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【短編】Hしたい相手

2016年09月23日 23:13

やや高い鐘の根が響き

辺りのざわつきが別のざわつきへと変わる

そこらを埋め尽くしていた人の群れが、一方向へとざわざわと向かってゆく

光輝もそれに倣い、今までしていたことを止め、歩き出す

何気なくあたりを見渡しながら進む光輝の瞳は

その群れの中の長い黒髪を光輝は見逃さなかった

いくらか距離はあったものの、光輝は目ざとくそれを発見することができた

が、いつものようにただただ見守るだけ

その人が建物の中に消えていなくなるまで

これからまた退屈な授業が始まる

退屈な授業に退屈な日々、うまいとは言えない給食

そんなある日、光輝はその日も退屈な授業を終え、校門を出ようとしたところ

見慣れた黒髪が目に付く

その黒髪は校門の周りをあちこちとし、何かを探しているようだった

光輝はここぞとばかりに思い切って声をかけてみた

「どうしたの?」

黒髪はやや驚いたものの、おっとりとした声でこう答えた

「財布、、、無くしちゃって」

その瞳は助けを求めるかのように、まっすぐにこちらに向けられていた

「手伝うよ」

短くそう答え、腰を下そうとすると、先ほどのおっとりとした声がそれを遮る

「いいよ」

「気にするな」

光輝は腰を下し、何もない地面をひたすらにくまなく眺めた

見渡しても砂地ばかりで、財布どころかコインすら落ちていそうになかった

それどころか、下校する生徒たちがその砂場を踏みつけ

光輝たちを邪魔だと言わんばかりに通り抜けてゆく

ただでさえ、苦労する探し物も、その時は余計難しく思えた

探せど見つからず、やがて、生徒の足も途絶え、日も暮れてきたようだった

「ありがとう」
「けどもういいよ」

黒髪、もとい笹枝 優子は肩を落とし、細くそう答えた

光輝もこれだけ探したのだしと思いはじめ、口を開こうとしたとき

ふと、校門を出た脇にある排水溝に目が付いた

最後にそこを探してあきらめることにしよう

そう心に言い聞かせ、溝をのぞき込むと、案の定そこには枯れ葉に紛れたピンク色の財布が落ちていた

そして、手を伸ばし、そっとそれをつかむと

優子に言葉少なく「ほら」と手渡すのだった

「ありがとう」
「ごめんね、こんなに遅くなっちゃって」

「いいよ気にしなくて」

「何かお礼がしたい」

その言葉に、光輝はつい、思っていることが、口から飛び出すのだった

「付き合ってほしい、、、というかエッチがしたい

「えっ」

優子はその言葉に驚き、頬を赤く染め、下をうつむいた

「そんなこと、、、」

「ダメ、、、かな、、、」

「いいよ」

突風が吹き抜け、体が身震いするようだった

こんなにすんなり受け入れられるとは思ってもみなかったからだ

二人は、頬を赤らめ、プール裏にある物置のような空間へと歩を進めた

たどり着くなり、光輝は優子の手をつかみ、こちらを振り向かせやや強引に唇を奪った

「んっ、、、もう」

どうしていいかわからない光輝は、胸を乱暴にもみあげ、愛撫した

そして、優子に後ろを振り向かせ、壁に手をつかせると

これまた乱暴にスカートをまくり上げ、下着を脱がせるのだった

優子のそこはまだほとんど湿っていない状態

そんなことも知らない光輝は、強引に挿入へと持ち掛ける

「いっ」

光輝は優子の入り口にたどり着くもなかなか内部へと侵入することができず、ドギマギする結果となった

「いたい」

光輝はかまわず強引に押し込もうとする

「い、痛い、、、お願い、もう少し優しく」

そういわれても光輝にはどうしていいかわからなかった

仕方なく光輝は挿入するのをあきらめ、優子のそこを触ってみることにした

ほぼ、乾燥した状態のそこは、柔らかく暖かだった

しばらくそのように触っていると、優子は体をくねり始める

「どうしたの?気持ちいいの?」

ややあって、優子は細く答えた

「うん」

光輝は少しうれしくなり、しばらくそこを触ることとした

どこを触っていいかわからないのであてもなく指を這わせる

すると、優子の口から、ねだるような声が漏れる

「そこ、、、」

「どこ?」

「今のところ、、、んっ」

「ここ?」

「んっ、、、あっ、、、」

優子はもうそれには答えなかった

光輝は嬉しくなり、執拗にそこを責めた

「んっ、、、あっ、、、だめ、、、」

すると、今まで乾燥していたそこは、徐々に湿り気を帯び、

先ほどよりも触りやすく滑らかに感じられた

気持ちいいの?」

「んっ、、、知らな、、、い、、、」

答えの真意はよくわからなかったけれど、光輝の目には気持ちよさそうに思えるのだった

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