デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

刹那(せつな) No.2

2017年10月11日 00:26

刹那(せつな)   No.2

…誠side…

午後6時半、

会社から程近いチェーン店居酒屋のドアを開けると、
既に早々と一杯始めている会社員達がわんさかいた。


「誠!こっち、こっち」


僕の大学時代からの悪友祐司(ユウジ)が大きく手招きした。


「悪い、遅くなって…」


上着を脱ぎながら祐司の向かいに座った。


大丈夫、先やってたから」


祐司はイタズラっぽく生ビールのジョッキを見せた。


祐司は何というか…憎めないキャラクターだ。


自分にはない祐司の性格に惹かれ今でもこうやってたまに会っている。


僕も中生を注文し、ついでにいくつかつまみを注文した。


中生のジョッキは直ぐにきた。


「んじゃ、とりあえず…」


飲みかけのジョッキを祐司がニッと笑いながら、軽くあげた。


「ああ、乾杯


乾杯


軽くジョッキを合わせ、漸く喉が潤った。


「暑いなあ~」


僕はネクタイを外しワイシャツの袖を捲った。


祐司は涼しそうなTシャツと短パンその上素足だ。


祐司は随分と若く見えた。


いや、俺が老けてんのか?


同じ歳なのに服装のせいかそんなふうに感じた。


「どうよ?最近」


「どうよって変わりないさ」


「だろうな」


祐司は口角を軽くあげ、枝豆を食べた。


「お前はどうよ?」


「俺か?今はいくつかマッサージ店を持ってるさ」


マッサージ店!?」


真っ先に風俗嬢が浮かび声がデカくなってしまった。


「お前、風俗勘違いしてないか?」


「違うのか?」


「バカ、そんなんじゃねえ。れっきとしたマッサージだ」


「へえ、儲かるのか?」


「んまあ、目新しいから今んところ上々だ」


「そうか…」


いわゆるお坊ちゃんだ。


金はあるし、自由奔放


何かしら事業を始めては飽きては次々に手広くやっていた。


この憎めない世渡り上手な性格で何事も上手くこなす。


そして、女にも不自由しない。


三年前に3つ下の嫁さん貰ったくせに、常に愛人がいる。


下半身も上々だ。


僕とは随分と人生が違う。


一般家庭に生まれ、高校時代同級生できちゃった結婚


何とかバイト仕送りで食いつないで漸く就職


しがないサラリーマンの上三十路で、セックスレス


下半身も隠居生活。


浮気する度胸も金もない。


何だかなあ~


生き生きとした祐司を見て、自分が虚しくなった。


くそっ今日は飲むぜ!


僕はジョッキのビールをグビグビ飲みきった。






終電前だ。


僕達は相当飲んで店を出た。


祐司はタクシーを呼んでいた。


奥さんによろしくなあ」


祐司の肩を叩くと、「今夜はこっち」と小指を出し左口角をあげた。



「じゃあな~誠」


祐司はタクシーに乗り込みネオン街の中消えて行った。


僕はフラフラと駅に向かった。


終電は酒臭い。


自分も臭いのにそう感じた。


夜の電車の窓に映る僕。


30なのにくたびれて見えた。


横に白髪まじりの男のサラリーマンが吊革にしがみついてゆらゆら立っていた。


このまま…何にも変わりなく生きていくんだろう。


見かけだけはこの男のように老けてゆくんだ。


無性にあがきたくなった。


嫌だ!


だけど窓に映った僕は無抵抗のまま吊革にしがみついてゆらゆら揺れていた。


自宅に着くと当然鍵が掛かっている。


鍵…


フラフラしながらポケットを弄り、鍵を探す。


どこやったかな?


鞄の中も探してみた。


ないなあ~


仕方がない。


僕は探すのを諦めてインターフォンを押した。


当然一度じゃ出てこない。


僕は二回連続で押した。


ピポピポ~ンと僕の耳にまで五月蝿く聞こえた。


鍵がガチャリと開いた。


僕がドアを引くと雪が怪訝そうな顔で立っていた。


「ごめん、鍵が見当たらなくて…」


「近所迷惑」


無表情に言い放ち、リビングに入って行った。



雪はリビングのソファーに座り、リモコンで一時停止を解除し録画ドラマを観た。


「起きてたんだ」


「うん」


雪は僕を見ないで答えた。


僕は黙って、風呂場に向かった。


シャワーだけを浴び今日1日の汗を流す。


何だかシャワー浴びてるだけなのにそれさえも虚しさが押し寄せた。


風呂から出ると雪はまだ録画ドラマを観ていた。


画面は濃厚なラブシーンだ。


雪はああゆうの観ても欲情しないのだろうか?


