憎まれ上手のなれの果て　女冥利と笑いたい

「ビクミ｣
もう何年も聞かないし言わない単語が連休に零れ落ちた。
携帯電話片手に｢お前らいつまでやってんだよ｣としばし爆笑

日美子の名前に｢美｣がつく。日美子が仕切ってる軍団だから「美組｣らしい･･･
｢らしい｣というのは､別に自分たちがつけたわけではないから。
「スぺクター｣だの「ピエロ｣だのと､自分たちで名乗りを上げていた方々は数あれど､あたしは奴らを仕切ってるつもりすらなかった。
「美組には逆らうなよ､後が怖い。｣なんて言われてたのすら知らず。


「オーッス。日美ィ？ＧＷは暇してんでしょ？みんなでＢＢＱでもしない？｣
「みんなって誰よ､みんなって｣
「誰って･･････美組？｣

「ぶはははは･･･美組～！！！なっつかしいなぁ。じゃ､人数も面子もわかんないわけね？
ＯＫ。Ｕ字溝と炭と着火剤､一式は日美の車にあるかな。肉と野菜は当日揃えようか｣

地元の奴らがいて､日美子がいれば､他の面子がどうあれ､その集まりは「美組｣らしい。

３０になっても､まだあたしらは家族連れで「美組｣やってんだろうか。

あーーーーーーーー･･･頭痛