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甘い香り⑩

2017年08月13日 09:56

甘い香り⑩

「わあ、すごい……」

宿を一目見た優雨は思わず感嘆の声を上げていた。
それはまるで、旅館と言うよりは森の中にある由緒ある神社の様だった。

霧にけむる山の中、木造の古風な門構えの建物が静かに佇んでいる。
そして建物自体は木立にところどころ遮られてはいるが、趣のある純和風渡り廊下が奥の方までいくつも続いているのが見える。

「一棟一棟がしっかり独立していてね、しかもそれぞれに広い露天風呂があるんだ」

と、結城が耳元で囁く。

主屋に入ると、そこはフロント……と言っても落ち着いた雰囲気の座敷があり、そこで結城チェックインを済ますのを皆で待った。

そして「芸能人サインとか無えのかなあ」などと、落ち着きなく辺りを見回していた良介も、手続きの後は理沙子に引っ張られるように廊下の先に消え、優雨が思っていたよりも早く二人とは別行動になっていた。

ここからは結城と二人でゆったりと週末を過ごすことが出来るのだろう。
やはり、心配しすぎだったのだ……

それぞれの棟へは長い渡り廊下が続いている。
まるで神社の拝殿に渡るような木の香りのする外廊下を、優雨は中居の後ろについて結城と二人で歩いた。

庭はよく手入れされているが、木々が生い茂っている部分も多い。
これでは一度チェックインしてしまえば他の客と顔を合わせることはほぼ無いであろう。
手入れの行き届いた庭木が上手にプライバシーを守るのだ。

この後、結城と二人きりになれたら……話したいことが山ほどある気がする。
それは、口数の多くない自分が今まで経験したことのない様な気持ちだった。

出逢ってからまだ数ヶ月だというのに、一週間に一度会うだけでは何かが足りないと思う程、結城の存在は大きなものとなっているのだ。
それは身体も心も感じている、切実な想いで……

自分がこんな風に誰かを愛するようになるなんて、少し前までは想像もつかなかったと優雨は思った。




前を歩く着物姿の中居は年配の女性で、とても穏やかな笑みを浮かべているが……会話などは殆どせず、宿の景色に溶け込んでしまいそうなほど存在感が無かった。

大昔に良介と行ったことのある旅館の中居さんは大きな声で忙しそうに立ちまわっていたのを思い出し、優雨は少し微笑んだ。

そしてそんな優雨の手をそっと握る結城と目を合わせると、まるでもう二人きりになっているかのように感じるのだった。

辿り着いた部屋のドアに当たる部分は、日本家屋の玄関のようだったが、その中に中居も一緒に入るのかと思えば、そこで彼女は挨拶をし下がって行く。

お茶の用意などは要らないと、チェックインの際に結城が話していたのを優雨は思い出した。

襖を開けると、正面の大きな窓からも見事な日本庭園が見える。
その景色の眩しさに、優雨は立ったまま目を細めた。

そんな優雨を結城が後ろから抱きしめてくれるのを感じる……そしてどちらからともなく向き合うと、二人は長いキスをした。

唇を吸う様な優しく、少しだけ激しいキス結城愛情を感じる。
優雨は背中に手を回し、結城の引き締まった背中を強く抱きしめていた。

「やっと二人きりになれたという顔をしているね」

「はい……だって、嬉しくて」

こういう時の結城は本当に穏やかで、溶けてしまいそうなぐらい優しい。
……しかしセックスの時は女性辱めることを楽しむのだ。

優雨はどちらの結城のことも、もうすでに深く愛していた。




まだ日が高いうちからこんなことを思うのははしたないことだが、この場ですぐにでも抱かれたい……
そんな想いが優雨の身体を支配する。

一体いつからこんな風になったのだろうか……以前の自分なら想像もできないことだ。

「風呂に行こうか」

「えっ……」

「安心しなさい。趣のある素晴らしい風呂だよ。十分な広さもある……」

(安心って……広さって……)

