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2014年12月30日

2015年01月19日 09:24

2014年12月30日

日本一映画館だった蠍座が18年と6ヶ月の歴史に終止符を打った日。
見たのはドキュメンタリーヨコハマメリー」とダルデンヌ兄弟監督作品「ロゼッタ」。

人間としての品格がすばらしい元パンパンホームレス女性メリー」の純情と意気は忘れられない印象を残す。彼女と親しくなり世話をする元男娼のシャンソン歌手にも過酷な戦後を生き抜いた人間だけが持つ優しさと輝きを感じた。

ロゼッタ」。ドキュメンタリー映画のようなリアリティ、テンポと密度、アル中の母を背負いながら誰にも頼ることなく、同情を忌避して生きる少女ロゼッタが痛々しくも愛おしい。

これまで見た3千本の映画のベストであり、理想の女性と初めて出会った一本。

蠍座が閉館したのでもう映画館に行くことはない。プロジェクターを買うことにした。

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