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成程話:自分のサンドイッチ
2013年07月27日 23:42
ハーバード大学教授、タル・ベン・シャハー氏の心に響く言葉
ダン・ミルマンは『癒しの旅』という著書の中で、恩師から聞いたこんな話を紹介しています。
昼食を知らせる笛が鳴ると、労働者たちはいつも皆で座ってランチを食べていました。
サムという男は毎日ランチの包み紙をあけては毒づいていました。
「またピーナツバターとジャムのサンドイッチかよ。俺はピーナツバターとジャムが大嫌いなんだよ!」
サムは毎日毎日ピーナツバターとジャムのサンドイッチに文句を言っていました。
何週間かが経ったころ、とうとう耐えきれなくなったひとりの同僚が言いました。
「いい加減にしてくれよ。そんなに嫌いなら、奥さんに別のサンドイッチをつくってもらえばいいだろう」
「奥さん?」サムは答えました。
「俺は独身だよ。このサンドイッチをつくっているのは俺さ」
私たちも知らず知らずのうちに、嫌いな材料でサンドイッチをつくるようなことをしてはいないでしょうか。
人生にはたしかに与えられた材料があり、ときにどうすることもできないような外的な環境があります。
体質や生まれた家庭、変動する世界市場を思いのままに変えることはできません。
他人の選択についても、手の出しようがありません。
しかしそのような制限があったとしても、どの材料を選ぶか、材料をどう使うかを決めるのは私たちです。
私たちはみな、どんな環境にいても、自分の周りや自分自身の中にある可能性を見つけようとすることができます。
いつもとは違ったものの見方をすれば、自分のサンドイッチをつくるためのおいしい具材をこんなにも多くの中から選べるのだと気づくことができます。
材料を選ぶ自由、つまり状況に対するたくさんの対処法を選ぶ自由を活用すれば、私たちは「現実をつくりだす共同制作者」になれるのです。
あなたはどんな現実をつくりたいですか。
あなたが口にするサンドイッチは、たいてはあなた自身がつくっています。
あなたは思っている以上に多くの選択肢があります。
選ぶのは、あなたなのです。
『次の2つから生きたい人生を選びなさいハーバードの人生を変える授業Ⅱ』大和書房
向田邦子さんの名エッセイ「無名仮名人名簿」(文藝春秋)の中に、次のような文章があった。
「父は私達子供がチョコレートを選ぶ際絶対に取替えを許さなかった。『お前は今掴んだじゃないか。文句を言うなら自分の手に言え』」
長い人生の中で私達は沢山の選択をしなければならない。
進学、就職、転職、結婚、離婚…そして、レストランのメニュー選びからサンドイッチやチョコレートの好みまで。
しかし…大事なことは、いい選択も悪い選択も選んでいるのは全て自分だと思えるかどうか。
「選んだのは自分ではない」と思った途端、文句と愚痴と、不平不満の毎日になる。
漫画の天才バカボンのパパは「これでいいのだ!」という。
たとえどんな選択をしようと「これでいいのだ」と明るく考える人でありたい。
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