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短気の時代

2008年03月30日 23:52

いつものように、裏ですがエロくありません。

基本的に以前書いたことと同じです。長いので御用とお急ぎの方はさようなら。


誰でもよかった、とか、注意した人間にキレる、とか、いろんなことが起こる世の中になりました。
私のいい加減な理論によれば、日本の未来を見るにはアメリカを見ればよくて、過去を見るには中国をみればいいのです。

アメリカでは銃による殺人は普通だそうです。銃の乱射も時々聞きます。日本では銃がないから、乱射はできなくて、通り魔事件の被害者は、せいぜい1桁です。
アメリカの街へ行けば、観光客は足を踏み入れてはいけないエリアもありますが、まあ、よほどのことがない限り殺されることはないでしょう。でも銃犯罪が起きれば被害者が二桁になるのは不思議なことではありません。
犯罪を犯す人はいろいろ不満がたまって爆発っていうのも今の日本の構造とよく似ています。

餃子事件で有名になった中国ですが、別に日本でも同じようなことはやってます。食堂なんて自分が食べるわけじゃないから、いわゆる「3秒ルール」なんてのは当たり前でしょう。
昔の日本じゃ、田舎にいけば、それこそラーメンに虫が入ってたり、スープにハエが飛び込む、なんてのは普通のことです。
子供の頃、食卓の周りで殺虫剤を使うな、と言われましたが、餃子工場だったらシューッとやっても不思議はありません。自分が食べるわけじゃないですから、邪魔な虫を始末する方が優先度が高いでしょう。
日本でも公害問題の他に、新しいところでは血液製剤のような「自分以外に売るならどうでもいい」的な発想がまだ残ってます。
違ってきているのは、消費者の意識で、不衛生に対する異常なまでの嫌悪でしょう。
逆に言えば、衛生であることが当然のこととされる時代です。


長い前振りでしたが、本題です。

以上のような背景にあると最近つくづく思うことは、「結果をすぐ求める」人が多いなあ、ということです。
もちろん、緊急性が要求されるものは世の中にたくさんあり、そういう場合は当然結果をすぐ出すべきです。
でも、今の世の中「自分だけは何でも緊急だ」という人が多すぎます。ちょうど、順番に並んで、といってるときに「俺は先頭にしてくれや。一人くらいいいだろ?」というようなものです。

誰でもいいから、といってホームから人を突き落とした人は、自分が死にたいからでした。きっと世の中がいやになったのでしょう。
警察あざ笑うように8人を死傷させた人も、定職についてない自分が情けない、というのが根本原因でしょう。
そう思って自殺する人もいれば、人殺しをする人もいる。なんとかしよう、とは考えない。いや、考えたとしても1-2分。その結果「ああ、人を殺そう」という結論になるのでしょう。
耐えるとか、我慢とか、時間のかかることは嫌いなのでしょう。
昔の犯罪は通り魔のようなのも多かったですが、我慢に我慢を重ねたけど、やっぱり我慢できない、というパターンが多かったと思います。今は我慢しない(本人はしたのかもしれないが程度がはなはだしく小さい)のでより凶悪性がでてきます。

なぜ、我慢しないようになるのか?
それは、我慢しなくてもいい時代にいるからです。
昔はほしいおもちゃなんてなかなか買ってもらえませんでした。今でも事情は似ているでしょうが、少子化による過保護な親は増えているでしょう。子供の環境にしても、昔と大きく違う文化にゲームがあります。ネットもあります。
昔じゃ、ほしい漫画があってもそう簡単には買えません。お小遣いをためては1冊、また1冊と買います。でも今は、ネットを漁ればいろんなものが「タダで」手に入ります。
我慢する必要はありません。

ゲームなら、ゲーム機を持っていれば、友達同士でソフトの交換もできますし、パソコンがあれば、違法ゲーム動画原画ダウンロードすることも不可能ではありません。
昔のゲームは、1つクリアするのに何ヶ月もかけてやったものですが、今では「攻略本」を見ながらいかに効率よく(「裏技」を駆使して)クリアするか、ということが重要です。ゲームでつまればネットで聞けばいい。答はすぐわかる。
ほしいものがあればネットできけばいい。誰かが流してくれる。

こんなことに慣れると、自分がほしいものがすぐ手に入るのが当たり前、ということになります。
裏技」に慣れると、どんな物事でもまじめに正面からやらなくても抜け道があるのではないか、という発想になります。
そして「裏技」が見つからないと暴れます。だって、そんな経験ないんですから。
世の中抜け道のような卑怯な技がかかることのほうが珍しい、ということを理解しないで(そういうのがある人工的な世界でしか経験しないで)成長したのですから、我慢という概念はありません。
我慢、努力、根性みたいなのは「バカ正直」のすることなのでしょう。

同じものを手に入れるなら安い方がいい(タダならベスト)。
同じお金を手に入れるなら楽な方がいい。
同じ成果をあげるなら、努力は少ない方がかっこいい。

同じことをするなら、かける時間は短い方がいい。
同じ結果になるなら、他人はどうなってもいい。

既にこんな人間が親になっている時代です。社会全体がこんな風潮になってますから、この方向は加速する一方でしょう。
企業も消費者が「待たなく」なっているのに合わせています。だってそうしないと売れないのですから。
宅配便の時間指定は当たり前です。一昔前は「近所の家」に預かってもらうこともよくありましたが、今は再配達です。
商品は新しいものがでてはすぐ消え、消費者を飽きさせないようにしてます。
24時間営業のコンビニは既に当たり前となり、デパートも営業時間の延長、正月休みの削減となってます。
携帯やメールでいつでもどこでも連絡がつく、なんてのは昔から考えれば魔法みたいです。


ミヒェエル・エンデに「モモ」という時間泥棒がでてくる話があります。今の日本は正にその状況のような気がします。
恐ろしいのは「待つことをしない(我慢しない)」のではなくて、「待つことをしらない」という人間が増えていることです。

50年後の日本を考えるとそら恐ろしい気がしますが、その頃は多分私は生きてないのでどうでもいいか、と思う今日この頃。
当面、あと30年くらい日本がもっててくれればいいな、というところでしょうか。
もっとも、かわいそうな殺人被害者にでもなればもっと短くてもいいですが、その確率は交通事故で死ぬ確率よりは多分しばらくはずっと小さいと思うので、考えないことにします♪


思ってることが上手にかけませんが、まブログだし、ドラフトであげときます。後日また同じようなことを書くかもしれません。

このウラログへのコメント

  • BB 2008年03月31日 21:50

    世の中の大多数は他人の事まで気を使える人間だと思いたい
    ただ、自己中な人が目立ってしまうだけだと…

  • みんきー 2008年04月02日 23:13

    BBさん、コメありがとう。
    時間に余裕があれば他人を思う心もできます。
    でも現代は忙しすぎる気が。

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