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心とカラダ ⑨

2017年07月30日 08:53

心とカラダ   ⑨

恋をしたら、
人のものでも奪いたくなる気持ち。
今までは理性が踏み止まる。

今の私には理性の防波堤はない。

レン‥‥‥‥
今の私ならレンの子供だって、
産んであげられる可能性あるのよ?

確かに私には翔太という子供が居る。
でも、レンをパパにしてあげられる
可能性を秘めているのよ。

セックスレスルームシェアの様な関係で、
一生終わっていいの?

不倫なんてね、
正しい形じゃないのよ?

本来は‥‥‥‥
あったらいけない形なの。

歪なハートなの。
多分、ドス黒い欲望の色をして、
穢れを知らない人から見たら、

目を背けたくなるほど、
醜い形なのよ?

正常な形に戻さないと、
周りまでドス黒い形に変えるわ。


ねぇ、
レン‥‥‥‥
私達が結ばれるべきじゃないの?

出会う順番が違っただけよ。
私達、愛し合ってるじゃない?


レンに対する気持ちは、
私の我儘で思い上がりに過ぎない。
そして離婚のショツクだってある。

長い長い苦痛から解放されたんだ。

安心した反面、
心にポッカリ穴があいた。

失ったものが余りにも大きい。

虚脱感がいつも私を襲う。

私は既にレンとのバランスだって、
傾きかけてしまっているのに、
気づいていた。

でも、気づかない振りをした。
レンにのめり込んでいたかった。


やっと、あなただけの私になったのよ。


「マリ、マリは必ず幸せになれる。
俺はそう思うよ」
いつも、そう言うあなた。

俺が幸せにしてやる!
ではないの?

離婚した今、
不倫をするのが虚しいのに、
レンが好きで堪らないのは、罪だよね。

不倫の唄や歌詞には、
切ないメロディーが組み込まれる。


休日に会えない。
その時だけを最大限に楽しみ、
未来を夢を見れない。
抱き締められても、
愛してるの言葉も遠い。


好きなのに、一番にはなれない。

永久に‥‥‥‥‥


罵られてもいい、
恨まれてもいい、
地獄に落ちてもいい、
人に後ろ指刺されても、


貫きたい愛もあった。


私だけの思い上がりだけじゃないならね‥‥


離婚メリットデメリットが交差する。

メリットは、
隆司が夫ではなくなった事。

私の中で長く苦しんだ時間だが、
離婚を何度もしたいと願ったが、
世間体を気にして留まった。

私から見たらロクデナシの隆司でも、
翔太にはパパだ。
翔太からパパを奪う事に罪悪感を感じていたが、
離婚を言い渡されて、こうして離婚するなら、
もっと早く、不倫をする前に離婚しておけば良かった。

不倫にのめり込んでおきながら、
かなり図々しいが、
出来れば、
私の人生に不倫をした黒い歴史を葬り去りたい。

本当はそれくらい、
罪悪感も感じていた。

隆司の妻だった時、
私は逃げたかった。

借金からも嘘偽りを重ねて、
旗から見たら幸せな家庭を演じるのも疲れていた。

隆司を知らない人に、

「いい旦那さんじゃないの。
カリスマ美容師さんなんですって?
自慢よね。
だから、奥様もセンスいいのね」

「あら、お子さんはお一人?
一人っ子は可哀想よ。
もう一人くらいいいじゃない?」

そんな無責任な言葉のナイフが、
私の心に突き刺さり、
ドロドロと血を流していたのも、
気づいてないだろう‥‥?

何も知らない人の言葉は、
悪気がない分、罪だ。

逃げたかった。

この事が不倫をした言い訳には、
ならないのは、百も承知。

翔太すらも置いて逃げたかった。




最低な女と軽蔑されてもいい。

私は最低だから。

でも、鬼畜にはならなかった。
本当の鬼畜なら翔太からも逃げて、
好き勝手に生きる道を選べただろうに‥‥


離婚デメリットは、
母子家庭になる事だ。

面倒な手続きをして、
周りからもいろいろ詮索される。

一番イヤなのは、
同情する目をして、
根掘り葉掘り聞きたがる輩達。

自分より不幸な環境をみて、
安心を求めるような人間も居るんだよ。

あの人より、私は幸せだって。

現に不倫をしても、
離婚をする人は少ない。
みんなギリギリを守ろうとする。

いいとこ取り、
つまみ食い

好きだの、愛してるは、まやかし

不倫を真っ直ぐに貫ける人間なんて、
稀なんだよ。

実際、
探偵までつけられてバレた友人を知っている。

相手の奥さんが不審に思い、
探偵社に依頼してバレた。

「今回だけは許してあげる。
女と別れて」
上から目線で言われたそうな?

