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少女と中年⑫

2017年11月14日 00:32

~旅立ち~

前期選抜の結果、美香は無事に慈愛学園に合格した。
家ではささやかパーティを開いた。
「美香ちゃん合格おめでとう♪頑張ったかいがあるね!」
私は、美香にジュースを注いでお祝いした。
「本当に美香が慈愛に受かるとはねぇ!達也さんのおかげかしら!」
母親も喜んでいる。慈愛学園は地元ではミッション系の有名校なので、母親も自慢らしい。
「ねぇねぇ、お母さん!私、高校に進学したら、ここではなく、達也さんの家から通いたいんだけどいいかな?」
美香は突然切り出した。もう待てないという感じだった。
「そうね、達也さんの家からだとかなり近いわよね!あ、もしかして最初からそれを狙って慈愛にしたの?」
母親から変な勘繰りを入れられた。

「そんなんじゃないもん!だって慈愛って言いだしたのは、先生とお母さんじゃん!」
美香は口を尖らしている
「私も慈愛に決めた後から、達也さんの家の近くって知ったのよ!ほんと偶然よね!」
たまたま決めた慈愛学園が、私の家の近くという偶然は確かに驚きだ。
「ここからだと電車で行かないとですから、通学を考えるとウチから通った方が良いと思いますよ!」
私も美香を援護した。
「そうね、別にいいと思うわよ!でも、二人とも行っちゃったら、私は寂しくなっちゃうなぁ!」
母親は少し寂しそうな顔をした。
「休みには時々戻ってくるって約束してくれるなら、達也さんの家から通っていいわよ♪」
そう言って、母親は美香の頭をくしゃくしゃと撫でた。
私は少し安心した。母親も一緒に来ると言う様な条件も、可能性としてはあったが、やはり母親はこの家から出る事は出来ないのだろう。
「じゃあ、俺も家を片付けなくちゃな!美香の勉強部屋も作らなきゃだし!」
そう言うと、3人で笑いながら時が過ぎた。

年が明けて後期選抜が終わると、中学校は自習期間と言う休みに入る。この期間で、みんな高校への入学準備を行う。制服のサイズ合わせや教科書の購入、その他の教材もこの時期に買わされる事が多い。
そういった準備の中で、美香の引越を行った。引越とはいっても、机以外に大きな荷物は無いので、親戚から軽トラを借りると、私が運転して運んだ。

そして、迎えた卒業式。その日の夜は、母親と3人で食卓を囲んだ。
「明日から美香は達也さんの家に行っちゃうのよね。寂しくなるわ。」
アルコールの入った母親は、寂しそうな顔で美香の頭を撫でた。
大丈夫ですよ!ちょくちょく遊びに来ますから!」
私は、母親フォローした。
「お母さんさ、まだ若いんだし、再婚相手見つけたら?」
美香が突然すごい事を言い出した。
「お母さんって、結構きれいだし、まだまだいけるんじゃないかな?どうかな?達也さん」
いきなり美香から無茶振りされた
「まぁ、お母さんは綺麗だと思いますよ!それに俺より若いんだから、まだまだいけますよ!」
とりあえず、美香に合わせたがこれで本当に良かったのだろうか・・・

「二人とも口が上手いんだから♪」
母親もまんざら悪い気はしてないらしい
「そんなに私が綺麗って言うなら、今晩は私が達也さんを借りちゃおうかしら?達也さんいかが?それとも、こんなおばちゃんじゃ嫌かしら?」
酔っているとはいえ、返答に困る質問だ。私がドギマギしていると、
「今夜だけなら・・・いいわよ!お母さんには、幸せになって欲しいし!達也さん頑張ってあげて!」
美香が思いもよらない回答をした
「あははははは!冗談よ♪美香の大切な達也さんを取るわけないじゃない!」
母親は大笑いして、注いであったワインを一気に飲み干した。
私は少し心配になった。母親の飲むペースが、明らかにいつもより速い。案の定、母親はあっという間に酔い潰れてしまった。

「お母さんを寝室に運ばないと、ここだと風邪をひいちゃうな。美香ちゃん、お母さんの寝室を開けてきて!俺が運ぶから!」
そう言うと、お母さんを抱き上げた。すると、
「あ~ん・・・ありがと・・・」
お母さんは私に抱きつき、キスをしてきた。私はなすがまなに任せ、そのまま母親をベッドまで運んだ。美香がベッドの上を片づけてくれたので、そのまま寝かせて毛布を掛けた。
達也さんごめんね。あんなに酔ったお母さんは初めて見たよ!」
美香も母親の酔い方に驚いていた。

リビングに戻ると食卓を二人で片づけ、そして美香を伴って、二階へと上がって行った。部屋に入ると、
「さっき、お母さんとキスしたよね?」
母お抱き上げた際に、キスされた現場を目撃してたらしい
「お母さんを抱きあげたら、急にキスされちゃった!びっくりしたよ!」
私も驚いたという事を伝えた
「じゃあ、私にもキスして!」
どうやら、母親ヤキモチを妬いたらしい。
「いいよ♪」
そう言うと、唇を重ねた。それはいつもより濃厚に、長い長いキスだった。
「ありがとう♪私は、達也さんが好き。誰にも渡さないんだから!」
そう言うと、美香は私の上に乗ってきた。
「明日から、ずっと一緒だよね♪」
美香はそのまま私の胸の中で眠りについた。

翌朝目覚めると、下で母親が朝食を用意してくれた。
「昨日はごめんなさいね。途中から良く判ってなくて、今朝目覚めたらベッドに寝てたんだけど、もしかしてベッドに運んでくれたの達也さん?」
母親はペロっとしたを出すと、ごめんなさいのポーズをした。
「まったく・・・お母さんは昨日、達也さんに運んでもらう時にキスまでしてたんだから!ちゃんと達也さんに謝ってよね!」
美香が母親を叱っている。まったく持って妙な光景だった。
「まぁ、お酒が入っていたから、次から気をつけるってって事でいいじゃん!」
そう言うと私は席についた。
「ほら、達也さんもこういってくれるじゃない!だから大丈夫よ!」
母親はあっけらかんとしている。
「もう・・・達也さんったら・・・甘いよ!」
美香は口を尖らしていたが、

「大人になると、このくらいの事で怒ってたら身が持たないんだよ!」
そう言って、美香の頭を撫でてやった。
「また子供扱いした~!」
美香はさらに口を尖らせたが
「はいはい、痴話喧嘩はそのくらいにして、食事にしましょ」
母親が最後は食事で制してしまった。やはり母は強しである。
食事が終わると、最後の荷物をまとめて車へ押し込み、いよいよ新生活の為に自宅へ戻ってきた。
これから美香と二人だけの同棲生活が始まる。

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