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物語5

2012年01月05日 13:37

指にNの膣壁が絡み付いてくる。うねうねと、ひくひくと、弛緩したり締め付けたりしながら指全体ををしごかれているような感覚だ。

ペニス挿入したら、どれ程気持ち良いのか。

私はNを仰向けにしてぷっくりと全体的に膨らんだ艶やかに濡れ光る女性器をもっと良く見るために、太股をM字型に大きく開いた。

濡れそぼった割れ目の奥から白透明の愛液が沸き出し、さっきまで指を迎え入れていた膣口が咲きかけた蕾のように可憐に開いている。その愛液の浸出に呼応するように、私のペニスの先の小さな穴から、歓喜の汁が少しだけ漏れているのが自分でわかった。

「スゴい濡れてるよ、Nちゃん。やらしいけど……、綺麗だな……。好きだよ。」

言いながら、Nの髪を愛撫し、Nの女性器に負けず魅惑的な唇に自分の唇を重ねる。赤黒く充血して硬く張りつめた亀頭が、Nの柔らかな脇腹の吸い付くようにしっとりとした柔肌に触れ、鼠径部が興奮で強く脈打っている。

「やだ、スゴい硬くなってる……」Nが右手で竿を玉から撫で上げながら、トロンとした眼差しを私の眼に向けた。

「Nちゃんだからこうなるのさ。」

それはあながち嘘ではないし、お世辞でもなかった。

大体男はスケベなことを普段から考えているものらしいが、私の場合、Nを画像動画で知ってからは、性的妄想の対象はNだけなのだ。若い女にも、お色気たっぷりな熟女にも、性欲を感じることは殆どない。あるとすれば、それはNに似た女だ。


今ではNのことを考えただけで、直ぐに陰茎が充血し勃起する。最近はそのNを思って勃起している気持ち良さ自体の方が好きになり、マスターベーションして射精することが段々少なくなった。

今も同じ気持ちだ、Nと繋がりながら射精したい。でもそれは最後で良い。いや、射精なんかしなくても良いのかも知れない、一番好きな女と、このままずっとカラダを重ねていられたら、それこそ極楽かも知れない。


Nはどんな気持ちなんだろうと想像する。でもそれを知ることは不可能だ。人間は孤独だ。他人の心に触れることは出来ない。それはもしかしたら神が人間にだけ与えたハンディキャップなのではなかろうか。


だから人間の男と女だけが生殖以外のセックスをするのかも知れない。快楽だけが男と女が共有できる唯一の感覚だ。同じ目的のために肉体を繋げ、行為に没頭する時間を共有する。快楽を共に得ることで感覚を繋げようとする営みの繰り返し。その積み重ねの中で男と女は心を繋げようとするのではないか。


Nにペニスをを撫でてもらいながら、そんなことを考えていた。

「ねぇ、俺のこと好き?」「え?なーに?急に。」

Nが真顔で聞き返す。

旦那より好きかなって思って……。」

「そんなこと……、言ったってどうにもなりやしないじゃない。」

言いながらNは私の腰に抱きつくように顔を寄せ、ペニスにしゃぶりついてくる。可愛らしい指で会陰部を強く擦られながら、ねぶるように亀頭を舐め回されると、自然に声が出る。

「あ…、あぁ、」
陰茎をなめまわす淫らな音が部屋にぴちゃぴちゃ響く。駄目だ、これでは繋がらない間に逝ってしまいそうだ。

つづく

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