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錆びた断片。記憶の欠片

2016年09月21日 10:14

10代から、20代に変わる節目にあった頃の記憶かな。




ほんの、酒飲みの昔話しデス。














当時、俺は土建業の会社に在籍していました。

その勤め先は、幅広い経営をしており

土建業のみならず、
配管、鳶、陸運の部署等もありました。



俺は土木の方見習いでしたが、その日は専属の部署が暇を出して。
業務(上から)のお達しに従い、配管の部署の手伝いに入っていた1日の事でした。







配管工。
上・下水の配管を主とする現場。

若かりし俺が出向いた その現場でのお話しデス。













着工後。どころか
現場の後片付けがメイン

軽トラ一台で、荷台には要品&持ち帰りスペース。(ガラクタとかの…)






現場は、人里離れた山中にある、個人宅、豪邸。

周囲の山々も含め、その人物の。

老人の、所有物である、と。







その依頼主、占有者は戦後日本の混乱期に
財産を築いた人物。

その時、(後になって知り得ましたが)米寿を迎え
心身共に衰弱、
寝所で終末を待つのみの、老人


そんな、現場の後片付けに向かった先での出来事。





当日の朝、軽トラで向かった老人の御宅。

庭先の配管修理の引き揚げが、主な旨と聞いていた俺は
その建物の入り口に立ち、顔合わせを、してしまった。




若く、清楚。
それが第一印象だった。





孤独な老人の、唯一の縁者で。

その、全遺産の相続人



その年齢差と、莫大な遺産相続額。

夫人が、周囲の人々に 良い印象を持たれていないのは、明らかだった。





若くした俺の、その豪邸への足げは何度か有り。
経験値 不足だったのか、一度では業務を終わらせられなかった。


そんな、時。




片付けの合間を縫っての小休憩時間。

クタになった俺の側に、

夫人は 唐突に歩み寄り、配管を埋める最中の
庭土の片隅に、座った。




夫人の、その年齢差と
莫大な、相続額。


現場入りして間も無い俺から見ても、

夫人が周囲の人々に良い印象を持たれていないのは明らかだった。





…夫人は、あまり喋らなかった。

俺も、当時は口下手 と言うか、無口な性質だった。


。。なので、小休憩の時間の差し入れの時も、茶をすするだけで終わった。




。。筈、だった。







ふと、唐突に。

夫人が、小さな声で



「今、屋敷にいるのは

主人と、私だけなんですよ。

ご存知でしたか?」




と、告げた。





夫人の、その口から放った言葉の意味するところは 理解出来た。




そして、その時の俺にとって。


夫人は、魅力的過ぎた













単に、その行為そのものではなく

単に、性的な意味合いだけでは無く。



そうなる前の、昨日。
そう、先日までは、分際を弁えて

それを自覚してしまう程、

清楚だった、夫人。





…その時。

この腕の中で、その人が 今。

俺の動きに合わせて、淫らに喘いでいる。



その事実に。

目眩う程の、強い興奮を覚えた。














後日、俺は 任された通りに その夫人宅へ、残された業務を片付けに行った。


仕事をする中、ふと。

眼にした、当たり前のような光景

夫婦の、お散歩。


旦那さん車椅子、それを夫人が押していた。



…見ぬふりをして、遣り過ごそうと思った、その時。

夫人の、声が、聞こえた。



…「ねぇ、あなた。
子供が出来たら
名前はどうしましょうか?

やっぱり、貴方の名前から1字とって…」








…意識が定かでは無い老人に、語り掛けて。

それでいるにも関わらず、

まるで。


若い恋人同士のように、見えた。




その時。





そして、ある感情が。

内から噴き出した。








。。嫉妬、 。。。













ある、後日。

俺は、若い蜜壺を貪るように蹂躙した。


夫人の態度とは裏腹に、

秘肉は淫靡

濡れていた。











背徳は、欲情を加速させる。

強姦にも似た行為は、

淫らに熱を帯び、増していった。










最中、夫人が

「どうして…?


せめて、お願い。

お願い、強くしないで。

跡が残ってしまいます…」
























事の後から、数日。

程無くして、老人は、逝去した。



死因は、老衰だったと 記憶している。









老人の財産からしてみれば、
その式は、非常に質素で。


多くはない参列者の殆どが、

夫人に対して蔑視していた



「まんまと、大金をせしめた詐欺師」、と。









後日。

俺は、夫人に不倫の理由を尋ねた。

夫人が、老人に抱いていた感情を知る、

俺には大きな疑問だったから。









夫人は、細く こう、述べた。

「…あの人、最後まで言ってたんです。

子供が欲しい、って。」





「…例え、あの人を騙す事になっても

あの人の望みを、叶えてあげたかったんです。」










「私は…

本当に、非道い女ですね。」













その時の涙が、故人に対する惜別なのか
自己に対する阿責なのか



俺には、わからなかった。



ただ、その時。
これが、俺と夫人の最後の会話になるのだ

と思った









そのような事もある

然して、同じような場を。

2度と汲まぬよう、今に至ります。。

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