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理想のヒト

2012年08月09日 23:01

どのような人と付き合ったら幸せになれると思うか、というお題が
デジログの方にあった。


オカキは、どうなんだ、と思わず自問した。

オカキは自分が夢追いびとなので、
しっかり地に足の付いた、良く働く男が良いと
思っておった。

超オボンとの派手な付き合いもしたが
あれほどドロドロした別れを経験したことは以後無い。
が男にあれほどうつつを抜かしたのも最後だ。
あれが理想か、と問うと、そうでも無い。

トライアスロン命男にも出会った
自分の趣味一本で、
それを分かる女をっ!と思われても
大層苦しかった。



今の夫は癒やし系な
優しい、自分の無い、草食系男子だ。

しかし長年連れ添うと
それもまた、魂を蝕む様な
生きる力を剥ぐ様な
忍耐力がオカキには必要であった。
ま、オカキもこのような女だ。
夫もきっとそう思っているに違いないんだけど。

じゃ、一体私の理想の男性とはどんなんなのか。
一体全体。。。一体全体。。。と苦しんでいると
その内オカキを大層愛してくれた祖母のことを
思い立ったのである。


90まで生きた祖母は
幼い頃からあちこち奉公に出されて苦労し
いつも仏壇で微笑んでいる
祖父と結婚した。

戦時中結核になった祖父は
祖母に3人の子を残して他界したのであるが
女手一つで強く戦後を生き抜き、立派に子供を育てあげた。

そんな祖母はオカキに良く寝物語で呟くように
語ったものだ。


祖父が亡くなって暫く
夜な夜な歩いて墓場へ行っては
そこで寝たもんだ。

幼いオカキには当然、夜道を1人
しかも墓場で夜な夜な過ごすという程
に相手を想うということは想像し難いものであった。


話はやがて急展開する。

祖母は一生着物で過ごした人であったので
夜は白い着物姿であった。

そして墓場でシクシク泣く姿は
世間一般の人々の目には
幽霊にしか見えなかったのだ。

女の幽霊の噂は有名となり

村の若い衆は
その幽霊退治に出るため
結束を固め
根性を入れ合い、


いざ出陣という日の前日
その噂は偶然祖母の耳に入ったのだった。

祖母は慌てて墓場へ行くのを辞めた。

当然、幽霊は姿を消した。


いや、ボコボコにされちゃうとこだった。
祖母はいつもいつも明るかったが
訳のまだ分からないオカキを布団に入れては
話す祖母は
訳の分からない私だったからこそ
人生の色々な正直なところを
白状するみたいに
切なかった
溢れる面白さや豊かさがあったという気がする。


いえね、
もし夫に先立たれたら
オカキは夜な夜な子供を置いて家を抜け出して
墓場で過ごすかなぁ。

絶対有り得ない。

じゃぁ
そんなことをしたいと思える人を理想としよう。
祖母の血が流れているのだから。

出来るのかも、しれない。


じゃ、オカキの理想の男性像は
死んじゃっても、夜な夜な墓場で一緒に寝たくなるような人ってことで。

このウラログへのコメント

  • ぱすかる 2013年01月24日 15:59

    おまえ、イイ女だな、タダ、墓に入っては好きなまんこもできまい、墓でなく温泉に入ってするまんこが理想だ

  • okaki 2013年01月25日 20:36

    うん。いい女だぜ。

  • okaki 2013年01月25日 20:37

    うん。いい女だぜ。

  • okaki 2013年01月25日 20:37

    うん。いい女だぜ。

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