私は、笑いが止まらなかった。



まぁ、
そんな友人と知り合いになのは、
レン、アユ、アリサと
知り合ったネットであり、
チャットの世界でのお話。


今の世の中は、
ネットは普及しすぎた。
そして多くの人が様々な目的で利用する。

チャットだって、
コミュニケーションの一つ。

でも、不倫を推進するような、
チャット部屋での出会いもある。
チャットに限らず、出会い系サイト掲示板
ツィーター、ブログゲームサイト、etc‥‥

手を伸ばせば、
可能性を秘めた出会いが待ってる。


不倫をしていた私でさえも、
麻痺する前は、
そんな出会いを否定出来た。

不倫は、バカな既婚者がするもんだ!
と飽きれられた。

むしろ別世界のものだと。

人間なんて、
ちょっとした弱さから、
いつでも不道徳な事に手を染め、
自分に言い訳しながら、
楽な逃げ道に逃げ込み、
嘘をつき、
偽りの仮面をつけて、
自分を保つ為の、都合良き道に迷い込む。


ただ、そんな人間の気持ちが分かる。
うまくいかない寂しさを痛いほど味わった。

不倫にだって、
100人居たら100の言い訳があるだろう?


そんな中でも、理子の気持ちは痛い程分かった。




理子は事務のパートをしながら、
二人の娘を育てる主婦だった。

理子も私と同じように、
パートから帰り、
家事などを済ませて、
一息つける自分の時間に、
パソコンに向かい、
ネットの世界の人間と話す事が楽しみだった。


理子の娘は、高校生中学生
「本当にお金掛かるわ。
でも、娘達がしっかりしてくれてるから、
私はパートに出掛けて、
学費の一部を稼いであげればいいの。

夫とはね、
高校同級生で大恋愛だったのよ。
どちらかというと私が惚れて、
お嫁さんにして貰ったの」

私も隆司とは元々が恋愛から始まり、
生活をしていく上で冷めてしまったので、
気持ちは分かる。

「理子ちゃんはご主人のどんなとこがダメ?」

威圧感かな。
暴力までは振らないの。
モラハラなんだよね。
徹底的な言葉の暴力
あと、私を支配したい願望。
娘達もね、
段々分かってきたみたいで、
私の味方になってくれる。
お父さん煩いねって」

「うん。
男ってさ、
どうして威張るのかな?
威張るならさ、
それ相当の稼ぎ持ってこいよ!
って思う」

「全くだよね。
マリちゃん
専業主婦になりたいわけじゃないけど、
働いて家事して子育てしてを当たり前だと思わないで欲しい」

「理子ちゃんはよくやってるよ」

「うまくね(笑)」

理子と文字で話す時間も好きだった。
何と無く親近感が湧いたから。



理子は群馬県に住んでいた。

チャットの世界は、
住んでいる所も偽れるが、
大概は最初に部屋に入る時に、
ハンドルネームと何処に住んでいるか?
男なのか?女なのか?
いくつなのか?
差し障りのない程度で自己紹介をする。

