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同級生と妹③

2017年11月21日 00:05

~買出し~

茂木クリスマスの約束をした次の日曜日、私は街へ買出しに出掛けた。茂木とその妹にやるプレゼントを買うためなのだが、ここ最近、女性に対するプレゼントなんて買った事がない私は、どれを買って良いのか迷った。
街のショーウインドウには、クリスマスコーディネートされたオブジェが並ぶが、買いたい物となるとなかなか見つからない。相手の情報としても、年齢と失恋した後という事以外は、殆どわからない状態なので、何を買おうか迷っていた。とりあえず、いろいろ迷ってもしょうがないので、駅前にあるデパートにとりあえず入ってみた。
「いらっしゃいませ!」
デパート受付嬢が迎えてくれる。普段は地元のスーパーで買い物を済ます私にとって、デパートはすこし敷居の高い空間であった。
1Fは女性モノの衣類やアクセサリーが多いので、私は一人でウロウロしていた。

「何かプレゼントをお探しですか?」
デパートの店員が話しかけてきた。さすがに一流デパートの店員だけあって、凛とした魅力がある綺麗な女性だった。
「えぇ、友達のパーティに呼ばれたのでプレゼントと思ったのですが、なかなか決められなくてね」
私は照れながら話した。
「そうなんですか!お相手の方は、何歳くらいの方なのですか?」
店員は丁寧に聞いてきた。
「30と25の姉妹なんです。姉の方と私が同級生なんで」
そう伝えると、
「お二人から呼ばれるなんて、お客様も隅に置けないわね♪それなら、こちらなんてどうでしょうか?」
店員はニコっとすると、財布売り場の方へ誘導した。

「お二人が姉妹なら、思いっきり差を付けるか、それとも無難に同等のものにするかなんだけど、お客様本命はどっちなのかしら?」
きわどい質問をしてきた。茂木の方はある程度知ってるが、妹の方はほとんど記憶にない。あっても子供の頃の記憶だから当てにはならないだろう
「まだ、どっちが本命って無いんですよ。姉妹して最近フラれたばかりなんで、その穴埋めに呼ばれた感じなんで」
私は照れながら答えた。
「そっかぁ、じゃあどっちも本命になる可能性があるわけだ!それならね・・・」

店員はゴソゴソと奥の方から品物を出してきた。
お姉さんの方にはポピュラーなブランド物で、妹さんの方には渋谷で有名な新作ブランド物って感じで、あまり差を付けない方がいいかもね!単純に年齢で見ただけなんだけどどうかしら?」
見せて貰った財布は、ポピュラーな財布は落ち着きのあるシックな感じで、職場でも使えそうな感じのものに対し、新作ブランドの物は、大きなハートデコレーションで付いており、本当の遊び用という感じであった。
「うん、悪くないと思いますが、どちらもブランド物って事は、結構な段が張りますよね?」
私は一番心配している所を店員に聞いてみた。
「まぁ確かに財布としては少し値が張りますけど、小物だからバッグから比べれば全然安いですよ!それにお二人をGetするなら安いんじゃないのかしら?それに、纏めて買って頂けるなら、端数はおまけして5でどうかしら?」

店員は手のひらを見せて、合わせて5万でどうだと言っている。最初のパーティーなので、印象が大事なのは百も承知だ。この不況で減額されたとはいえ、とりあえずボーナスも出た事だし・・・
「わかりました。じゃあ合わせてお願いします。どちらか判るように、包装紙の色を変えて頂けますか?」
私は少し奮発して買う事に決めた。あとで恥をかかないように、目印をお願いした。
「お買い上げありがとうございます。でも、クリスマス用の包装は、これ1つしか無いんですよ。なので、判るようにリボンを変えておきますね!それと、付箋を付けておきますので、渡す前に取ってください。」
店員は出来る範囲で区別がつくようにしてくれた。レジでお金を支払うと、品物を受け取り店を出た。
「あとは、クリスマス当日を待つだけだな」
そう思いながら街を歩いていたが、ふと駅ビルの下にある花屋が目に入った

「そうか、どうせ行くなら花も持っていった方が喜ばれるかもな!」
そう思いながら、花屋に入って行った
「すみません、クリスマス花束を2つお願いしたいのですが、まだ予約はできますか?」
花屋の店員に話しかけた。
「はい!まだ大丈夫ですよ!どんなのをご用意しましょうか?」
そう言うと店員は、奥から花束に使用できる花の一覧を持ってきた。
「感じとしては、可愛らしい感じの束を1つと、少しゴージャスな感じの束を1つの2つでお願いしたいです。どちらも予算的には3000円くらいで抑えて貰うとうれしいです。」
現実的な数字を出した上で、チョイスは店員に任せた。少なくとも私には花束を選定する能力は無い。ここはプロに任せるのが一番だろう

「それであれば、可愛い方はコスモスとバラを中心にして淡い色にしますね!それと、ゴージャスな方は、ポインセチアインパクトに使って、バラとガーベラを中心に原色系にしまますが、こんな感じで宜しいですか?」
店員が聞いてきたが、私には花の事は良く判らないので、
「うん、それでお願いします。最終的な予算はどのくらいになりますか?」
肝心な所を聞いてみた
「3000円きっかりだと、少しボリュームに欠けるので、出来れば3500円くらい見て貰うと助かります。」
店員は申し訳なさそうにしている
「そのくらいならOKです。当日は取りに来るのが夜になると思いますが、こちらは何時頃まで開いてますか?」
店の営業時間を伺った

クリスマスの日は、特別に21時まで開いてますので、それまでに来て頂ければ大丈夫ですよ!」
そう言ってくれた。仕事は定時で切り上げても、ここへ来るのは早くて18時半だ、そこまで開いているのはありがたい。
「わかりました。では、よろしくお願いします。」
花の代金を先に支払うと、私は花屋を出た。
ケーキ茂木の方が用意すると言ってたので、これで一通り揃っただろう。辺りを見ると、もう暗くなっている。
「日が落ちるのが早くなったものだ。」
そう思いながら、駅前の商店街を後にした。今日の駅前イルミネーションは、心なしかいつもより綺麗に見えた。

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