「もの欲しそうな顔をしているって言ったんだ。たまらなくセクシーなね」

結城の口から出るいやらしい言葉に……
奴隷にしてくださいと自ら懇願し、初めて結城に抱かれたあの夜を思い出す。

今すぐ、抱かれたい……

そんな気持ちを知られてしまうのはとても恥ずかしいことだけれど。
でも、そんな自分を知ってほしい……結城に。結城だけに。

突き上げるような、熱い想いを……

「はい……早く、抱いてください……」

そんな、精一杯の言葉が優雨の口から零れ出た。





風呂場に移動すると、まず目に飛び込んできたのはキラキラとした春の日差し、そして総檜の大きな空間に降りかかるように影を差す木々の緑だった。

その先の庭にはやはり美しい樹木が続いていて……贅沢な空間の使い方に優雨はまた驚かされた。

話題に上っていた露天風呂もまた檜の香りのする大きなもので、マンションの風呂の何倍もある広さだ。

そして風呂桶もかなりどっしりした立派なものだったが……

「そこに座りなさい。足を開いて」

「ここに……ですか?」

濡れた手拭いで前を隠した優雨は、周りを見渡した。

結城が示している風呂桶はかなり厚みのある檜でできていて、片側には同じく檜の壁もある。
寄りかかって座ることは出来るけれど……結城の命令は〝足を開いて〟と言うものだった。

ここに座って足を開くには、いわゆるM字開脚……それも、かなり大きく足を開く必要があるだろう。

風呂場に差し込む自然の光や爽やかな鳥のさえずりが、優雨に淫らな格好をさせるのを躊躇わせた。

「でも……」

何度見られても、恥ずかしい……
でも同時に見てもらいたいという思いも突き上げる。

それに、結城の命令は絶対だ。
がっかりさせたくない……

けれど、こんなに明るく開放的な場所で……

そんな優雨の心の声はまたもや結城に筒抜けだった。



言い訳は聞きたくないな」

低く抑えた声でそう言い、絞った手拭いを口に噛ませる。
……猿轡をされたのだ。

「ぐぐ……」

「優雨……かわいいよ

言い訳を聞きたくないと言われたけれど、猿轡のお陰で一気に淫らな気持ちが高まってしまう。
もう、言い訳などする必要が無かった。

ゆっくりと尻を湯船の縁に乗せる。
そして右足……左足と縁の上に順番に上げると、優雨は足首をそれぞれの手で掴んだ。

これ以上ないほど広げられた両足の間に少し影になった秘部が覗く。
それだけでも十分恥ずかしい恰好だったが、そこから更に優雨は「んっ……」と力を入れて腰を前に突き出していた。

褒められたい――
悦んで欲しい――

そのどちらも優雨の本当の気持ちだったが、優雨自身も望んでいる行為だということに本人はまだはっきりとは気付かない。

「よく見えるよ……優雨の、全てが」

「……」

「ひだの間に隠れた淫乱な芽も、その下のピンク色の壁のその中まで……」

「ううっ……」

自分の姿が結城の目にどのように映っているか想像するだけで羞恥で身体が熱くなる。
しかしそれこそが、優雨が心の奥で求めているものだった。

目の前で自分を見下ろす結城と視線を合わすと、下腹部がズクリと音を立てる……
そして中から液体があふれ出すのをはっきりと感じていた。





「ああ、中からこんなに……見られることがそんなに嬉しいか」

「んん……ん、んん」

……嬉しかった。
恥ずかしい気持ちよりも、見られることで結城のモノになっていくような感覚……それがたまらなく嬉しかった。

「ではこちらはどうかな……」

結城が湯に浸かると、その顔を優雨の秘部に近付ける。
そして、中からあふれ出すその液体を音を立ててすすり始めた。


「ん――!」

下品な音を立てる結城
いや、その音を立てているのは自分の性器なのだ。

その部分はこれから訪れるであろう悦びに膨れあがり、愛する人の舌を、唇を、今までにないほど敏感に感じ取っていた。

クリトリスに絡みつくような舌の動き。
かと思うとこね回すように愛されて……
いつしか優雨は大きな声を上げ、恐らく結城がわざとしたであろう猿轡の役割ももう果たさなくなってきていた。

小刻みなエクスタシーの波が優雨を襲う。

「んっ、んっ、んん、うううう……う――――!」

――早く、欲しい――

クリトリスでの絶頂を感じるたびに、優雨は結城に貫かれたくて堪らなくなっていた。




絶頂を感じながら、どんどん腰を突き上げるようにしてしまう……
その姿はとても淫らだった。

「もう意味を成していないな……それに、彼らに聞かせてやるのもいいだろう」

彼ら……
ああ、良介と理沙子はどうしているのだろう。
やはり同じようなことを?

