選んだ仕事に魂を込める／吉田克幸さん

長年にわたって名品と呼ばれるカバンを世に送り出してきた、吉田克幸（よしだ　かつゆき）さんの話


『私の大きな原動力は、●●です』

●に言葉を入れて下さい。（ひらがなで４文字）

答えは、本文で


■本文
私は、６０歳で独立しました。
死ぬまでに どれくらい自分らしい仕事ができるのか やってみたかった。
私を信頼して若いスタッフや職人さんら１０人ほどが集まってくれました。
うれしかった。
「じゃあ本物を作ろうな、みんな」と力が湧いてきました。
人が真剣にやってきた仕事は、必ず誰かが見ているものです。
私の大きな原動力は、空想です。
例えば無人島で暮らすロビンソン・クルーソーだったらどんなバッグを持つだろうか。
西郷隆盛だったら・・・空想も仕事にできることはこの上ない幸せです。
幸運なことに日本は、複雑な自然があって、四季のお陰で　暑いことも寒いことも体験できる。
日本には本物へのヒントがあふれています。
若い人が仕事を考える時、日本を活かし切れと伝えたいですね。

朝日新聞 2017.8.6

私も、空想という力を使って、この国から学んでいきたいと思いました。