偏見

いつものように辞書ひくと、

偏見（へんけん）：公正を欠く見解。かたよった考え・見方。

とあります。ま、これは「え？」って思う部分は無いですよね。いきなり結論から言うけど、私は　偏見＝自分の考え・見方　だと思う。自分っていうのは、私の事じゃ無くて、全人類の個々。

何故か。

自分では正しいと思っていても、そうじゃ無い場合はある。大多数の人が正しいとし一般となっている考えや見方でも、立場や国、状況など色々な要素で正しいとは感じない人も居る。わかりやすい例では、戦争。

報復攻撃とか。

攻める（当事者は「守る」という言葉を使うが）側は、常に自分達は正しいと思っている。自責の念にかられる場合もあるけど、当事者全員がって事は無い。
人を殺しておいて「俺達が正しい！！」と嬉々としている。それを異常とも思わない。でも、それを遠巻きに見ている側は、様々な見方がある。

さて、報復攻撃をして大量虐殺をしている国に異論を唱えるとどうなる？
世間的には「制裁」とか「当然の報復」と言っている事に異論を唱えたら？　「それは、相手国に偏った見方だ」って、拒否される事が多くないですか？　報復者からは、それは偏見にしか見えない。

立場が変われば考え方も言動も逆になる。

要は、自分勝手なんですよね。自分の考えや見方と違う事は

「偏見だ」と言って除外。拒否。聴く耳すら持たずこもる…

というのは極めて個人的で何の意味も無い例えですが、偏見という言葉を持って、自分の周りに柵をめぐらす。じゃぁ、柵を取り除くと？はい。「八方美人で自分の意思を持たない優柔不断な奴」というレッテルで箱に詰められてしまいます。

まぁ、私も、柵を廻らしたり箱に詰めてしまったりしている訳ですけど、人間が考えたり感じたりして主観を持つ限りは偏見もなくならないと思ってます。自分の陣地は持っていても、柵を廻らしても、高い強固な要塞を築かないようにはしたいと思って日々精進です(^_^；）。

できるだけ、その柵を低くしたり、透明で中が見える箱に詰めて　いつでも見られるようにしておくように注意はしているつもりですけど、例え限りなく透明にしてもみんなが皆、他の人のことを何でもかんでも解るわけじゃ無いでしょう…。

限りなく透明にできないから偏見はなくならないんでしょうけど…。