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刹 那 (せつな)

2017年10月10日 00:12

刹  那 (せつな)

…誠side…



僕と雪は神父の顔を真剣に見ていた。


「病めるときも健やかなる時もあなたは妻、雪を愛する事を誓いますか?」


「誓います」


僕は力強く答えた。


同じ事を雪にも聞き、雪は「誓います」と恥じらいながら答えた。


「では、誓いのキスを」


雪のベールを外し、僕は初々しい雪にそっと唇を寄せた。


僕達は神の前で永遠の愛を誓ったのだ。

僕の人生が新たに始まる記念すべき日。

1994年5月10日
僕、立川 誠 18歳。
雪も同じく18の時の事だった。


僕達は雪に宿った新たらしい命と家族になる決意をした。






うだるように暑いこの日、公園のベンチに座った。


噴水が激しく吹き出る中、小さな子供達が水しぶきを楽しんでいる。


僕も頭から突っ込みたい気分だった。


くそっ、あちい!


持っていたくたびれた夏のスーツの上着をドサッと横に置きネクタイを緩めた。


さっき買ったお茶を体に流し込み、ひと息ついた。


隣のベンチで若いカップルがいちゃついていた。


まったく、こんなに暑いのに余計暑苦しいわ!


不快な気分になったから仕方なく立ち上がり、
僕はその場から立ち去り仕事に戻った。


仕事はこの公園近くの食品会社に勤務している。


18で結婚したが、あの時すでに大学に通い始めていたし、辞める気にはなれず、学生結婚として生活を始めた。


当時はバイト仕送りギリギリの生活だった。


お陰で成績もギリギリ


就職は偉く苦労してなんとかありつけた仕事だった。


僕はこの仕事を一生やるのには不安を感じる。


なんせ給料が少ない。


雪はなかなか仕事しないし、健太も先月から塾に通い始め、何かと出費が多くなった。



雪がちょっとパートに行ってくれればだいぶ違うんだけどな。


そうは思ってもなかなかそれは切り出せない。


雪は健太のママ友と揉めてからすっかりふさぎ込んでしまった。


今はそっとしておこう。


そうなると家計の収入源は僕の稼ぎだけだ。


出来れば良い話があれば転職したいなあなんて考えていた。

一時間の残業を終え、通勤電車に揺られ家路に向かう。


二駅乗り駅から自宅のマンションまで10分。


既に汗だくだった。


「ただいま…」


「「おかえりー」」


リビングから雪と健太の声がした。


ネクタイ緩めながらリビングに向かい、上着をソファーに脱ぎ捨てた。


お風呂湧いてるよ」


雪はキッチンで僕を見ないで教えた。


「ああ、汗だくだ。風呂入るよ」


真っ直ぐバスルームに向かい、汗を流した。


風呂上がりはアルコールを流し込みたい所だが、
経済的に厳しい我が家アルコールは週末だけと決めている。


僕は一杯の水で喉を潤した。


雪の作った手抜き料理をただ黙って食べた。


今日は豚しゃぶだ。

こんなの誰だって作れる。


肉茹でるだけだ。


健太は先に食事を済ませたのか、リビングのデカいテレビゲームしている。


さっさと食べて自室に入った。


僕はパソコンのスイッチを入れた。


ネットでニュースを読み、ネットサーフィンを始める。


ついでにエロサイト巨乳を拝み、画像取り込んだ。


もう寝るかな…


僕が洗面所に向かうと雪が風呂に入っていた。


磨り硝子越しに雪の裸体が影を作っていた。


僕は歯を磨きながらぼんやりそれを見ていた。


「雪、寝るからな」


「おやすみ」


磨り硝子の向こうから返事が返ってきた。


トイレを済ませ自分の部屋に戻った。


たった三畳半程度の窓のない僕の…僕だけの部屋。


僕はここのシングルベッドに眠る。


エアコンタイマーをセットし、僕は横たわった。


僕がこの部屋で一人で眠るようになって一年が経つ。


そして、雪と身体を重ねなくなってもう三年だ。


磨り硝子の向こうの雪を目にする事はこの先あるのだろうか?


