趣味は読書、数学を読む或いは小さいカタルシス

「数学する身体」という本を読んだ。
エニグマのアランチューリングと、岡潔という日本の数学者が取り上げられていて、チューリングは映画で、岡潔は小林秀雄との対談で知っていて、両方の人物に興味が湧いて、関連した本を少し読んでみようかと思っている。
最近、小説から遠ざかり、エッセイやら人物論のアンソロジーのようなものばかり読んでいるので、個々の人物への興味ばかりが、ただただ平坦に広がるばかりである。
久しぶりにマクドナルドでアイスコーヒーを飲んで、本を読んだが、片付ける時の、氷を飲み残し入れに移す時の、ぶちまける感じが、結構好きである。
器用ではないのだが、折り畳み傘を丁寧に畳んでしまうのも好きである。
新刊の文庫本を買って、裁断の加減か、ページが一部くっついているのを、ペリペリと剥がすのも好きである。
子供の頃は、「出前一丁」というインスタントラーメンに付いているごまラー油の小さなビニール袋を破って、ラー油をスープに入れるのが好きだった。
すぐには列挙出来ないが他にも、自分の身体が感じるもので、他愛ない快感を感じるものが多々ある。
案外、そんな些細なものが、人生を楽しくしているかもしれない。