあきらめ、
「地元に戻って就職してもいいのなら」と
条件を提示されたにもかかわらず、
「はい、卒業後は地元に戻ります」。
私に相談しないで即答してしまった、と後から聞かされて愕然としました。

卒業してから半年くらいして別れました。
側にいる人のやさしさと、それまで育んできた彼との想いを
私は量りにかけました。

離れていったのが悪いのよ。
そう、今でも責めたくなるときがあります。
戻りたい、とプロポーズしてくれた時にはもう遅かった。

学生生活を送った地に程近く、今も暮らしているので、
彼を思い出すことが今でもあります。
恨んではいないけど、
今、もし彼が、奥さんと子どもと、
何の不満もなく幸せでいるとしたら
私は手放しでは喜べない。

ほんの少しでいいから、

そう、
年に3日位でいいから思い出して、少しは苦い思いもして欲しい。

私は、電車が止まるほどの台風の日や、
マックのチョコレートシェイクを飲むときや、
今でもあるあのお気に入りのパスタのお店で
必ずアナタを思い出すんだから。。