冷蔵庫から出したミネラルウォーターを飲みながら、雪の隣に座ってみた。


僕の方が欲情していた。


雪の肩を抱き引き寄せた。


「やめてよ…テレビ見えない」


雪はめい一杯の力で腕を伸ばし引き離そうと抵抗した。


それでも力尽くで雪を僕の中に封じ込め、唇を奪おうとした。


「ちょっと酒臭いぃっ」


思い切り眉間にシワを寄せ顔を背けた。


「いいじゃんか…なあ、雪こっち向けよ」


僕は片手で雪を捉え、
もう片方の手でリモコンを取り上げ停止ボタンを押した。


「なあ、俺達夫婦だろ?」


「そうだけど…今ははしたくない」


「そう言って三年だぜ。 俺いつまで待つんだよ」


「・・・・・・」


結局雪は黙るんだ。


必ずこうなると黙りだ。


「分かったよ…もうしないから…ごめんな」


僕は立ち上がり自分の部屋に入った。


ベッドに倒れ込み溢れ出しそうな感情をグッと飲み込み、固く瞼を瞑った。


そのまま朝まで起きなかった。







…美穂side…

8月も下旬の残暑厳しい日曜日。


この日は進の59歳の誕生日だった。


私は進と映画を観て、夜は予約した人気のフレンチでのディナーを楽しみにしていた。


二人して身支度して、私は最後に進の好きなディオール香水うなじに付けた。


その時だ。


進の携帯が鳴った。


着信音で分かる。


千夏ちゃんからだ。




進は直ぐに出て私から離れて行った。


ピアスを付け終わる頃、進が電話を閉じ戻ってきた。


「今日、キャンセル


「えっ」


私は驚いて振り返った。


「千夏がさあ、ご馳走作ってお祝いしてくれるって…」


「だけど…」


「心(ココロ)が電話で、ジイジ来てって言うんだよ」


進は目を細めて言った。


心とは千夏ちゃんが5年前に産んだ娘。


進の初孫だ。




「でもあの店なかなか予約取れないのよっ!
私楽しみにしてたんだからっ」


私が膨れると進は頭をポンポンとした。


「よしよし、じゃあ美穂は来なくていいよ。

友達でも誘って食べて来なさい」


ニコニコと微笑む進に悪びれる様子はなかった。


「そうね、知世にでも電話してみる」


私は無駄な抵抗を諦めた。




私は知世に電話を掛けた。


待ち歌が流れている間に


「じゃあ、私は一足先に出るよ」


と進は車のキーを持ちいそいそと家を出て行った。


私は軽く手をあげ見送った。


知世は留守電だった。


「知世?メゾン・ピエールのディナー今夜一緒に食べよう。連絡して」


伝言残して電話を切った。



はあ~


私は肩を落とし、鏡を見た。


メイクして髪を巻いてお洒落した私だ。


一人で映画観るか!


私は立ち上がり、薄手のカーディガンとバッグを持ち、家を出た。


やっぱり残暑が厳しくて、太陽が眩しかった。


一人映画館に入り一人分のチケットを買った。


日曜日…女一人寂しく映画を観る人は少ない。


周りはカップルやら家族ばかりだ。


別に私は孤独独身女ではない。


たまたま今日一人なだけだ。


私は堂々とエレベーターを上がり、上映するシアターに入り席に座った。


今日の映画は『キンキーブーツ


イギリスの靴屋さんのお話だが、ドラァグクイーンのブーツを作るというなんとも奇想天外な発想が面白い


人間模様も切なくて素敵…


ブログにそう書こう。


そんな上から目線で映画を観ていた。


上映終了後エンドロールが終わりシアターが明るくなる。


周りはすでに閑散としていた。


シートの前を横歩きしたらポップコーンの空箱に躓き、よろめいた。


その時後ろの男性がグッと腕を引き寄せ転ばずに済んだ。


「ありがとうございます。すみません」

慌てて礼を言って男性を見たら、とても優しい笑顔で「いいえ」と言ってくれた。

そのまま腕を掴んだまま前に促してくれ、ステップまで出ると彼は手を離した。


「ありがとうございます」


「階段も気をつけて下さいね」


ニッコリ笑う爽やかな笑顔にドキリとした。


私より少し若い青年に年甲斐もなくときめいた。


でもなんかラッキー


なんて軽やかにステップを降りたら…


あっ…


またもや躓き後ろから彼が腰をグッと引き寄せ助かった。


「ごめんなさい」


「相当そそっかしい」


耳元でクスクス笑っる。


私はカアッと熱くなり、慌ててシアターを出た。


パタパタと映画館を出ると息を整えた。


やだっもうキュンキュンしちゃった。


こんな事めったにないから対応できなくて逃げてきちゃったなあ。


一度振り返ったけど彼は見つからなかった。



携帯を覗くと知世から連絡が入ってた。


知世は快く誘いに応じてくれ、
待ち合わせ時間と場所までメッセージをくれていた。


良かった!


