サンタクロースは黒が正解

+++前回までのサンタクロース+++
サンタクロースは白い髭と赤い衣装を身にまとい、良い子にプレゼントをばら撒くとても裕福なお爺さん。
しかしその裏では自らは手を下さずに手下を使って悪行の数々を行っていたのであった。

”手下”ってもしかして”手を下す係”という意味なんだろうか？
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というわけで、サンタクロースなんですが、前回のログは記憶に頼って書いた為に明らかな勘違いがありましたw

なのでちょっと再調査を。
とはいえさすがは伝承、正解はなさそうなので、こんな話もあるよ程度の内容です。

今回は前回の修正、および補足なので、落ちは無いよ。
前回も落とす気は無かったんだけどね。


まず、4世紀頃、ローマ帝国リュキア属州のパタラの町で聖ニコラウスが生まれます。ここが現在ではドイツ辺りなのかな？ローマ帝国広すぎ(--;

サンタクロースの服は日本では一般的に赤色ですね？
キリスト教では「赤」は聖人色。つまり、神によって聖とされた信徒、歴史に名を残すほどの偉人のみが、この赤い法衣を纏うことを許されているのです。

12世紀以降は。

12世紀より前、ニコラウスが活動していた頃はというと、赤は”悪魔の色”だったのです。聖人は”白”、司教は”黒”でした。
なので12世紀まではニコラウスの服は黒、もしくは白なんですね。

そこで、前回の話に出てきたクランプスにスポットが当たります。

聖ニコラウスは黒い服を着てプレゼントを配るのですが、お供のクランプスは赤い服を着ているのです。

クランプスは悪魔だから。

聖ニコラウスが悪魔を連れているのは、ニコラウスがキリスト教の異端派閥を戦ったことでも有名なことが由来のようです。

キリスト教の場合、自分たち以外の宗教や異端は悪魔扱いになることが多々あります。
屈服させた悪魔を使役するのはキリスト教の力を示すことになるので問題にならないようです。
キリスト教は、宗派にもよりますが、悪魔が存在することを否定してはいませんからね。

だから最初は黒い聖人と赤い悪魔のコンビがプレゼントを配ったり、気に入らないとお仕置きしたりしていたわけですね。
むしろ今とは逆のカラーイメージ。2Pカラーです。

この辺りがサンタクロース双子説になって行くようです。
やっぱりサンタクロースの相方の名前は”サタン”ぽいですよね？


現在、キリスト教の祭服の色は「赤」「白」「緑」「紫」「黒」の５色が基本となっています。だから別に今でもサンタが黒くても問題ありません。
クランプスが赤いと問題がありますが。でも5色も占有されているとクランプスが選べる色ってあんまり残ってませんよね。

サンタクロースが赤い衣装を着ているのが一般的になったのは、コカコーラが冬場にコーラを売る為の宣伝戦略に大々的に利用したのが原因なので、国によっては緑色の服が一般的だったりもします。
コカコーラが苦手な方は是非黒いサンタコスでお願いします。


そして、魔女ベファナですが、サンタクロースとコンビだと思っていたら違いました。申し訳ございません<(__)>
イタリアではサンタクロースではなく、魔女ベファナが単独でよい子にプレゼント、悪い子にお仕置きをしているようです。
ちなみにお仕置きの炭は、石炭だそうです。

何故サンタクロースと似たような話が魔女ベファナの名のもとに行われているかというと、当時の情報伝達技術が”ほぼ口伝のみ”という事情で間違って伝承が伝わった所為らしく、

『黒い老人が空を飛んでやってきて、良い子にはプレゼント配り、悪い子にはお仕置きをする』

という話が、

『空飛ぶ黒い老人といえば魔女だろ』

ということになった模様。ラテンの血がそうさせた。

なのでイタリアでは1月6日が”エピファニア”と呼ばれて魔女ベファナが活躍しているそうです。
1月6日なのは、ユリウス暦の12月25日が現在の暦にあわせると1月6日頃になる為。

でも今ではもちろんイタリアにもクリスマスとサンタクロースの話が伝わっているので、イタリアの子供は別々にプレゼントを貰っているようです。

魔女ベファナの存在は、子供には優しいかもしれませんが大人に厳しいので、世界的には広まらないでしょうw

ちなみに、写真はベファナの石炭お菓子だそうです。
たぶん砂糖菓子。”饅頭恐い”の世界に入ってきている気がしますが。
きっと食べた後には熱いお茶でお仕置きしてもらう為に悪行に走ります。


実はこれを調べている過程で、

『”なまはげ”はお仕置きだけなんじゃないの？』

という疑問を同僚からもらいました。”なまはげ”って秋田だっけ？岩手？
どうなんでしょう？＞現地の皆さん