化粧中

部屋に入ると男性の方数名と女性がいた

この中の男性誰かとやるのかぁと言わんばかりの顔になってたはずだ

「そう顔を強ばらせなくても男優さんはこの中にいないよ」

一言話を切り出してくれたのは私を撮りたいと言い、ここまで誘導してくれた監督だった

年齢的には45歳くらいで監督には見えない格好だが清潔感のある方だった

すぐに撮影用の化粧をしてほしいと言われ、つけていたファンデーションは撮られた

そして入り口で会った女性をきちんと紹介され、化粧担当で化粧が崩れたらダメなので撮影中は傍にいますとの事

化粧をしながら一日の流れを説明された

すでにガウン姿ですっぴんからどんどん自分じゃなくなっていく

その横でまずは自己紹介しようとか、どこは撮影中に質問していいのか、悪いのかとか細かいとこをチェックする

大ざっぱに言えば、自己紹介→からみ→一人Ｈだそうだ

だんだん顔も見慣れない撮影用の顔になるのもわかつた

化粧をしてると、先ほどのドライバーの方が差し入れをしてくれた

いくつか種類があるから選んでと言われエビフライが沢山入ったものを選んだ

果たして食べれるのだろうか…

それよりもどんな男優さんと絡むんだろうとばかり頭でぐるぐるしてエビフライどころではなかった…