僕はエアコンの音の中静かに寝息をたてた。











…美穂side…

彼の頼もしい腕を取り、私達は今、市役所から出てきた所だ。


6月らしく雨が降っていた。


彼は大きな黒い雨傘を広げ、ニッコリ微笑んだ。


私は最高に幸せな気分で彼の腕にしがみついた。


「これで、美穂は俺の奥さんだな」


歩きながら、たった今正式に夫になった吉澤 進(ススム)が言った。


「今、凄く幸せな気分」


「ゴメンな、ウエディングドレス着せてあげれなくて」


「ううん、あんなの興味ない」


私はウソをつきながらも本気で笑みで答えた。


ウエディングドレスは着たかったけど、進と結婚する事の方が数段嬉しかった。


進とはバイトしていたパブで知り合った。


年は23歳も上の中年男性だったが、
父親のいない私にとっては包容力がある優しい大人の魅力が最高だった。


私はあっという間に恋に落ちた。


進は前妻とは5年前に死別して、男手ひとつで愛娘の千夏を育てている。



その千夏は既に16歳。


手の掛かる年齢ではない。


私は進との甘い新婚生活を夢みていた。


まだ私は21歳の時だった。






今、目下、私が夢中になっているのはインターネットブログを更新する事。


大好きな映画は月に三本程観賞している。


家でもDVDは欠かさない。


この日も観た映画の感想をアップした。


閲覧数は少ないけど、掲示板にはたまに同じ映画を観た人が書き込みをしてくれている。


そこでたわいもないお喋りが楽しい


ブログにはメルアドも載せていたが、メールが来ることはなかった。

「美穂、まだ寝ないのか?」


「あ、もう寝るわ」


リビングノートパソコンを閉じ、立ち上がった。


進は既に寝室へ向かっていた。


寝支度をして、寝室に入るとダブルベッドに進はすっぽりと首まで入れ、目を閉じていた。


私はそっと端から布団を捲り、体を滑り込ませた。


進は黙って、私の胸をパジャマの上からいじった。


私はジッとしていたが、次第に体が熱くなる。


吐息が漏れる口を進の口で塞がれた。


進の指がパジャマボタンをはじく。


キャミソールの上から乳首をまたさぐった。


「ああ…っ」


思わず声が出ると、進は一気にパジャマを剥ぎ取りキャミソールをめくり乳首に吸い付いた。


左の乳房はしっかりと鷲掴みにし揉んでいる。


「んんん…」


下半身ジンジンとして濡れてしまう。


進は黙ってパジャマの中に右手を入れ、ショーツの上から割れ目をなぞった。


「…んんっ…」


すると今度はショーツの中に指を忍び込ませ、私の秘部ににゅるりと中指を差し込む。


「ああっ…」


思わず腰が浮いてしまった。


進は黙って指をひたすら私の中で動かす。


淫らな蜜でショーツが濡れてしまう。


そう思ったら、進は一気にショーツパジャマを下げた。


進は自分ズボントランクスを脱ぎ捨て、私の腰を掴み、うつ伏せにし覆い被さるよう挿入した。


ひたすら腰を引き寄せながらグングンと突きまくる。


「あ…あ…あ…」


私は空っぽになり、感じる事だけに集中した。


進のモノが私の中で一段と大きくなり、底を突いた。


「あああっ…」


私もイキそうになる。


なのに、スキンをしてない事に気づいた進は、


「美穂っ…イクっ…口…口でイキたいっ…」


と言った。


「いいわ…」

承諾すると進は急いで私から抜いた。


私の上半身を上げ振り返る。


進は私の口にそれを入れ自分でシゴいた。


私の口の中に生暖かい精子が放出された。


私は急いで飲み込む。


口の中に溜まっていると吐き気がするから…


進は満足して横たわった。


私は不満が残りながらも秘部ティッシュで拭いショーツパジャマを履き布団に入った。


なんとも味気ない…


いや、普通の営みだ。





翌朝はまるで何事もなく、挨拶を交わし食事をして仕事に行く進を見送る。


千夏ちゃんは6年前結婚し、同じ都内に暮らしている。


私は進と二人きりだった。


洗濯を済ませ、私も身支度をした。


今日は週二回だけのパートの日。


友人の知世のセレクトショップでの手伝いだ。


玄関に鍵を掛け、私は出勤した。


一歩外に出ると日が既に高くうだるように暑い夏の日だった。

このウラログへのコメント

  • おりんさん 2017年10月10日 00:23

    新しいお話、楽しみです

  • 吾朗 2017年10月10日 00:28

    > おりんさんさん

    こんばんは
    いつもありがとうございます

  • 里織. 2017年10月10日 06:13

    新しいお話が始まりましたね(*'▽'*)

    これから楽しみです♪

  • 吾朗 2017年10月10日 10:04

    > 里織.さん

    おはようございます
    いつもありがとう

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