趣味は読書、「キリングフィールド」挫折

前々から見たかった「キリングフィールド」という映画を先々週、図書館で見つけ、ジャックニコルソン主演の「さらば冬のかもめ」という作品と一緒に借り、「さらば～」の方は面白く見たが、どうも「キリングフィールド」は途中まで見て、気が滅入って見るのをやめてしまった。どうも、カンボジアの内戦というテーマが馴染めないのと、悲惨な戦傷者の描写が、耐えられなかったのだ。
しかし「さらば～」も最後のあたり、護送して来た囚人が収監される場面はもう少し何かエピソードがあっても良いかもしれない。
「さらば～」はアメリカンニューシネマと言われる作品群の中の作品らしいが、特徴として社会や体制への反抗と挫折が描かれている。
「俺たちに明日はない」や「イージーライダー」も同じような構図である。しかし、たとえ挫折しても、そこに魅力を感じる。
今日、図書館にその2本を返しに行き、フランス映画の「情事」と日本映画の「うなぎ」というのを借りた。図書館は当たり前だが、タダなのが良い。DVD2本まで2週間借りられる。種類はレンタル屋より遥かに少ないが、自分で見つけるのでは選ばないような名作があり、レンタル屋とは違った面白さがある。
どんな人間も、この世に生まれたら一度は死ぬ。何かを残して死ぬ人もいれば、何も残さず死ぬ人もいる。僕は後者であるが、生きてせめて、目が丈夫な限り、好きな本を読み、映画を見ようと思う。全て、自分の感覚で。