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代償No.8

2018年04月06日 00:56

代償No.8





今夜もあの人は、欲望のまま私を翻弄して…

己の飢えを潤すために…

ただひたすらに何度も喰らう。


あの人は躰の関係だけだと言いながら、貪るように口づけてくる。

そのキスは…

とても甘い。

でもどんなに甘いくちづけをかわしても、

あの人の心は私の物にはならない気がしていた…


私を見つめる視線がどことなく遠いことがある。

それは、行為に没頭しているときで…

あの人はその場にいなくなる。


その指先を…

その唇を…

感じるたびに、この人が女の扱いに慣れていると感じる。

よくわからないけど、あの人の心には誰かが住んでいるのではないか?

跨った上から感じる視線の先に何かを見透かしている気がする時もあった。

ずっとその人を見つめながら、目の前の私を抱いている。

だからあの人に…

私は見えていない。

でもそれでいい。それでもいいから…


私に必要なのは躰。そう思い割り切ろうとした。

あの人も私にそれだけを望んだ。


今までの私にはこんなこと、絶対に考えられない行動で感情。

本能のままに…

ただあの人の躰に溺れていく…

泥沼に足を取られていく。


その淫欲の泥沼に自らどっぷりとはまりこむ。

これからも、許される時間…

そうするつもり。


彼には妻子がいる。

そして、いつ転勤になるかわからない上司なのだから。







どのくらい時間が経ったのだろう…

閉じた瞼を持ち上げようとするが、重すぎて上がらない。

とろんとした目で、ぼんやりと周りの景色が細長く視界に入り始めて…

たぶん意識を取り戻した私は、躰に抑え込むような重みを感じ、

上から右眉を上げてほくそ笑むあの人の裸身が目に飛び込んでくる。

やっとのことで焦点を合わせると、

すぐ近くに寄ってきた瞳に吸い込まれた。


ああ…

何もかも絡み取られる。

どうしてこの人にこんなに囚われるのだろうか?


あの人は瞳も躰もがっちりとらえて離さず、

ほくそ笑んだまま歪んだ唇で覆いかぶさりながら…

首筋の肌に唇を寄せてきた。


「やっと戻ってきたか?でもまだだろ?」

耳元でわざと挑発するような言葉。

心臓がドクンと跳ねて一気に目が覚める。

唇がうなじの敏感な部分に吸い付き、彷徨うかと思いきや

唐突にぺろりとひと舐めされた。

肌にぞわりと知らない感覚が走って、新たな欲望に火をつけられる。


うなじに、肩に、背中に、腹部にと…

小さな火種がゆっくりと躰中に灯されていき、

快感がなぞった先にじわじわと広がっていく。

その唇と舌がくれる快感は、徐々に徐々に下へ下へと降りていった。


唇は、そのまま太腿を彷徨って下の方に向かっていった。

左の足先まで行くと、薬指の付け根にチュッと口付けられる。

それから左足のかかとを持ち上げられ、グイと口元に引き寄せ、

「ここも感じるって知ってるか?」

私は何を言っているのかわからずに思わず足を引くが、びくともしない。

まずは親指を咥え込み、口の中でうごめく舌に転がされる。


変な感じ…

これって何?


美味しいものを頬張るような表情を浮かべるあの人は、

恐ろしいほど艶やかでぞっとした。

ずるずるに唾液が絡みつくまでしゃぶられ、

ちゅぱっと音を立てながら、唇から指が離れる。


人差し指

中指…

順番に上目使いの瞳をこちらに向けながら嬲られる。

小指を含まれたころには、変な感じが

下半身をじわじわと疼かせるような感覚に変わる。


それから今度は小指から、指と指の間に長い舌が挿しこまれる…

「あっ…」

思わず声が上がり、私は掌でそれを塞いだ。

その間も舌がエロティックに左右に細かく動き、

ぬらぬらした指の周りを順番に親指に向かって這いまわる。

「んっ…んんっ!!」

唇を噛んで堪えようとしても、無駄だった…


「こういうのもいいだろ?」

あの人の指が私の掌を絡め取り、口元から剥がす。

それからこちらに向かってほくそ笑みながら、

再び唇が足の指間を彷徨う。

その執拗な舌の動きは、こらえていた嬌声を暴き出してしまう…


「あぁ…

いやん。やぁあ…」

こういうのって言われても…

私はぬらぬらになりながら変貌する自らの足の指を

目を細めながら見つめた。


一通りのことは知っているつもりだった私は…

本当に大バカだ。


この人の繊細な指先の動き、手慣れた愛撫

いったいどれだけの生身の女を蹂躙してきたのだろう…

多くの女との交わりをうかがわせるこの人の抱えるものは深いのだろうか?