ああ、でも声を聞かれてしまうなんて……

しかし、結城が猿轡を緩めるのと同時に、優雨は大きな声を上げてしまっていた。

「ああっ……ください……結城さんを、結城さんでいっぱいにしてくださいっ……早く、ああ……」

他の棟に声が届くような造りではないことは聞いていたが……良介と理沙子の部屋にはやはり声が届くということなのかもしれない。

そう思っても抑えきれなかった。
いやむしろ、聞かせたい、聞いて欲しいぐらいに気持ちが昂るのが抑えきれなかった。

夫はこんな自分の姿を知らない……
自分の前で、他の女性を抱こうとする。
そして自分をいつも蔑んで……

「……これか?」

立ち上がった結城の腰の手拭いが取り除かれると、逞しい男性器が自然の光の中で天を向いて膨張している。

「はいっ……結城さんの……くださいっ……」

「……」

結城は無言でこちらを見つめている。

良介に聞かれても構わなかった。
……聞いて欲しかった。
はしたない……そして、他の男性を淫らに求める自分の姿を。






「あああ……お願いです……入れてくださいっ……」

もっと淫らに……

「お、おまんこに……入れて……」

大きく股を広げ、両足首を掴んだままの懇願。
愛する人へ、その肉体挿入をしやすいようにと……これ以上ないほど淫らに広げられた秘部
それに結城がやっと応えてくれたのは次の瞬間だった。

大きく張った先端が、優雨の粘膜をわり割く。
初めて繋がった時と同じように、一気に荒々しく優雨を支配するその動きは、優雨が心から望んでいたことだった。

「ああっ……」

熱い熱い昂ぶりが一気に奥まで侵入すると、激しく優雨をかき回す。
それは初めから容赦のない動きだった。

「あっ……もう……ごめんなさい……」

「絡みついてくるよ……もうイクのか?」

「うっ……ごめ……あああああ!」

性器を搾るように締め付けてしまうのが自分でもわかる。
優雨はこれまでにないほど深い絶頂に達していた。

「うん……かわいいよ。優雨は最高だ」

最高なんて……セックスの時だけの甘い言葉なのかもしれない。
それでもやはり、こういう時の結城の優しさは嬉しかった。

……幸せな気持ちで心も身体も溶けてしまいそうだ。




ガサッ……

庭木の向こうから人の気配がしたが、優雨の耳には届かない。

結城は、どうせあの二人が近くでプレイをしているのだろう……と思ったが、そんなことはどうでも良いと感じていた。
結城もまた、腕の中で声を上げる優雨が愛しくてならないのだ。

すっと目を閉じ、また二人だけの世界に戻っていった。

「私ももちそうにないな……」

額に汗を浮かべながら、そう小さく笑う結城も同じように幸福感を感じてくれているのが伝わってくる。

「はい……一緒に……」

一緒に、達したい。

その気持ちも二人は一緒だった。

繋がったままの優雨の尻を両手でつかみ抱き上げると、半ば湯に浸かりながら更に挿入を深くする。
そして、杭を穿つように激しく二人の肉体は混ざり合った。

「はあっ……はあ……優雨……優雨……いくぞ……」

「ああっ……ああ……はいっ……」

結城の精が優雨の中で放たれる。

それはその瞬間の二人にとって、ごく自然なことだった。









「あいつ……」

やたらと広い風呂場のその先から、いやらしい言葉を口にする妻の声が聞こえてくる。
もう少しであの二人の姿までもが見えそうだと思わず腰を上げたその時、良介の注意はすぐに逸らされた。

「あら、私の前で他の女のことを考えるなんていいご身分ねえ……」

首から伸びたリードが強く引かれたのだ。

「ぐう……」

強い引きに一瞬息ができない。

そして、バランスを崩し、勢いよく再び地面に這いつくばったために……小さな石や小枝が膝頭や手の平を傷付けた。

反射的に悪態をつきそうになったものの、理沙子の美しい脚の、そのつま先にわき腹をスーッとなぞられると……ゾクゾクと身を震わせてしまう。

そしてもう、その優雅な動きを受け入れることしかできなくなった。

いや、受け入れるだけではいけない。
もっと高く尻を上げて、頭を下げなければ……

そう、犬のように。

つま先からの刺激は肩を越え、低く下げた頭を、頬を撫でる。

目の前に突き出された理沙子のよく手入れされた紅いつま先は細かな砂で汚れていた。

(も、申し訳ありません……)

この場所で、声は一切出すなと命じられている。
声を出す代わりに、良介は紅く光る爪の先に舌を伸ばした。






白い指と指の間に舌を這わせると理沙子の膝がわずかに震えるのが分かる。
……感じているのだ。

ペチャ……ペチャ……
舌を使いながら理沙子を見上げ、その表情を窺うと、小さな唇が開き息を漏らしているのが見える。

ああ、こんないい女見たことがない……と良介は惚れ惚れするような気持ちになった。

その女と自分は愛し合っている――
自分を求め、感じている――
そして……支配してくれる――

興奮した良介が更に激しくつま先をねぶっていると、突然……
口から離されたそのつま先で、口もとをガッと思いっきり蹴り上げられていた。

ガサッ……!!

