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【女優魂!】01-02、頭で動かずに、気持ちで動いていますか?

2013年04月28日 21:42

そうできたら、後悔はないだろう。
もちろん、気持ちに従って行動したら、経済的損失を被ったりの例はあるにはあるが、それは「後悔」の範囲ではないだろう。
「やらず後悔」。これさえ避けたらなんとかなる。


その放課後みはるは異質な気配を演劇部部室に感じた。
「誰だっ!」
「……ん。こんばんは」
その女性は明らかにこの学園の者ではなかった。とみはるは見識する。
まず、高校生ではないとわかる。
世の中には老けた小学生や幼い老女などの事例があるが、目の前にいる女性にそんな雰囲気は見られない。
「何者だっ」
「……学生。…明成大」
やけにすっきり身分を明かす。
「名を名乗れっ」
と調子に乗るみはる。相手が部外者とわかったから多少の無礼は赦されるのだろうか。
「……名乗る程の者ではない」
一冊の台本を読み終え、また一冊の台本を取る彼女
「何をしている」
「ホンを読んでる」
「だいほん」ではなく「ホン」と言った。演劇に関して素人ではない事を暗に示したのだろう。
「むむっ」

がらがらがらがら……

織座が部室に入ってきた。
「こばわ~」
「……まだ昼」
「細かいのを気にするひとだな」

「こばわ~」
にっこり微笑む織座。
「知ってるのか」
「一度会たことありす麻衣子んと同じ匂でござます♪」
嬉しそうだ。みはる初対面ではないと織座は云う。大多数のひとと会ったりするお嬢様みはるには、記憶がないのかも知れない。
「しかし青柳関係者か。」
「……ん」
なんか不服そうだ。麻衣子の関係で来たわけではないらしい。
約30分後。
がらがらがらがら……
「ごめ~ん!遅れちゃったよ!」
奈美恵が息を切らして入ってきた。
「……ん!」
二冊目を読み終えて、彼女奈美恵を見据える。
「……結果オーライ
「ちっともオーライじゃないぞ」
「ごめんなさいだよっ。有希さん」
奈美恵の知り合いだったのか」

「紹介するよっ。ルームメートの月山有希さん。大学生なんだよ」

合点がいった。彼女奈美恵を待っていたのだ。
「どっかで聞いた名前だな」
「ググレカシタラ、有名人ですた」
検索しないとわからない程度の知名度らしい。
香住町を守った、元祖魔法少女っ」

「……ふん」
照れてるのか、何も答えず奈美恵の方向を見る有希
「とにかくちょくちょく顔が出てくるから宜しくなんだよっ」
何故か奈美恵有希保護者ぽかった。

続く!

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