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人妻崩壊No.24

2018年03月19日 09:31

人妻崩壊No.24

「いってきまーす!」


「いってらっしゃい、気を付けてね。」


朝、いつものように夫と子供達を見送った菜穂は、急いでキッチンを片付け、洗濯機を回した。

今日は秘書としての出勤初日。と言っても、向かうのは会社ではなく天野に指定されたホテルだ。

早めに家事を終わらせて、10時までにホテルに着かなくてはならない。


「はぁ……」


菜穂は洗濯物を干しながら、何度も大きくため息をついていた。

あれから毎日、まるで自分が天野に飼いならされているような気分でピルを飲み続けてきた。

夫が会社をクビにされないために、やむを得ず菜穂は身体を売りに行く。

そう、これはやむを得ない事のはずで、決して自ら望んでいる事ではない。

しかしその一方でこの一週間、今日の事を想像して菜穂は何度も自慰行為を繰り返してしまっていたのだった。

そしてその自分自身の気持ちの矛盾に気付きながらも、ついにこの日を迎えてしまった。


洗濯と掃除を終わらせた菜穂はシャワーを浴びた。

熱いお湯を浴びながら、気持ちをリセットする。

そして髪を乾かし顔の火照りがなくなったら、鏡の前で化粧をしていく。


「……ちょっと濃いかしら。」


いつもは化粧時間は短く、メイクも薄めの菜穂だが、今日は細かい所が気になって何度かやり直した。

服は普段着でいいと言われているが、天野に指定されたホテルは割と高級なホテルだ。ラフな格好ではいけない。

服を着て、改めて鏡の前で自分の姿を見る。


「……これが私……」


鏡に映っていたのは、2人の子を持つ母ではない、1人の女である菜穂の姿だった。

菜穂はそんな自分自身の姿を見て、いつか天野に言われた言葉を思い出した。


奥さんは今、女性として一番綺麗な時期を迎えていらっしゃる。それをもっと自覚した方がいいですよ。貴女は危険な程魅力的だ〟


私の、女としての魅力。

智明と結婚して、子育てと家事で忙しい日々を過ごす中で、すっかりそんな自信は失っていた。

心の奥で眠っていた、女として男に求められたいという欲。

それが例え愛の無い黒い欲望だとしても、人の心と身体にはセックスだけで満たされてしまう部分もある事を、菜穂は天野と近藤と身体を重ねた時に知ってしまった。

脳まで蕩けてしまいそうになる程気持ち良い、あのセックス

しかしそれはある意味、麻薬のようなものだった。依存性があり、続ければ結果として身を滅ぼすことになるだろう。

菜穂はそれも分かっていた、でも分かっていても、どうしてもあの快楽を忘れられなかったのだ。



「……もう、行かなくちゃ。」


そして菜穂は家を出た。



電車に乗り、ホテルの近くの駅まで移動する。

電車や駅では、通り過ぎる何人かの男性から視線を感じた。

自意識過剰と思うかもしれないが、実際菜穂は見られていた。

元々美人な菜穂が、今日は化粧も服もばっちり決めているのだ。その美しさに男性が思わず目を奪われてしまうのは、当然の事だ。

ホテルに到着すると、胸が高鳴ってくるのが自分でも分かった。

フロントに言うと「あ、天野様の……お待ちしておりました」と、なんと部屋まで案内してくれると言う。

普通のホテルではありえない対応だ。

おそらく一流企業社長息子だからこそ、高級ホテルをこんな風に使えるのだろう。

エレベーターに乗り、指定された部屋へ従業員と共に向かった。


「こちらです。ではごゆっくり。」


部屋まで案内してくれた従業員は、そう言うとすぐに去って行った。

部屋のドアの前に立ち、深呼吸をする菜穂。

このドアの向こうに行ってしまえば、もう後戻りはできない。

それは今日だけの話ではない。きっと、もうずっとブレーキが効かなくなって流され続けてしまうだろう。


「……。」


菜穂は5分以上、ドアをノックする事ができずにいた。

すると、そんな菜穂の後ろからある人物が近づいてきた。


