彼女飯コンプレックス

あたしが作る飯は、酒飲みや酒のアテで米を食べるのが好きな人に受けはいいが、女子高生のころは、自分の飯がオシャレ飯や子供舌男子にウケないのが悩みだった。
いわゆる彼女飯コンプレックスっていう感じ。

まぁ幼稚園くらいの頃ですら子供っぽい食べ物が好きじゃなかったのでその延長線上にある『彼女飯』に興味をあまり持たなかったというのはある。
（肉団子鍋は好きだけど、ミートボールのソースは苦手、みたいな）

たしかに17の女が近所のオモニに貰った美味しい豚足と、伊豆の漁師にもらった肉厚のわかめのみそ汁
（取り寄せの麦味噌、かつお、昆布だし使用）
ってのは、今にして思うと随分シブすぎるとは思うが、成人した男がそういうメニューは嫌がるのに、味付け失敗したアイスクリームの型で丸く抜いてプチトマトのっけたオシャレポテサラをベタ褒めしてるとやる気なくすよね？

そういうわけで、オシャレ飯子供舌男子には、残り野菜をトマトジュースとコンソメで煮たスープとかパンの耳に自家製ガーリックオイルを塗ってバジルを振ったりしたものみたいな類いを出してごまかすようになったんだけど、酒飲みの男子にこの『彼女飯コンプレックス』に話をしたら

「それは『彼女飯』というより『イタリアのおかんの飯』やw」
って言われてしまったけどなwww