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怪談-無言電話の撃退法

2013年07月15日 23:40

まだ僕が大学を出たばかりの頃のある夏のことだった。

毎晩、12:30になると、電話がかかってくる。でも、無言。

電話を取って「もしもし」と言っても、少なくとも3分間は押し黙ってる。なんだか、こちらと向こうのどちらが先に切るかを競っているかのようで、なかなか切らない。

最初は気味が悪かった。自分が持っているどの幽霊経験よりも気味が悪かった。

だって、こんな悪趣味なことする生きた人間がいて、その悪趣味に自分が付き合わされることになったのだから…

その電話は飲みに行って終電で帰ってきた夜でも、帰省だの、カノジョんちに泊まりに行ってて留守だった夜にもちゃんとかかってくる。まあ、相手はそんなこと知らないんだろうな。で、ちゃんと3分ほどの無言が「録音」されてる。

うーむ。激、嫌だ。激、ウザい。

じゃ、どうしようか、と思って作戦を練った。相手は僕を怖がらそうとしているのだから、こちらも不気味なことをしてやりゃいいだろう…と。

でも、相手はホラーとか、怖がんない人なんだろうな、とも思った。だって、こんな不気味なこと、できる人なんだもの。

ある晩、あーだこーだ考えているうちに、また12:30。お約束どおり電話がかかってきた。

僕はそれが無言であることを知っていたので、電話を取るや否や
「まいごのぉ まいごのぉ こねこちゅわ~ん」と、ゲゲゲの鬼太郎主題歌に、ちょっと狂気の雰囲気のある声を交えて、歌ってみた。

まあ、なんの反応もなく、歌を歌い終わって、無言のにらめっこみたいな状態がしばらく続いた後、電話は切れた。

自分がちょいと怖かった。

僕は次の日、本屋で童謡集を買ってきた。それを無言さんに聞かせてやろうと思ったからだ。

で、来る夜も来る夜も僕は調子っぱずれの声で童謡を歌いまくった。

そして、半月ほどしたある夜、かかってきた無言電話から、人間のものとは思えないような断末魔が聞こえた。

「あqwせdrfgtyふじこlp;」みたいなもんだ。

これにはさすがに、全身のさぶいぼが立った。

でも、その次の晩から無言さんは電話をかけてこなくなった。

童謡が歌えなくなって、ちょっと淋しい気分だった。

でもさ、これ、隣の住人も難儀だったよなぁ…中野区の安アパートで、壁薄いんだもの。毎晩毎晩、狂気の童謡を聞かされて、参ってたかも知れない…

このウラログへのコメント

  • ぴーとにゃんこ 2013年07月18日 00:07

    > みつはさん

    まあねぇ、霊能者の孫だからねぇ…

    とにかく厄介ごと多かったから、国を出ちゃったんだよね…

  • ぴーとにゃんこ 2013年07月18日 00:15

    > エビちゃん◎さん

    そう。よく張り紙されなかったな、と思った。

  • ぴーとにゃんこ 2013年07月18日 00:22

    > niconicoさん

    そうかも…

    あと、香港でTVニュースにちょっと出てたころ、東京の本局に僕宛てでおぞましいお葉書が届いた、ということがあった。そっちも誰か不明。

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