全て嘘を語っても、
それでもいい世界。

私は、全部嘘をついてないが、
もう一人の自分を演じる事により、
自分を保てた。

夫に不満があり、
借金があって生活を圧迫されている惨めな自分を、
リアルでは隠す。
夫を愛してない偽りの生活を送る事態、
私は精神的に不健康だった。

嘘じゃない。
でも、話さなくても成り立つ世界。

そして、
話せる友に会えた時に、
話せる安心感

一人じゃないと思えた。
それが私を安心させた。
癒してくれた。

恋もした。
こんな自分でも、
罪悪感と純粋な気持ちの間で罪を作りながら、
この気持ちだけは真実と誓えた。

誓ったところで、
真っ黒な関係で塗り潰した背徳の関係なのにね‥‥‥


不倫をする奴はバカだ。

バカだけど、
バカなりに幸せである場所を探した、
逃げ道なんだよ。


理子もね
そうだった。

純粋と罪悪の中で恋をした。
月に一度
東京に住む彼と中間地点で会った。

嘘のアリバイを残して、
罪をつくりながら、
幸せな時間を過ごした。



理子の彼氏はスウというハンドルネームで、
職業整形外科医だそうだ。

医師なら出会いにも苦労しないだろうにと、
私は思った。

実際、理子の話によると、
スウの奥さんは元ナースらしい。
出会いは勿論職場である病院。

ナース奥さんは、最初から玉の輿目当てでスウに近づき、
熱烈にアピールをした。

スウも真面目な男で、
医者になるまでは、全てを我慢して勉強一筋の生活を送る。
女性との恋愛医者になってからでも、出来ると言い聞かせて必死だった。

あえて医者になり、
余裕も出てきた時に、
ナースである奥さんの、
玉の輿作戦に上手く引っかった。

今は、愛娘にしか愛情もなく、
エリートでありながら、
チャットで愛を探す、
真面目な男ゆえの不倫だった。



チャットの世界は不思議だ。

年齢も様々。
住んでいる場所も様々。
性別も職業も趣味も好みなども色々。

今まで生きていても、
巡り会わないであろう縁すら手繰り寄せてしまう。

不思議でデンジャラス出会いを、可能にしてしまう。

世の中には、縁のない出会いなんてない。

薄いにしろ、濃いにしろ、別れてしまうにしろ、不倫にしろ、
全く縁のない人間とは、永遠に出会えないのだから。




理子はスウに惹かれた。
スウも理子に惹かれた。

スウは娘が居るから保てている結婚生活だと、
理子に言った。

スウの女房は口やかましく、
計算高い女らしい。

娘が出来るまではセックスにも意欲的であったが、
娘が誕生してからは、スウとのセックスも拒むようになった。

医師という夫も手に入れた。
世間ではセレブ妻であるスウの女房

娘が誕生した事で妻という立場を、
揺るぎないものに出来た。

スウの女房は、欲しいものを手に入れた。

手に入れた後は、その利用価値のある夫の、
妻である立場だけ守られたらいいのだ。

スウの収入で、一般的な主婦の暮らしより贅沢に暮らせるはず。

スウの女房は、それが欲しかっただけだった。

スウはそんな女房に愛想を尽かしていた。

不倫までするつもりはなかった。

チャットもスウの気まぐれな息抜きだった。

でも、理子が現れた。

医師であるスウは妻帯者。
理子にも夫がいる。
スウはエリートだが、そこに理子は惹かれたわけではない。

お互いに添い遂げるパートナーが居たから。

だからこそなのか?

純粋な気持ちで好きと言えたのは?



なぜ、世の中に不倫は存在するの?

一生添い遂げたいパートナーに、
不満を抱えてしまって離婚出来ないから?

パートナーと同じくらい好きな人が、
現れたたから?

不倫が出来る時間があるから?

罪悪感を感じながらも、
危険な香りに誘われてしまったから?


理由はさまざま。

でもね、
女で居たかったからじゃない?
男でありたかったからじゃない?

セックスだけが結びつきじゃないわよ?

そりゃ、夫婦で有り続けるって事は、
出会った頃のトキメキも薄れるわ。

愛があれば、
相手を思う愛しさがあれば、不倫なんてしなかったわ。


きっと、
私もレンも理子もスウもアユも‥‥‥

踏み込んでしまった世界に、
終わりを告げるまで彷徨った。


終わりを告げられるまで、
辞められない。

終わりを迎えるその時まで‥‥

私達は彷徨いながらも、
その世界で、何かを探した。


本当はね、
『愛されたい』って叫んでいたの。

無言の叫びを心の中で、嗚咽を漏らすように、
ずっと、叫び続けていたの‥‥




スウは不器用な男だから、
奥さん浮気を怪しまれて、
理子とデートをした日に、
探偵につけられていた。

待ち合わせの駅で会い、
二人で手を繋いで歩いた。

ホテルに入った。
そして男と女の時間を楽しむ。

ホテルから出る。


帰る前にイタリアンレストランで、夕食をとる。

どこから見ても、仲良し夫婦のような二人。

にこやかに向かい合わせで微笑み、
赤ワイン乾杯をする。
料理を堪能した。

別れを惜しむように駅に向かう。

別れ際に抱き合う。

全て、探偵カメラにおさめられた。


これって罪?

だって、大事にされてない旦那が、
外で息抜きしただけなんだよ?

