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犬が死ぬ前に。美しくも無い醜い世界。

2006年09月30日 22:26

まず、はじめに、ドッグパークの事でコメントを書いてくださった方々、認知を広めようとしてくださった方々、有難うございます。
この文はりりとさんのログで頂いた問題提議に自分なりに考えながらですが書いてみようと思っています。
りりとさんに書いた僕のコメントは「疑問なのは、飼育係の人が積極的に犬の事を忘却できたこと」という内容でした。

まずこの事件のきちんとした事実がわからないので、すべて僕の印象による想像として考えを書きます。

どう考えても、経営者は悪い。
無責任だし非常識である。いくらなんでも、もう少しましな閉め方が義務だろうから。

もし飼育係が残されて誰にも助けられず、世話していたなら、ほんとに悲惨だったとも思う。身を切るような思いで立ち去った(あるいは立ち去らされた)のでしょう。りりとさんが書かれていたように彼らもネグレスト犠牲者だったと思います。

ただそうして仕方なかったと「積極的に」犬たちを忘れようとしても必死にそうしても、記憶喪失にでもならなければ、記憶は一生飼育係を責め続けることになるのではないでしょうか?。心の傷として絶対に逃げられないのです。この先動物から逃げ出すことになるでしょう。まさに動物が好きでこの仕事をしていた人が。だとしたらやはり努力の方向が間違っていると思います。

責任者が逃げ、自分も逃げるしかなかったかもしれない、追い出されたかもしれない、でも、保健所やこういうボランティア団体のような機関、報道、警察でもいい、に相談する事は出来なかったのだろうか?そうすれば、犬が死ぬ前にもっと早く対応ができたのではなかろうか。
会社が、経営者が悪かったのだから自分は悪くない、仕方無かった・・・、自分は雇われ人に過ぎないから。と言って忘れてよいのかと僕は思ってしまうのです。飼育係は雇われ人ではあるけれど、その前に生き物の命を扱うプロであってほしかった、というのが僕の考えです。
そのためには会社と争ってでもすべき事があったのではないかと思うのです。

以上、全部事実がわからないので、なにもしなかったという仮定で書いてます。(われながら奇麗事で気楽な理想主義。)
でも実際は必死に、いろいろやったような気もしてきました。でも何処の機関(ボランティアも含む)も動かなかったので、そのうちに時間だけが過ぎてしまって手遅れになった・・・。
あるいは、経営者に後の犬たちの世話と引き取り先探しは会社でやるから、君たちは安心していいよ、と騙された・・・のかもしれない。

だんだんそんな気もしてきた。

だとしたら、飼育係は責められません。やる事はやったのです。
残るのは失望と金儲け主義への恨みだけです。


ペットショップで売られている子犬子猫は売れ残って大人になってしまったら、商品価値がなくなって処分されるのだそうです。ペットを買いにくる客は「生まれたら買うから教えて」とは言わずに「今欲しい」から、店にいる可愛いのを見に来て今買います。だから店には常に子犬子猫を用意してあり、かわいそうな売れ残りは、片っ端から処分されます。スーパーの「新鮮野菜」みたいですね。

彼らは生き物ではなく、商品でしかない。
だから此処のドッグパークの犬たちはこうして手当てしてもらっているだけ、特別幸せな犬であり、今回のように表沙汰にならなければ、ひっそりと処分されていくのは当たり前のことなのかも
しれません。死ねゴミになって捨てるの楽だし。

動物を飼う事の身勝手さ。儲け優先の命の商品化。

今回のことを考えるときに、前に書いた「生かされ愛玩される動物と、殺され食用になる動物の境目」の事が頭にありました。
一方でペットに美味しいご飯をあげ可愛がりながら、一方で動物を殺して食べてる。動物園で子供と「可愛いねー」と言ってた帰りに焼肉を食べる事。

犬も同じ。「可愛いー」と「いらなくなったから殺して」の境。人の勝手と傲慢。
今回のように助けられる事が無意味にすら思う自分もいる。でも死ぬ前なら助けたい自分もいる。
できれば、人も同じ食われたり愛玩されたり、餓死や毒殺される立場になってほしいくらいだ。
有る意味なってるか、もう。

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