ヤッパリ３番は鳥谷！

阪神】鳥谷４番外して２位確定に王手

スポーツ報知10月2日(水)7時5分配信
【阪神】鳥谷４番外して２位確定に王手

３回１死二塁、同点２ランを放った鳥谷〈１〉と二塁走者の西岡〈７〉をベンチ前で迎える和田監督（右端）

　◆阪神８―４中日（１日・甲子園）　残り６試合のタイミングで、和田監督が舵（かじ）を戻した。「重い雰囲気で野球をやっていた。原点回帰で、もう一回いこうと思った」。約１か月間、４番を任せてきた鳥谷を３番に下げ、マートンを４番に戻した。なりふり構わず連敗を４で止めた。

　８月２９日の巨人戦（東京Ｄ）で宿敵に３タテを食らい、翌３０日から鳥谷を４番に据えた。背番号１が打線の中心に座った２６試合は７勝１７敗２分け、平均得点は３・１点。それでも決して動かさなかったオーダーだった。

　「いい時のイメージでね。原点に返って、出直そうということ」と指揮官は同じようなフレーズを繰り返したが、鳥谷を４番に据えた時点ですでに、チームの目標は打線をいかに立て直し、ＣＳを勝ち上がるかに切り替わっていたはずだ。そのための準備期間だった１か月間は、打順が“元サヤ”となったことで意味を持たなくなってしまった。

　若手主体の中日投手陣から８得点を挙げたが、手探りの打順編成なのだから、あくまで結果オーライ。和田監督も「きょう打ったからどうこうじゃなく、これが続かないと」と強調した。

　４番を外された格好の鳥谷が３回、同点の９号２ランを放ったことが虎にとってせめてもの救いか。その３番打者は「打順？　どうのこうのというのはない」と淡々と話した。７０勝到達、勝率５割以上が確定、そして２位確定にも王手が懸かったが、和田阪神はまだ迷い続けている。