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直しは辛い。

2012年06月26日 21:44

本当に辛いんです。
だって、自分で書いたんですよ、それをバッサバッサ切るんですから。
どんなにいいシーンでも、どんなにいい台詞でも、物語と関係ないというかズレてるなと感じたら切るんです。またいずれ使うこともあるかもしれないけど、今ここでは必要ないわけです。
でもね、最近は慣れました。
っていうか、一回、本当に演劇を創っていくことを一からやってなんでもなくなりました。

4月の公演の時、稽古開始日に持ってた台本と、明日開幕となった時の台本、全く別物になりましたから。まあ、劇団で公演が決まった時の台本稽古開始日の台本も全く別物でしたからね。
つまり、一番最初に書いて劇団に出したものと、公演本番で演じられたものは全く違うものだったって事です。但し、テーマとかそういったものは何も変わっていないんですけどね。

これ、1度やってしまえばなんてこと無いんです。
うちの劇団は、台本をそのままやりません。

どんなに名の知れた作品(台本)でも、そのまま稽古して上演することはありません。

なぜなら、台本というのは書き終えた時点で成長を止めるからです。それ以上にならない。
いくら年数を経ようが変わらないんです。
でも、それを上演する劇場も変われば時代も変わる、当然役者も誰も彼も変わるわけです。
たとえ前にその役を演じた役者であっても、変わるじゃないですか。
まだ20代だったのが、30代になったとか結婚したとか。
だから劇作家演出家も、その台本をそのまま上演するのは役者に対して非礼なんです。だって成長してるんですから。うちは、そういう劇団です。

直しって辛いんです。でも、それが礼儀なんですよ。劇作家として、演出家として。

それとよく分からないのですが、劇作家の中には、書いてある台詞を一字一句間違えずに喋ることを要求する人がいるみたいです。これもどうかなと思います。
だって、いいんですよ語尾とか台詞そのものが違っても。意味が伝われば。言おうとしていることが伝われば。どんどん台本は変わるんです。それが普通だと思う。

さて、そう言いながら、直しを終えることにしました。
あまり直しを入れると、全部直さなければいけなくなるので。
で、明日出してきます。

さあ、また明日から7月末締め切りの構想に入ります。

ふう…


追伸:

こんな男です。もしこんなのでも良かったら演劇話でも致しましょう。

このデジログへのコメント

  • 伊豆般若冠者 2012年06月28日 19:07

    うちは基本、この形で創ります。定番の作品でも、役者がその時々でどう思い、何を考えているか。それによってどう行動して、発言するか。ですから、劇作家も演出家も役者も成長するんです。亡き大先生の作劇法です。

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