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書籍:田中角栄「情」の会話術

2016年11月09日 23:46

今日の紹介は、向谷匡史氏の著書です。


田中角栄 「情」の会話術
■向谷 匡史(著)


独特のキャラクターでたくさんのファンを魅了してきた田中角栄氏、もちろん角栄さんだから動くというのもあるだろう。
しかし、意外なことに(意外といっては失礼だが)、角栄さんの人の動かし方は非常にベーシックですぐに実践できるものが少なくないようです。
本書は、角栄さんの実際の言葉が多く使われており、情景もイメージしやすいのも特徴です。
コミュニケーション教科書の1つとしておススメです。
それでは特に参考になった話を紹介していきます。


●会話もスピーチも同じだ。
一本調子ペラペラやったのでは、相手の耳には右から左にスルーしていく。
心に響かせるには沈黙という「間」が大事なのだ。
「間」は冒頭だけでなく、「言葉」を強く相手に印象づけたいときに用いると効果的だ。
「愛しているよ」という囁きに続いてペラペラやるのと、言葉を切って数秒の「間」をとるのとでは、どっちが相手の心を揺さぶるだろうか。
これが「間」という、しゃべらざる会話テクニックなのだ。
(P43 引用)
相手に何かを伝えたいとき、話した後に「間」をつくる。
「間」があると、何だか自信があるように見えますね。
沈黙、「間」を恐れてぺらぺらしゃべってしまうと、良いことを言っても何だか軽くなってしまいます。
わざと「間」をつくる。
これも1つの作戦ですね。

国会で政策を語るときは厳しい表情で力強く、一般の人を前にすると冗談を交えてくだけた調子で語りかける。
地元選挙区民に対しては”越後訛り”をからめる。
角栄の演説やスピーチが、どこでしゃべってもウケるのは、相手と場所と状況に応じて、話し方と内容を変幻自在に変えてみせるからだ。
2500年前の昔、お釈迦さんは「人を見て、法を説け」と言った。
これを「対機説法」と言い、「相手に応じて、相手の理解力や境遇にふさわしいたとえで説く」という意味で、角栄のスピーチや会話術を分析してみると、まさに「対機説法」であることがよくわかる。
高邁な話が人の心を打つわけではない。
自分の言葉で、自分の思うところを「聞き手に応じた話し方」ですればいい。
そうすれば、聞き手と自然に一体感が生まれる。
体感が生まれれば、みんなが「オラが地元の角さん」の意識になってしまう。
角栄流会話術の基本は、ここにあるのだ。
(P52~53 引用)
「対機説法」は効果的ですね。
しかし、慣れるまでは難しいという方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、「聞いているよ」という意味を示す「相づち」をすることを意識するといいでしょう。

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