私では到底太刀打ちできる相手ではないのに…


理性では、こんなことオカシイってわかってる。

一度きりにしたはずの情事に、自ら望んで再び身を投げ出すなんて、

絶対に狂ってる。

それも、こんな三十路を越えたいい年のオバサンが、

躰を持て余して今更セックス快楽にどっぷりとはまり込もうとしている。

自分の躰のくせに知らないことだらけで

子どもを二人産んだからって、全くのネンネだったなんて…

でももう後に引くことは許されない。


あの人の唇が、足先から吐息と共にゆっくりと這い上がる。

唇を付けたまま太腿をのろのろとなぞり、そしてそのまま…

茂みに向かう。


「いやぁ…

おねがいだから、そこは…」

条件反射で腰を引き、目を見開きながら思わず拒否の言葉が零れる。

それは…

それだけは…

躰の内側から湧き出す違う震えを堪えながら、ずるずると後ずさった。


「まさかお前…」

離れた茂みに顔を再び摺り寄せ、鼻を押し付けて左右に振る。

それから茂みにちゅっとくちづけ、押し付けたあの人の唇が…

歪んだ気がした。


その歪みに私は目を閉じ、躰がびくっと反応して震えた次の瞬間、

両手の強い力でがばっと無理矢理両膝を割られた。

心臓バクバクと壊れそうなくらい鼓動を打つ。

この上もなく恥ずかしいくらい大きく開かれた足の中心に感じたのは…

指ではなくもちろん吐息だった。


「そんな…

あり得ないだろう?」

「…」

私は何も答えられない。

「もしかして…

まさか、初めてなのか?ここに口づけられるのは…」

そう言いながら、あの人は私にではなく、その中心に向かって

優しく語りかけ始めた。

「こんなに甘い匂いで誘ってるのに、抗えるわけないだろう…」

言い終えるとゆっくり下から蕾をひと舐めした。


「ひゃぁん…」

今まであげたことのない嬌声に自分自身びっくりする。

ガクンと躰に痺れが走り、次にビクビクっと反応した。

羞恥心と疼きが躰を包み、蜜がじわっと溢れ出す。


「ドロドロして、いやらしい匂いがしてるけど…

あ~あ~。また垂れて来たぞ。下の口はこんなに素直なのに、

上の口はどうして『いやぁ~』なんだろうな?」

クククっと笑いながらソコをわざと大げさな動きで一度だけ舐め上げる。

「いやぁんっ…」

私はもう喘ぎ声しか上げることができず、

腰が跳ねて、脳天に強い刺激が突き抜ける。

足を開かされたまま目をぎゅっと閉じ、全身を強張らせながら

それが行き過ぎるのを…

ただ待った。


高揚した心臓。緊張した筋肉から、少しずつ少しずつ力が抜けていく。

ひと舐めされただけでこんなになるんだったら、

これがもし貪られるようにされたら…

考えるだけで怖かったのに、疼く躰は私の気持ちに反して

だらしなく蜜を垂らし続ける。

この人の事だから、私の知らないもっとも感じる方法で

またどこかの世界へ飛ばしてしまうのだろう…

あの人に抱かれてから経験した、この飛ぶ瞬間に感じる恍惚感は

口では表現できないものだった。


愛なんて感情がないとしても…

セックスはできる。


その交わりで女は…

濡れて感じることができる。


感じる所に刺激さえ受ければ、もちろん何度でもイクことが…

できた。

その気持ちよさは…

言葉ではうまく表現できないほどの快感だった。


でもそれは、同時に多くの辛い気持ちと、虚しさも連れてくる。

躰は交わっているのに、心だけが置き去りにされるのは…

キツイ。

でも、それでも…

私はこの人が…

この快感が欲しかった。


「今更理性なんていらないだろう?何度でもイッてしまえ」


その言葉に目を見開くと飛び込んできたのは右眉が上がったあの人の顔。

それが合図だったかのように、私の躰の中心に自分の存在を刻みこむ。

その滑らかな動きの舌で、あの人が蕾に絶え間ない刺激を与える。

その刺激は、躰の…

心の全てを翻弄した。


「あぁあ~~~」

宙に手を伸ばして何かにしがみつきながら、

経験したことない甘美な苦痛にただただ耐える。

開かれた股の間にあの人の躰がねじ込まれ、

舌の刺激に、瞼を閉じても火花がちらちら見えた。


私はとうとう訳も分からない言葉を発し、声の限り叫び続けた。

「防音だから安心していくらでも啼け」

躰の汗腺から一気に汗が吹き出して…

流れる雫を拭う余裕もないほどの気持ちよさに、目の前があやふやに霞む。






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