同棲−６

彼女はだまってうなずいて準備を始めた。

奥の部屋に一つ、今いる部屋に一つ・・・・

彼女は２つの布団を準備した。私は何もいわずに見ていた。

布団と布団の間は２メートル・・・あいだは襖で仕切れる。

彼女は何と切り出そうか困ってるようだった・・・

ワシは「どっちに寝ればいい」と切り出してあげた。

彼女は「奥でいいですか」と言った・・・

わしは「どっちでもいいよ」といって、奥の部屋にかばんを置いた。

「なんとなく照れるね、一つ屋根の下だと思うと」

ワシの問いかけに、彼女は「ちゃんと閉めますからね」と笑って答えた。

しばらく、お互い布団の上に座って、話を始めた。

どうでもいい話・・・でも、楽しい時間・・・・

さすがにこのままという訳にもいかず、わしは、

「とりあえず先にトイレかな・・・そっち通る事になるし」

そう言って、席を立った・・・帰ってくると、

彼女はテレビを消し、明かりも小さくしていた。

入れ替わるように彼女も席を立った。

ワシはズボンを脱いで、上は、Ｔシャツ一枚になった。

そして、布団の中に半身をすべこませ上半身は起こしていた。

彼女はトイレのあと、風呂の脱衣場ででも着替えたのか、

パジャマ姿で戻ってきた。「可愛くないから、見ないで下さい」

そう言いながらも、「先輩は寒くないですか」と聞いてきた。

ワシは「大丈夫だよ」と答え、ワザと反対側の窓の方を眺めていた。

彼女が布団に滑り込む気配がしている。

ワシは内心・・・襖閉めなくていいのかなぁ・・・

なんて馬鹿なこと考えていた。

振り返ると、彼女は顔だけ布団から出し、笑ってた。

「本当、とても照れますね」

ワシも布団に入り込み、顔だけ彼女の方に向けはなしかけた。

「ところで、誰が襖を閉めるんだい」

きっと、笑いながら話してたと思う。少し意地悪な笑い顔で。

「えっ、先輩が閉めて下さいよ」　「私布団からなんて出れないです」

「いや～だよ」　「このままじっと見てるからｗ」

「じゃー電灯全部消して」・・・・・「それもパス」

そんな、とてもとても、他愛のない話の連続。

実はこの時はワシはすでに心に決めていた。
「俺、今日こいつを口説いて、寝る（ＳＥＸする）」

なんて、宣言するほどでもないが、なんせお互いもうわかってるし（笑）

ただ、お互い・・・いいえ、彼女は最後のきっかけを待ってる。

ここから先は今でもよく覚えているので、再現ですが、本当に照れます。
こんなセリフよく言えたなぁと今でも・・・と言うか恥ずかしすぎです。

「さすがに夜も更けてくると、寒くなるなぁ」

「アッ、もっと布団出しますか・・・」

「いや・・・いいよ、それは・・・・」

「それより・・・こっち来ないかい・・・・・」

そう言って、ワシは布団を片手で上に上げた。彼女側を大きく広げた。

彼女は・・・・・じっとしている・・・

それでも、ワシの方を向いてる顔を避けようとはしていない。

どのくらい時間がたったのだろう・・・私は肌蹴たままじっと待ってる。

「でも・・・」　「おいで・・・」

ワシは、すくっと立ち上がった。彼女は一瞬ビクッとする。

ワシは、電灯を全部消した。そして

「ワシんとこにおいで」そう、再度話しかけた・・・・

しばらくして、彼女は・・・・・ワシの布団に入ってきた。

ワシは、そのまま彼女を抱きしめてあげた・・・

彼女は泣いていた。その訳はあとで話してもらえる事になるが・・・

「俺とじゃ、いやかい」

彼女は首を横に振るだけだった。

ワシは、彼女にキスをした・・・涙で少ししょっぱいキスを・・・


《これから先は、ＳＥＸ描写になってしまう、どうしようかな、飛ばしてしまおうかなぁ。小説では他人のＳＥＸ描写すぐ書けるのに、自分のリアルＳＥＸ描写って恥ずかしいぞ》



コメレスです。

まこさん、コメありがとう。
《この状況で､そこまで熟考してくれるなんて…優しいんですね(o^∀^o) 》
あんまし照れる事言わんといて下さい。「熟考」と言うよりは「臆病」のかもしれないです。だから人より余計に、色んな事考えたり、先の事考えたり、そんな性格だったんだと思いますよ。


*京香*さん、コメありがとう。
《結婚を真面目に考えるのは、悪いことじゃないわ。それは今も昔も変わらないで欲しい事です。》
結婚は、昔から真面目に考えるタイプです。ここのコメレスじゃ書き切れないのであんまり書くと誤解招く可能性あるのですが、ＳＥＸするならそれなりの「責任」と「心情」が必要だと思ってる。