女房が大事に出来ないから、
他の女が大事にしたんだ。

「あなたは大丈夫だよ」
って、男の自信を取り戻してあげたんだよ。

報われない家庭に帰って、
その家庭の為に一生懸命働くって、
どれだけ苦痛か分かる?

男も女も居心地のいい場所を探すんだよ。

不倫という、卑怯な逃げ道だけどね。





スウこと須藤晃弘(すどう あきひろ)は、
妻の真奈美にその写真を目の前に出された。

青ざめるスウ。

「今回は許してあげるわ。
その女と別れて下さいね?」

上から目線で言われる。
スウはそれに従った。


最期の電話を理子にする。


「もしもし、俺」

「うん。
あきちゃん」

理恵子(理子)
バレちゃつた」

「えっ!?」

「俺と理恵子の事。
悪い事は出来ないね。
別れよう。
探偵までつけられた。
今回の事は、許してあげるって言われた。
理恵子‥‥
別れてくれ」

探偵までつけられて、
そんな気持ち悪い事までされて、
そんな奥さんのとこに戻るの?」

理恵子には迷惑かけないようにするから。
別れてくれ。
お金を取られるかもしれないんだよ。
なら‥‥‥別れるしかないよ」

スウはひたすら理子に別れを促す

「納得いかない」

理子は別れを拒む。
最期の抵抗をする。


こうなったら無駄なのに、
悪あがきをしたくなる。


突然の別れは、
不倫なら当たり前のように襲う。

寂しい、辛い、悲しい
こんな感情を不倫女が抱いたら、罪ですか?




「子供は捨てられない」
苦しさに紛れ絞り出すように言うスウ。

「その子供すらも裏切ったのはあなたでしょ。
あなたの稼ぎだけが目当てで、
妻の役割すらしない奥さん
あなたの寂しさに気づかずに、
あなたが寂しさの果てに浮気したら、
探偵まで使って別れさせる。
あなたの稼ぎで探偵を雇って、
上から目線で、
許してあげるなんて、
あなた悔しくないの?

私は怖くないわよ。
あなたの奥さんが私を訴えて、
裁判になろうともね。
それくらいの覚悟あるわ。
子供は可愛いわよ。
捨てられないわよ。
出来れば
誰にも気づかれずに、
あきちゃんとこのままずっと‥‥‥」

理子は、スウを失いたくないという気持ちの言葉を、
沢山用意した。

途中、言葉に詰まり涙すら出てきた。

理恵子には迷惑かけない。
理恵子だってご主人にバレだら
大変だろう?
俺たちが別れる事で精算出来るなら‥‥
そうしょう」


スウは別れの言葉を選ぶ。


「いくじなし!」
理子は電話の向こうのスウに苛立つ。



「子供は捨てられないよ‥‥‥」
スウの情けない声が電話口から聞こえる。

奥さんの言いなりになるスウが憎らしかった。

あんなに愛した時間も、
簡単に裏切られた。

こうして不倫がバレたら、
呆気なく捨てらる自分が虚しい。


「私は簡単に捨てられるのね」

こんな事を言うのは‥‥‥
惨めな気持ちだったろうに‥‥‥‥

「分かってくれよ。
理恵子。
理恵子だって、子供は捨てられないだろ?」

「私には覚悟があるわ。
じゃなきゃ、
不倫なんてしない。
失うのは自業自得だと思う。
そういう事をしたツケだもん。
でも、何で不倫をしたのかは、
ちゃんと訴える。

あなたの豚女房には一生伝わらないわね。
あなたに興味もなく、
あなたの収入と地位のみが欲しくて、
計算高い策略で結婚しといて、
子供が出来たら、あなたを粗末に扱う。
男としてあなたを見ない。

そんな侮辱を、これからもずっと、あなたは奥さんにされるの?
自分は家であなたを縛りつけて、悲劇のヒロインになって、あなたの稼ぎを握る。

女房の元に謝罪しながら、あなたは帰るのね」


理子はスウに本気だからこそ、
皮肉めいた言葉と本音をぶつける。

このウラログへのコメント

  • 里織. 2017年07月30日 12:38

    梓の周りもいろいろありますね…
    やはり不倫にリスクは付き物ですが…
    バレない見つからない認めない、かな(^^;)

  • 吾朗 2017年07月30日 14:42

    > 里織Sさん

    こんにちは

    それがすべてだね

    コメありがとう

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