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「ユリゴコロ」レビュー☆

2017年09月29日 19:48

「ユリゴコロ」レビュー☆

吉高由里子主演他。人殺しの私を、愛してくれる人がいた。「あなたの優しさには、容赦がありませんでした。」物語は、一冊の告白文から始まるー。ある家族。一人息子の亮介(松坂桃李)が実家で見つけた一冊のノート。そのノートは、人を殺め続ける何者かの、すべてが一人称で書かれた告白文であった。主人公は、美紗子と名乗る女(吉高由里子)。人が生きていくために必要な“拠りどころ”、彼女のそれは“人間の死”であった。殺人という行為から逃れる術を持たずに絶望の日々を送る中、洋介(松山ケンイチ)という男と運命的な出会いを果たすのだが―。過去と現代が交錯し、ノートに記された真相に迫っていく亮介。数々の疑念の先に突きつけられるのは、あまりに切ない驚愕の真実だった―。夫婦とは。家族とは。人を愛するとは。一冊のノートに記された禁断真実が、あなたの心につきささる。

9/10点!!原作読んでます。原作と後半が結構違い、原作を好きだったので、戸惑いました。美紗子の家族と亮介の店のスタッフ“細谷さん”を丸々削ったのは、いただけないです。全体の構成自体を変えてしまった結果、彼らの持つ深い愛憎自体もカットされてしまう形になっていて、泣けるはずの場面と驚きのトリックがなくなっていたので、拍子抜けでした。美紗子を演じた清原果那と吉高由里子の表情には、ゾクッとしました。特に、吉高ちゃんは段々と愛を知って変わっていく表情が見事で、久々に本領発揮していました(*^¬^*)松山ケンイチシリアスな役柄は相変わらずピカイチですね。この二人の、言葉を交わせずとも全身から放たれる愛情は凄まじかったです(*゜Q゜*)木村多江さんの名演にも心を突き動かされました。ちょうど、村田紗耶香の「殺人出産」という本を読んだばかりで、その本は「10人子どもを産んだら1人殺して良い」という世の中で、10人産んで殺人を犯そうとする無差別殺人者のお話で、「誰かにとって優しい世界は誰かにとっては残酷な世界」という台詞が、本作にも当てはまると思いました。今の世界、殺人を拠りどころにしている美紗子がいくら人を愛そうが家庭を持とうが、その存在を肯定されることはない。それが、とても切なく、込み上げてくる余韻が深かったです。生と死の描写が原作よりかなり生々しく、真に迫っていたので、PGではなくRに引き上げた方が良いように感じました。沼田まほかるさんの小説って、ミステリーに見せても結局、究極の愛の物語なんですよね。美紗子と洋介の愛が重なった瞬間(個人的映画史に残るラブシーン)、美紗子が“喜び”という感情を知った瞬間、互いに切望しているのに一緒にいられない運命、様々なシーンが思い起こされて、胸が詰まります(;_;) 「蛇にピアス」に次ぐ吉高ちゃんの代表作です(*^¬^*) 2017年公開。

このデジログへのコメント

  • ユリ 2017年09月30日 03:57

    > GRAYさん
    原作より良くなってれば気にならないのですが、原作と構成自体変えちゃってたので気になりました。私は泣けちゃうと評価がグンと挙がるんです。吉高ちゃんと松山さんのラブシーンが切なすぎて。

  • ユリ 2017年09月30日 03:58

    > GRAYさん
    吉高ちゃんだとやっぱり「蛇にピアス」が大好きです。原作も好きですし。あとは「横道世之介」のヒロイン役が最高に可愛いです。

  • はらぺこ 2017年10月01日 20:32

    良さそう(^^/

    先ず、原作読んでみようかな(*^^*

  • ユリ 2017年10月01日 23:11

    > はらぺこさん
    まほかるさんは「彼女がその名を知らない鳥たち」が一番好きです。来月映画公開もされるので併せておすすめです♪

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