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22歳の別れ

2017年12月07日 20:22

そろそろ年賀状を書かないとな~と、頭の片隅の片隅で思い始めている。

ぱらぱらと喪中葉書が届く。新年のご挨拶を遠慮しますという例の。
アアそうなんや、お父さんがね~お義母さんがね~、へぇ94歳の大往生でしたか!などと見ているうちに、一枚の葉書に目が釘付けになった。

息子が22歳で逝きまして、とあるではないか!え?としばし時間が止まり、そのまま凍りついた。息子さんの顔は私も知っている。

私は、二度読み返して、間違いないことを確かめた。そして、一晩、放置した。と言っていい。

携帯をかけたのは、その夜である。あのぅ~と、相変わらず我ながら呆れるばかりのウスノロな口調で。ビックリしました!とだけ、声を絞り出した。相手は饒舌である。私は相槌を打つのが精一杯であった。

なぜ亡くなったのか、わかった。

あろうことか、通りいっぺんのお悔やみの言葉は私の口からひとことも出なかった。

葬儀場でワンワン泣きながらペラペラと型にはまったお悔やみの文句が立て板に水の如く出てくるおばちゃんたちの顔が浮かんだ。しかし、ほとんど、はい、はい、としか言えなかった。

電話を切ってから、私は、一人、慟哭した。むせび泣いた。

22歳の別れ、だった。

このウラログへのコメント

  • Mizu★ 2017年12月07日 20:52

    とても悲しいお話です。
    子供を先に亡くす親の気持ちは はかり知れません。
    でも 産まれおちたその時から もう決まった運命だったと 思うしかないのかもしれませんね。
    自分の親のそんな姿を見てますからね。

  • clear 2017年12月08日 06:16

    自分より若い人が亡くなるなんてことは、無かった私でしたが今年は私も身近にそれが。
    生きるとか生きてるってそれだけで奇跡なところありますからね。

  • Bz 2017年12月20日 06:59

    そうですね、私も、生きてることが不思議やなって思えることがあります。どんなバカ息子でも、親より先に逝くことは許されない!って不文律が私の体内にあります。

  • Bz 2017年12月20日 07:05

    > Mizu★さん

    あ、そんなことがあったのですか。人は皆、口には出してないけど、心の奥に閉まった闇があるのかも知れませんね。それを溶かすほどの明るい毎日があればいいんですけど。そう、祈ります。

  • Bz 2017年12月20日 07:12

    > 亜季子さん

    亡くなった彼に、この冬、お供えを送りました。お礼のメールに、帰宅するクルマの中でいまだに毎日泣いていると、ありました。片腕を失ったままですと。慰めは言わず、ただ祈ります。

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