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おまんこは芸術

2015年11月21日 15:52

自身の女性器の3Dプリンター用データを第三者に提供したとして、わいせつ電磁的記録頒布の罪などに問われている「ろくでなし子」こと漫画家五十嵐被告(43)の第5回公判が20日、東京地裁田辺三保子裁判長)で開かれ、弁護側の証人尋問が行われた。上智大国際教養学部長の林道教授(56)が証人として出廷し「ろくでなし子さんの作品は、ポルノグラフィではない」と断言し、わいせつ物に当たらないとした。


 この日、頭に白黒ドット模様の大きなリボンをつけ、黒シャツに白黒チェック柄のスカート姿で法廷に現れた五十嵐被告。自身が作成した女性器をかたどった土台に様々なデコレーションを加えた「デコまん」などについて、美術史美術論が専門の林教授が意見を述べる姿に見入っていた。

 弁護士側の質問で「デコまん」の3Dデータをプリントしたもの見た時の感想を聞かれた林教授は、「女性器であることは分からなかった。地形図や標本のようにも見えた。非常にニュートラルな印象」とし、完成した作品について「いろんな色で着色され、デコレーションされていてかわいらしい作品だと思った」と話した。

 また、女性器などをかたどった作品であることについて、「美術史の中では無数に存在する。20世紀以降の美術では、陰部などを石こうで固める方法は使われている」などと述べた。美術館で飾ることもできるとした。

 裁判官から「芸術とは」と問われた林教授は、「それを話したら一冊の本が書けてしまいます」と笑みを浮かべながら「美術館フランス革命とともに誕生した。民主主義と非常に深いかかわりがある。人間社会のルール根底から考え直す、重要な人間活動」と答えた。別の裁判官が「では、法規制は許されないか」と問うと「表現によって人を傷つけることは許されないこと。その点、なし子さんは慎重に気を配っている」などと話した。

 閉廷後、都内で行われた会見で五十嵐被告は「林先生の授業を聞いているようだった。検察の人も『とんちんかんな質問するかもしれませんが、いいですか』と言って生徒みたいだった」と笑顔満面。弁護団も「林先生の話は非常に分かりやすく、検察官も気圧されていたし裁判官の心も打ったのではないか」と手応えをつかんだ様子だった。

 林教授は「(デコまん)は、彼女芸術活動の中から生まれた芸術作品である」と改めて太鼓判を押し、「今回、(五十嵐被告が)有罪になったら悪しき判例を作ることになってしまう。恣意的な権力の乱用を許してはならない」と危機感をにじませていた。

 次回公判は24日に行われる。

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