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「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」レビュー☆

2018年10月20日 22:12

「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」レビュー☆

花に狂い、愛に狂う。舞台は、スペインから独立し「黄金時代」と呼ばれた17世紀オランダ。人々は、融資や収集に熱を上げており、なかでも“絵画”と“チューリップ”が大ブームだった。希少な品種の球根一個が邸宅一軒分に値したといわれた世界最古のバブルチューリップバブル」がピークを迎えていた。親子のように年の離れた、裕福なコルネリス(クリストフ・ヴァルツ)と結婚したソフィアアリシア・ヴィキャンデル)。二人の間に燃えるような愛はなかったが、孤児となり修道院で育った彼女にとって、それは初めて味わう豊かで安心した暮らしだった。夫は優しく不満もなかったが、彼が切望する跡継ぎができないことが、唯一の悩みだった。そんな中、夫が夫婦の肖像画を、無名の画家ヤン(デイン・デハーン)に依頼する。キャンバス越しに見つめ合うヤンとソフィアが、恋に落ちるのに時間はかからなかった。若く情熱的な画家と、許されない愛を貫きたいと願ったソフィアは、ある計画を思いつく。しかし、ヤンが二人の未来のために、希少なチューリップの球根に全財産投資したことから、運命が狂い始める。絵画ファンとミステリーファンが夢中になった世界的ベストセラー小説を「恋に落ちたシェイクスピア」の脚本家映画化したフェルメールの世界から生まれた物語。

9/10点!!人はどこまで残酷になれるのか選手権みたいな映画でした。もうひたすらにコルネリスが可哀想過ぎて唖然( ; ゜Д゜)情熱的な愛と穏やかな愛。この二つが両立されることはなく、どちらが幸せかは永遠の問いだと感じました。アリシア・ヴィキャンデルは愛に狂い道を踏み外す役が似合います。やってることは悪女なのにひたすら危うく純真無垢なので、目が離せない魅力があります。罪悪感と迷いがあるくせに、「私は悪くない、これしか道はない」という開き直りすら感じさせる、人間臭さがたまらないです。不妊で追い詰められていくソフィアの姿は現代女性と重なり、こんなにも昔から、女性は苦しみ続けているのだなと観ている私まで苦しくなりました(>_<)デイン・デハーンも今回は完璧に美男モードで、若い男女が愛のために堕ちていく、何にも変えられない美しさを見事に体現しています(*^▽^*) 絵を描いているシーンは「タイタニック」を思い起こさせられました。登場人物皆が深い愛を抱いており、幾度間違おうとも、人はこれからも愛に狂い、愛に突き動かされ道を進んでいくのだと、叩き付けられたようでした。チューリップバブルも絵画と違い、一瞬の短い命にお金を注ぎ込み狂う人々を観て、まさに狂乱。人間は可笑しな救いようのない生き物だなぁと、何だか神様の視点で上から見下ろしているような面白さがありました。シェークスピアの「ロミオジュリエット」のように隙のなく古典的でさえある完璧な作品です。2018年公開。

このデジログへのコメント

  • ユリ 2018年10月21日 00:55

    > はるさめ。さん
    上野でやってるんですね。しばらく美術館と名の付くところはジブリ美術館しか行ってないので(爆)行きたいです。

  • pekopoko 2018年10月21日 08:31

    高得点ですね
    全然チェックしてなかった映画だけど、気になります

    俺もユリさんをモデルにして絵を描いてみたいなぁ
    芸術のためなら、脱げる?笑

  • ユリ 2018年10月21日 21:59

    > pekopokoさん
    美術モデルですよね。寒いし、私止まってると無意識にフラフラしてるみたいなので無理ですよw 小さい頃からよく怒られてましたもん。映画って感じの濃厚な作品でした♪

  • はらぺこ 2018年11月08日 08:48

    これも、、是非観たいです~(*´-`)

  • ユリ 2018年11月08日 13:36

    > はらぺこさん
    ぜひぜひ。すっごくロマンティックで女性は好きだと思います(^^)映画観た~~って贅沢な気持ちになれます♪

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