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21世紀を切り開いた精神異常者

2010年10月28日 15:31

まだ世界がフォークブルースに毛が生えたような音楽に明け暮れていた頃、

ポールマッカートニーがミックジャガーが世界をレイプしていた頃、

怪物が現れた。

キングクリムゾン

彼らはそれまで王座に君臨していたビートルズを、チャートから瞬く間に引きずり下ろし、首位を奪い取った。
ポップロックに飽き飽きしたリスナーは熱狂で持って彼らの新しいロックを受け入れた。

ロックの歴史に新たな1ページを刻んだ彼らの伝説の1stアルバム
キングクリムゾンの宮殿」
その最初を飾る
<21世紀の精神異常者>

その1曲はそれまでのロックの価値観を粉々に砕くには十分過ぎる一撃ををオーディエンスに叩きつけた。

それまでのポップロックをズタズタに引き裂き、ブルースロックをサンドバックにし、フォークロックを蹴飛ばした。

イントロの長いノイズから始まり、
現代のインダストリアルにも通ずる、エフェクト掛かったざらついたヴォーカル
ギターは無機質にハードなリフを繰り返し、激しいドラムが裏を走る。
そして転調。
一転、曲はフリージャズの如き怒涛の展開をたたみかける。
だがジャズの様に繊細でなく、あくまでロックしてパワフルにジャムる。
主役は下を走る複雑なベースラインと怒涛の手数と変拍子で迫るドラムス

今でも後人のバンドに少なからず影響を与える
今でも色褪せない孤高のサウンドは、その後のロックの在り方を大きく塗り替え、プログレッシブロック全盛の時代の幕開けを作ったのだ。

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