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「ゆれる」レビュー☆

2018年01月11日 00:26

「ゆれる」レビュー☆

オダギリジョー主演他。あの橋を渡るまでは、兄弟でした。東京写真家として成功した猛(オダギリジョー)は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔(香川照之)、幼なじみ智恵子真木よう子)との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。事故だったのか、事件なのか。裁判が始められるが、次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる兄を前にして猛の心はゆれていく。やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった。兄弟と呼ばれるその絆はどこまで確かで、そして脆いものなのか。一度離れてしまったふたりは歳月を越えて再び出会えるのだろうか。記憶はいかに人をだますものか。人と人が繋がることには、どんな可能性があるのか。7年後、喪失の中で猛は再び「真実」について大きくゆれることになる。西川美和の原点にして深い余韻を残す名作。

8/10点!!途中まで一人だけ濃くて香川照之劇場でしたけど、オダギリジョー空気感が後半良いバランスでした。俳優陣やたらと濃いので、そちらも気になりましたが(^^;)他人なら信じられなくても仕方ないとなるけれど、肉親だと悔やみきれないことになりかねないですよね。猛も稔も切ないなぁ。西川さんの作品はいつもヒリヒリするけれど、オダギリジョーに泣かされるとは思わなかったです(爆)最後の「兄ちゃん!!」は切ない余韻が止まらないです。流石、西川さん。是枝さんの弟子なのに、是枝さんにはピンと来なくて西川さんにはいつもクリティカルヒットさせられる不思議(爆)カリフラワーズの「うちに帰ろう」がこんなに切なく残るなんて(>_<)兄弟って生まれた時からずっと、きっとないものねだりなんですよね、お互い。自分が奪ったなんていうのもおごりでしかないわけで。同じ出来事も2人見る人がいれば全然違って見えるものですし。ずっと同じものを見て同じ時間を過ごしてきた兄弟だからこその記憶違いが大きな隔たりになることがあるのだなと、親とは違う、兄弟、姉妹という繋がりについて考えさせられる作品でした。2006年公開。

このデジログへのコメント

  • はらぺこ 2018年01月11日 23:11

    これも、、、観たいな~
    って思わしてくれるレビューでした(*^^*

    いつもありがとう(^O^

  • ユリ 2018年01月12日 01:38

    > はらぺこさん
    はらぺこさんはご兄弟いらっしゃるんでしたっけ?「ゆれる」はGYAOで無料配信やってます。

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