プロレスごっこ第四戦

今回の対戦相手は「ストロベリーありさ」選手。小柄な可愛らしいベビーフェイスの
女の子。その雰囲気に似合わずプロレス会場に足繁く通う、所謂「プ女子」。
小柄ながら力には自信があるとのことで「手加減なしでやりましょう」と頼もしい。
連敗中のノブとしては何とか勝って連敗を止めたいところです。

山手線東側の某駅前で待ち合わせ。広めのホテルに入ってリングｗの設営。といっても
布団を床に広げるだけですが。
互いの帰りの時間の関係から、試合は「30分１本勝負」としました。
早速、リングコスチューム（競泳水着）に着替え、握手からクリーンに試合開始。
「カーン」

ありさ選手の首・右手首を掴まえて、優位な体勢を取ろうとするノブ。
それに対し、右手をなんとか振り払おうとするありさ選手。何度か組み手を変えながら
つばぜり合いが続く。少し間合いを置いての力比べ。さらに手四つで組み合う両者。
キックを放ってくるのを互いに警戒しながら、リング上をゆっくりグルグルと回る。
単純な力比べでは男性のノブが有利。ありさ選手を押し込む。
そしてそのまま仰向けに倒す。「うう～」
ゆっくりとありさ選手ダウン。ノブが袈裟固めで攻めていく。

体重を徐々にかけていって、ありさ選手の両肩をマットにつける。
「フォール！　ワ～ンっ」
「ノー」両足を跳ね上げて、肩を上げるありさ選手。
互いにすばやく起き上がる。ありさ選手の表情も、だんだんと戦闘モードに。

少し距離を取ってから、また手四つに。ノブが軽く右足でお腹にキック。そのまま
バックを奪い、両腕をありさ選手の腰に回し絞めながら、アトミックドロップ。
そうはさせじと、両足でしっかりと踏ん張るありさ選手。
早くも息が乱れている両者。今度は「フルネルソン」に切り替え、じわじわと絞めて
いくノブ。振り解こうと左右に体を動かすありさ選手。両者バランスを崩し、ダウン！
ノブが起き上がろうとすると、いち早く戦闘態勢になっていたありさ選手の、
「ダイビングボディプレス」が炸裂！そのままノブの右太ももを抱えて、フォールに！
｛フォールで！　ワンっ　ツー～」
リアルにちょっとピンチでしたが、なんとかカウント２．８で跳ね返したノブ！
勢いづいたありさ選手の攻撃が続く。
ノブの髪を掴んで起き上がらせるありさ選手。

「さあ、まだいくわよ、ノブさん」今度はヘッドロックに捕えたありさ選手！
力は勝っているノブは強引にありさ選手を持ち上げ、アトミックドロップ。
「キャー」と倒れるありさ選手。素早く「インディアンデスロック」の体制に。
「どうだ、ギブ？」
「ノー～、、まだ」
このままでは決まりそうにないので、今度はありさ選手の背中に腰を落とし
「逆片エビ固め」にシフトしてさらに攻める！
「う～～　なんとかガマン・・」
「参ったは？」
「ノー、、ノー」苦しい表情ながらも、ここは意地を見せるありさ選手。
右足に力を入れ、ノブを跳ね飛ばす。バランスを崩して、少しワザとらしく？
仰向けに転がるノブ。

「ハァ、ハァ、、さすがにこれじゃギブしないか・・」
ゆっくりと起き上がるノブに、ありさ選手がすばやく反応する。バックを奪い、
今度はありさ選手の「フルネルソン」。そのままクローゼットに頭を打ち付ける。
鉄柱攻撃ならぬ「クローゼット攻撃」だ。（あくまで軽くですが）
一発・二発と、顔面にヒット。ダメージを受けた感じのノブを見て、ありさ選手は
ノブの身体の向きを入れ替え、背中をクローゼットにつける。助走をつけて「ウエスタンラリアット」。
さらにもう一発。
「うぐ～」
「とどめよ！もう一発！！」
右腕を伸ばして、ありさ選手が近づいてくる！

ありさ選手の連続攻撃が冴える、、これを喰らうとノブはピンチだ
しかし、ノブもさすがに反する。
近づいてきたありさ選手に「１６文キック」をお見舞い。更にジャイアント馬場風に、
脳天チョップ＆水平チョップ。最後は「ココナッツクラッシュ」にと思ったが、
ありさ選手の方が動きが早く、右腕でガッチリと頭を抱え込まれてしまう。
防戦一方でなんとか耐えていると、ありさ選手がノブの頭を徐々に押し下げてくる。
そして必殺の「卍固め」が決まったぁ！
「しまったぁ」
「ノブさん、ギブアップ？」
ありさ選手の右手が、しっかりとノブの腰を抑えていて、なかなかキビシイ！
「ギブアップ？」
「ギ、ギブ！　ギブアップ」

カン、カン、カン！

堪らずノブ、ギブアップ。ありさ選手の見事な勝利でした。