倒れたことによって大きな音を立ててしまうが、声を出すのは何とか耐えた。
しかし無様に倒れ、無防備になった尻にも容赦なく蹴りが入る。

「何を楽しんでいるのよ……お仕置きにならないわ」

……また怒らせてしまった。

先の読めない理沙子との関係は、良介に不安と奇妙な悦びを与える。
それは今までの女性経験の中では全く気付くことのなかった被虐的な心を、絶妙なバランスで刺激していた。

と言ってもそれほど多くの女性と縁があった訳ではないのだが……

理沙子の足は更に、尻の穴に刺さった尻尾状のプラグを強く押し込んでくる。

「ぉ……ぉ……」

これはきつい。
一度は収まっていた便意の波が再び込み上げた。



悶絶する良介の様子を横目に観察しながら、理沙子はわざと庭木を越え、大きく迂回して自分たちの客室の風呂場へと戻る。

途中、抱き合うように激しくセックスする結城と優雨の姿が見えたが、膝や手の平の痛み、そして下腹部痛に耐えながら四つん這いで歩く良介は気が付いていなかった。

優雨も目の前の相手しか目に入っていない様子だったが、結城に限ってはこちらのことにも気付いているに違いない。

(馬鹿な夫婦……)

品が無く頭の悪い……情けない夫と、純情ぶって人の旦那に恋する表情を見せる妻。
特にあのメス犬には本当に腹が立つ。

ただの玩具に過ぎないくせに……

それに対して、自分たち夫婦はいくつも上のステージにいる人間なのだ。
そう、こんな連中を本気で愛するわけはない……

そんなこと、あってはならないのだ。

風呂場に到着し良介に向かって風呂桶を差し出すと、潤んだ瞳でうやうやしくそれを抱え込む。

理沙子にとっては見たくも無いものだし、後始末が大変だからその準備に過ぎないのだが……良介にとっては何もかもがプレイの一部になってしまうようだ。

「あ、あの……」

「なあに?」

「あ、足を……いいですか」




良介が足を舐めさせられるのが好きなことは知っていた。

しかし、足を舐めながらの排泄なんて……犬でもやらないだろう。

(本当に、馬鹿だわ)

足を差し出すと、限界の近付いている良介がむしゃぶりついて来る。

……あちらの二人はこれからのん気に夕食を取るのだろうけれど、こちらはまだプランがある。
この宿の美味しい料理が食べられないのは残念だったが、仕方がないだろう。

良介の醜く膨れ上がったペニスを見て、理沙子は冷たく笑った。

「ぐずぐずするんじゃないわ。まだまだお楽しみが待っているのよ」



二時間後。

良介は、台車のようなものに乗せられたままレンタカーでどこかに運ばれていた。
目隠しをされているので場所はどこか分からない。
そして、尻を突き出しM字開脚のような無様な格好で台車に括り付けられているために何の抵抗もできなかった。

抵抗など、する気は毛頭なかったが……。

「ふう……はあ……」

風呂を出た後に新たに尻に入れられた電動プラグが強烈な快感を送ってくる。
その快感は車の中でもずっと続いていて、一体今日はどのくらい焦らされるのだろう……と期待と不安でいっぱいになっていたのだが、意外にも早く車はどこかに到着した。

これならば歩いても何とか来れたのではないかという程の距離だ。

バンのドアが開く気配がし外気が流れ込んでくるのが分かると、とんでもない恰好のまま人目に触れることを想像して緊張が走る。

しかし、そんな良介の耳元で理沙子のやや掠れた声がきちんと指示を出してくれた。

「何があっても声を出してはダメよ? 言いつけを破ったら……分かってるわね?」

これでもう安心だ……

ぶんぶんと大きく頷いて見せると、頭頂部にキスをしてくれるのが分かり気分が高揚する。
どこに着いたかは知らないが、今からきっとすごい体験ができる……

理沙子は期待を裏切ったことが無い。

良介は、理沙子が見せてくれる倒錯した世界の虜だった。

このウラログへのコメント

  • 里織. 2017年08月13日 10:38

    優雨が羨ましい。。。

    素敵な宿で いいなぁ♪

  • 吾朗 2017年08月13日 11:35

    > 里織Sさん

    いつもありがとう

    里織さん

  • Chico 2017年08月16日 07:43

    いまランキング1位ですょ

  • 吾朗 2017年08月16日 09:05

    > Chicoさん

    おはようございます
    そうなんですか⁈

    ありがとうございます
    これからもよろしくお願いします

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