一人で食べなくて済む。


私は軽やかな足取りで街を歩いた。





「ただいまあ~」


私は知世とワインを一本空け気分良く自宅に帰った。


進は既に帰宅していた。


リビングのソファーでパジャマ姿ですっかり寛いでいた。


「おかえり、楽しかったかい?」


「ええ、美味しい料理だったわ」


ご機嫌に応え、バスルームに向かった。


湯船にゆっくり浸かり、今日一日を振り返る。


予定外だったけど、お一人様映画も悪くないな…


知世とも楽しく話せたし…


ふと、今日助けてくれた彼の事を思い出した。


爽やかな笑顔

大きくてきれいな手…

がっしりとした胸板に引き締まった体…


あんな素敵な人だったら彼氏にしたいなあ~


なんて思ったら、キュンとまた胸がした。


風呂から上がり、ミネラルウォーターを飲みながら、パソコンを開いた。


今日観た映画の感想をアップし更新する。


掲示板は今日は書き込みがない。


メールは…っと


受信ボックスには数件のネットショップからのお知らせだけだった。


進が立ち上がり私に近づいてきた。


私は気付かないフリをした。


進は私の肩に手を置き、耳のそばに唇を寄せた。


「今日は私の誕生日だよ」


耳元で囁いた。


進の期待してる事は分かってる。


進は大体月に一度のペースで誘ってくる。


最近していなかったし今日は特別な日と思ってガウンの下は進の好きな赤のテディを着ていた。


「分かってるわ」


パタリとパソコンを閉じ、進に向きを変え見つめ、首に腕を回した



進の唇が重なった。


私はゆっくり唇を開く。


進の舌が私の口内に侵入しじわりと体が疼いた。


私は立ち上がり進に絡みつく。


進の手が早くもガウンの紐を解きにかかった。




ガウンがスルリと肩から落ちた。


「ベッド行く?」


「いや、今日はこの明かりの下で美穂を堪能したいね。
この赤い下着…そそるよ」


ニヤリと笑い、私をソファーに促し座らせた。


蛍光灯は煌々と付いている。


少し恥ずかしくなってきた。


「ねえ、やっぱり少し明かり落として…」


「ダメだ」


進は責めモードに入っている。





私の前に立ち、腰をかがめ私の顎を引き上げ、再び進はキスしてきた。


次第にお互いの腕は絡み合い愛撫し始める。


今日は楽しめるかも…


私は期待した。


テディの上から胸をゆっくり撫で回す進の手の動きに体が熱くなった。


透けたレースの上から乳首を摘まれ、ゾクッと体がした。


「良い子だね。美穂の体は…私に一々反応する」


進はひざまづいて、テディの肩紐を両手で下ろし胸をあらわにした。


「良い形だ。まだハリがある。美穂は若くて美しい」


褒められると恥ずかしくて、どんな顔をして良いか分からなかった。



「そんな顔をすると余計萌えるな」


私の両脚を開き、胸にむしゃぶりついてきた。


「やっ…」


もっともっとゆっくり愛して…


激しい愛撫は感覚を鈍くさせる。


いつからだろう?


時々営み中に冷静な自分がいた。


楽しみたいのに愛されたいのに、それを冷めた目で見ているもう一人の私。



進の指がテディの脇から入り私のひだを開いた。


まだ濡れがあまいソコを指で往復すると、下半身が熱く疼く。


適度な湿りを感じ指は滑らかに動き始め吐息混じりに甘い声が漏れた。



甘い欲望に酔いしれ、目を閉じた。


「美穂…すっかりびしょ濡れじゃないか…」


「あ…もう少し…あ…そこもお願い…」


なかなか触れてくれないクリトリスへ、自ら進の手を取り促した。


「ここかい?」


「はあ~そこっ…そこがいいの…」


進の指は馴れた指先でクリトリスを転がした。


私はトロトロになりたい。


脳内が白くなってゆく…


ああ…くるわ…


もう少し…


「ああ…っ…くる…」


体内がフワッと快楽を放出し私はイッた。



果てた余韻に浸っている私を進の目は捉えて離さない。


「可愛い…美穂…」


進は満足げに笑いながら立ち上がり、パジャマの下を脱ぎ、下半身をむき出しにした。


「さあ、美穂にプレゼント貰わなくちゃな…サービスしてくれよ」


私の肩を引き寄せ、進のモノの前に持って行った。


ああ、今日はこっちなのね。


私の中のもう一人が判断した。





私は舌を出しそれを裏筋から舐め上げた。


「良い顔だ…」


進は私の頭に手を起き撫でた。


ニスを右手でしっかりと握り亀頭に沿ってぐるりと舐めると進の手に少し力が入った。


進のが随分元気になってきた。


それをシゴくとかなり硬くなってきて先からも液が出る。


そのまま先走りをチロチロと舐めた。


精液とは違う味だ。


ゆっくりと舌を巻きつけながら口内へ押し込んで吸い上げた。




進の手がグッと私の頭を抑えた。


進のをしっかり握りながら、頭を往復した。


「美穂…っ…いいよ…そのまま…」


そう言われたが、少々頬が疲れてきた。


面倒になり口に含みながらも右手で早くシゴいた。


「美穂っ…美穂っ…出るよ…」


進は私の髪を握り締めた。


口内で進のは堅く大きく膨張し、ドクドクと精子を放った










このウラログへのコメント

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

プロフィール

吾朗

  • メールを送信する

吾朗さんの最近のウラログ

<2017年10月>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31