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成程話:無敵な生き方

2016年05月29日 23:30

良寛りょうかん)和尚の“無敵な生き方”の話


私たちは、「相手を“変える”ためには説得し、ディベート(討論)をし、論理的に屈服させ、自分の意見を通すことが正しい」という教育を受けてきました。
そういう方法を、「西洋的解決法」と呼ぶなら、良寛さんの方法は「東洋的解決法」にほかなりません。
問題に直面したとき、そこには常に、ふたつの解決法が存在するように思います。
その問題を、相手を説得したり環境や状況を変えたりと「努力」で解決する方法と、〈私〉の中に存在する「徳」で解決する方法と。
さらに考えてみると、「ふたつの解決法」と言いましたが、本当の解決法はひとつしかないのかもしれません。
それは、「西洋的解決法」が敵をつくり、恨みや憎しみを残すからです。
一方、「徳」による解決は、恨みを残すどころか、相手を味方にしてしまうという、根源的、根本的、本質的解決法と思えます。

「すべてを味方 すべてが味方」
小林正観
三笠書房より


中国の歴史項羽と劉邦(こううとりゅうほう)」では、秦の都「咸陽」を目指して項羽と劉邦が競い合います。
項羽は、力で相手をねじ伏せ、自ら先頭に立って百戦錬磨の強さを誇ります。
背水の陣をしいて兵士達を死に物狂いにさせたり、投降した秦兵20万人を虐殺したりします。
一方劉邦は、優秀な軍師武将らをうまく使いながら慎重にことを進め、投稿した秦兵の殺戮などは極力避け、地位の保全などに勤めます。
その結果、項羽軍と戦う秦兵は、死に物狂いで足止めしますが、劉邦と戦う秦兵は、そこまでの抵抗はしてこなかった。
したがって、相手を叩きのめす“項羽”ではなく、相手を生かす“劉邦”が先に「咸陽」に到着したのです。
まさに、東洋的解決法「徳」によって解決した劉邦が勝ったというお話です♪
憎しみは新たな憎しみを生み、仕返しは終わることのない仕返しの連鎖の始まりです。
以前、交通事故でお孫さんを亡くしたお婆さんが、お通夜の席で、その事故を起こしたドライバーが泣きながら謝るのを制し、「その役目をあなたにさせてしまってごめんなさい」と言ったという話しを聞きました。
その立場に立ったとき、その言葉が言えるかは分かりませんが、連鎖を止め、徳で返す人でありたいと思いました。
無敵というのは、敵を力で圧倒することではなく、敵をつくらない人こそ無敵なのでしょうね(*^^*)

このウラログへのコメント

  • なな♪ 2016年06月06日 00:18

    ★alさん:私もそんな凄い話術がなかったりして

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