「よう菜穂ちゃん、どうしたんだ?そんな所に突っ立って。」


「えっ?……こ、近藤さん!?ど、どうして近藤さんがここに……」


「俺も呼ばれたんだよ、天野部長にね。さぁもう時間だ、早く中に入ろう、天野部長が待ってるよ。」


そう言って近藤は動揺する菜穂を尻目にドアをノックした。



「よく来てくれましたね奥さん、待っていましたよ。近藤君も、さぁ入って。」


部屋から出て来た天野は、相変わらずあのイヤらしい笑みを浮かべていて、菜穂が来た事にご機嫌の様子だった。


「失礼します。」


「……。」


「どうしたんですか奥さん、遠慮せずに入ってください。」


「……はい。」


菜穂は肩に手を回され、天野に促されるままに部屋の中へ入った。


「今日はいつも以上にお綺麗ですね奥さん。」


「い、いえ……」


「嬉しいですよ、私の秘書の仕事を受けてくださって。」


「……。」


近藤君、秘書の仕事内容についてはちゃんと奥さんに教えておいてくれたんだよな?」


「はい、先週たっぷり指導を交えて教えておきましたから、今日からバリバリ働いてくれると思いますよ、なぁ菜穂ちゃん?」


「ぇ……ぁ……」


近藤意味深にそう言われ、菜穂は顔を赤くした。

先週近藤としたセックスを思い出す菜穂。

近藤セックステクニック肉体も、天野に引けを取らない程巧みで、力強かった。

そしてあのカリ首のハッキリした巨根挿入された瞬間に、我を失う程の快感に襲われた記憶が蘇ってくる。


奥さんどうしました?」


「え…い、いえ……」


「やはり初日だから緊張しているのかな?リラックスして、今日は3人で楽しみましょう。仕事は楽しくやるのが一番ですから。」


3人で……


菜穂はすぐにその言葉の意味を理解した。そして理解した瞬間に身体は熱くなった。


「それとも3人は嫌ですか?近藤君も呼んだ方が奥さんは喜んでくれると思ったんだがね。」


「なんだよ菜穂ちゃん、俺が邪魔だった?部長と2人っきりで仕事しかったの?」


「そ、それは……あの……」


奥さんどうなんだい?3人の方が倍楽しくなると思うんだがね。」


なんと答えたらいいのか分からなず困惑する菜穂に顔を近づける天野。

そして天野は菜穂の艶やかな髪に触って、その匂いを嗅いできた。


「ん~?奥さん、もしかしてここに来る前にシャワーを浴びてきてくれたんですか?シャンプーのいい香りがしますよ。」


「え……」


「化粧の雰囲気も以前とは違いますし、ハハッ、どうやら奥さんもやる気十分みたいですね。」


菜穂はそれを否定できずに、ただ顔を赤らめて俯くことしかできなかった。

天野や近藤にはもう、心を完全に見透かされている。

菜穂の中にある男に対する性的欲求を。

この人妻はまだ飢えていると。

もうどう取り繕っても意味がない。

現にオスの濃厚なフェロモンを醸し出す2人の男に囲まれて、菜穂の女の部分は疼いてしまっていたのだから。



「では、さっそくベッドの方へ行きますか?」


「……。」


菜穂は黙ったままだが、拒絶はしなかった。

3人で寝室に入ると、そこにはベッドが2つ、くっ付くように置かれていて、3人が同時に乗っても余裕のある大きさになっていた。


「ここのホテル従業員も気が利く人達でね、私がこの部屋を予約した時にはベッドを必ずこういう風にしておいてくれるのですよ。この方が広く使えていいでしょう?」


つまり、天野が毎回ここで何をしているのか、ホテル従業員は知っているという事なのだろう。

普通はそんな使い方をする客は迷惑以外の何物でもないはずだが、天野の場合はそれが通ってしまう。


「ほら、ここにコンドームまで用意してくれている。ハハッ、まぁ今日はこんな物はいらないのだけれどね。」


寝室の窓からは街を一望でき、立ち並ぶオフィスビルが菜穂の目に入った。

世の社会人達は皆、もう働き始めている。もちろん、夫の智明も。


「さぁ奥さん、始めようか。」








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