クィーン『ホット・スペース』

クィーンの『ホット・スペース』なんて、ずいぶん古いアルバム。

発表当時は、「ロック・バンドがディスコに魂を売った」なんていわれて、ずいぶん叩かれた。

わたしも、ポップでちょっとプログレなクィーンのハード・ロックが大好きでしたが、ディスコ・ミュージックにはなんの興味もなかったので、見向きもせずにパスしたアルバム。

いまきいてみると、ディスコはディスコだけど、ボーカルはあのフレディだし、ブライアン・メイのロック・ギターがうなっていたりして、クィーンらしさ満載のディスコで楽しい。

しかもB面は、いつものクィーン節で最高ではありませんか。

昔はジャンルの壁が高かったけど、スライやファンカデリックやプリンスやいわゆるミクスチュア・ロックを経たいまや、ロック・バンドがディスコをやったって、とくにどうということもない。

ストーンズの「ミス・ユー」も、発表当時はずいぶん叩かれたけど、いまやストーンズのレパートリーとしてなんの違和感もない（あるいはロッド・スチュワートの「アイム・セクシー」とかね）。

フレディが亡くなってずいぶん経ったいまごろになってようやく、『ホット・スペース』を楽しめるようになった今日この頃。

札幌も春ですね。