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成程話:イノベーションしない企業は死ぬ
2017年01月23日 00:00
イノベーションのお話です。
誰かが用意したルールというのは、そのルールを設定した人(ゲームマスター)に有利なことが多いものです。
なぜなら、すべてのゲームにおいてそうですが、勝たなければ意味がないからです。
「勝てば官軍負ければ賊軍」というわけです。
ビジネスをゲームとしてとらえてみると、既存のルールのなかで、いかに勝ち抜けるかがポイントになります。
この場合のルールとは、法律や社訓だけではなく、慣習や常識、通例のようなものも含まれます。
ただ、すでに用意されたルールで勝負するとなると、ルールのスキマを見つけないかぎり、先行者を出し抜くことはできません。
その点、既存のルールでは勝てないと判断し、新しいルールをつくってしまう人は強いです。
携帯市場で勝負するのではなく、スマートフォンを生み出した企業はどんどん大きくなっています。
新しいルールの作成とは、つまりイノベーションなのです。
自分たちにとって有利な状況をつくりだそうとすることは、勝利するために欠かせない発想なのです。
(中略)
すでに競合他社が多数存在している市場というのは「レッドオーシャン」と呼ばれています。
その市場に参入したとしても、競争が激しいため、勝つことは難しいです。
であるのなら、他の市場を見つけるかルールを変えてしまうのが得策です。
誰も参入していない市場をつくりだすことができれば、そこが「ブルーオーシャン」となります。
競合他社が存在しておらす、しかも自社に有利なルールを設定できるので、勝ち続けることができるのです。
「こち亀」の両さんのビジネスをマーケティング的に分析してみた
畠 太 著
総合法令出版
「ほとんどのイノベーションは失敗する。
でも、
イノベーションしない企業は死ぬ」
これは、カリフォルニア大学のヘンリー・チェスブロウ教授の言葉です。
イノベーション(innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のことで、
それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを意味します。
日本人が大切にしてきた「改善」の延長線上にあるとも言えます。
全く新しいモノとはいえ、例えば電話機も、黒電話からいきなりスマホになったわけではなく、留守電機能やFAX機能、トランシーバー、子機、ポケベル、携帯電話、と順を追ってのイノベーションではないでしょうか。
世界第1位の半導体メーカーとして君臨し続け、CPUというパソコンで言ったら脳にあたる部品の市場では、80%近いシェアを維持している会社「インテル」
ほぼ独占に近い状況で、改善やイノベーションが生まれるのか?疑問に思いましたが、この会社の仕組みに納得いたしました。
インテルさんでは、開発部門を二箇所に分けているそうです。
そして二年ごとに交互に商品を開発させて競合を促し、自社の中で独占させてなかったのです。
イノベーションは、他社やライバルがあっての革新。
ライバルは、自分を高めてくれる存在で、ライバルが手強いほど、イノベーションが生まれやすいともいえます。
大きなイノベーションの裏には、いくつものイノベーションの失敗(犠牲)がある。
しかし、
「イノベーションを起こさないことのリスクは、イノベーションを行うことのリスクより大きい」(ソニー・システム技術研究所“藤田雅博”氏の言葉)と言います。
これを言い換えると、何も挑戦しないのと、挑戦するの、
どちらが安全かといえば、挑戦した方が安全だということです。
最初にフグを食べた人も、空を飛んだ人も、大陸を発見した人も、震える手を抑え、足を抑え、勇気をもって挑んだのではないでしょうか。
だからこそ、歴史に名を遺す人物になります。
何もしない人は、失うことはあっても、何かを得ることはありません。
考えて、考えて、考え抜いて、イノベーションを起こしていけたらいいですね♪
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