強い人間？弱い人間？

とある人が言いました。

「その子は弱い子で、リストカットしちゃうんだよね…」と。

リストカットをする人は弱いのか？？
色々意見があると思うけど、
こうも考えられる。

こころの弱い人間はすぐに人に八つ当たりする。
罵声を浴びさせ、手をあげる。
こころの強い人間は人には八つ当たれない。
人を傷つけない。だから自分を傷つける。
云わば自分を絶望から解放してくれる、自分しか知らない秘密の儀式で自分に罰を与える。
相手より、自分が傷ついた方が良いと思う優しさ、相手を傷つけない強さ。

また、こうも考えられる。
人に嫌われようがどう思われようが、傷つこうが意見を貫く。
孤独を抱えても、それを振り切って前に進む。
それも強さだと思う。

ひとそれぞれだと思う。

リストカットは、自殺には絶対繋がらないとは言えない。
人を傷つけたくない気持ち、自分に罰を与える気持ちが大きくなった時、傷が大きくて死に繋がる事も。
また、破傷風、皮膚痕とうリスクもあります。
痕を消すには手術が必要となり、保険も利きません。かゆみを伴う事もあるのです。

先のことを考えてない行動と言われがちです。
では、リストカットをしなければならないほど追い詰められた時、その人は側にいて止められたのでしょうか？

逆にリストカットを止めて、行き場のなくなった気持ちをその後、どう処理すればいいのでしょうか？

とある医者が言うにはリストカットをしてしまう時は止めてはいけないと言います。
リストカットをしないような状況にするのだと。
後は見守るだけだと。決して「そんなことをするの？頑張りなさい」と言ってはいけないと。

頑張った結果がリストカットなのです。
そんなことではないのです。人を傷つけないための自分への罰、優しさであるからです。



人間、それぞれこころの物差しが違います。
私には、その人が言った「その子は弱い」の意味が分かりません。

何を基準に弱いといっているのか？
自分の物差しで人を勝手に決めている。
自分の物差しで判断した事は人に話すことじゃないと思う。
話して何の得があるの？

上からものを言っている感じがして嫌でした。



リストカットがその人の存在でなくなっているのなら、医者なんか要らない。