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「光」(大森立嗣)レビュー☆

2017年12月30日 17:57

「光」(大森立嗣)レビュー☆

井浦新主演他。東京離島、美浜島。中学生の信之は記録的な暑さが続く中、閉塞感のある日々を過ごしている。美しい恋人の美花がいることで、毎日は彼女を中心に回っていた。信之を慕う年下の輔は、父親から激しい虐待を受けており、誰もが見ぬふりをしていた。ある夜、美花と待ち合わせをした場所で、信之は実花が男に犯されている姿を見る。そして信之は美花を救うために男を殺してしまう―。その夜、理不尽で容赦ない天災が島に襲いかかり、全てを消滅させた。生き残ったのは、信之のほかには美花と輔とろくでもない大人たちだけだった。それから25年後、島を出てバラバラになった彼らのもとに過去の罪が迫ってくる―。妻子とともによき父として暮らしている信之(井浦新)と、一切の過去を捨ててきらびやか芸能界で貪欲に生き続ける美花(長谷川京子)。誰からも愛されずに育った輔(瑛太)が過去の秘密を携え、ふたりの前にやってくるのだった。25年前に消滅したはずの秘密を握って、今日彼は笑って現れた。「野生」に踏み出してしまった「人間」の姿―。三浦しをん、善悪の彼岸へ。圧倒的暴力を描く衝撃作、ついに映画化

10/10点!!信之のは元から備わっていた狂気で、輔のは長年で培っていった狂気、でしょうか。自分の狂気さと暴力性を理解している人間は日常、それらを器用に隠して理性的に生きることが出来ます。ただ、スイッチは必ずあって、信之のスイッチは美花で、手元でコントロール出来るものではなかったということ。瑛太の放つ輔の剥き出しのヤンデレ感が半端ないです。「大好き助けて愛して」って、どのシーンもずっと泣き笑いをしているようで、胸が痛かったです(>_<) 輔が流した大粒の涙は、綺麗でとても痛かったです。瑛太ストッパーを外すと凄いな(*゜Q゜*) 新さんも最初から臨戦態勢で(笑)、輔とのシーンの前からゴゴゴッて狂気出しまくりでした。信之の輔に対する狂気と愛と情のバランスが常に不安定で見えない怖さは、新さんの凄い計算し尽くされた演技のように見え、二人とも迫力バシバシで圧倒され続けました( ; ゜Д゜)瑛太は最初から剥き出しでしたが、新さんの滲み出す感じは、大森作品の登場人物に共通するところがあります。輔が女だったのなら、どうなったのだろう?二人が光だと思ったものは他人から見たら光とは真反対のもので、でも輔は父親が死のうが、あのままだと虐待呪縛から抜けられないので、ある意味救いだったのかな?美花に囚われた信之は死を選ばず戻ったけど、あの後、再生はあるのだろうか?と色々その後を考えてしまいました。あと、椿を襲ったのは輔なんじゃないかな?って。違いますかね?あと、南海子(橋本マナミ)は結構鋭い女性なのに何で信之と結婚したんだろうって・・・市役所職員の団地住まいでお金があるってわけでもないのに(爆)すっごい泥々を無理矢理飲み込まなきゃいけないような、ジェフ・ミルズ不快な音楽が差し込まれるタイミングが最高な作品です。2017年公開。

このデジログへのコメント

  • マツアキ 2017年12月30日 18:46

    ドロッドロの作品が好みなんですか?
    廣木監督とか。
    光に関しては、愛憎なんですけど、そこに芸術作品を入れて、ジェフミルズの音楽でミックスしたえらい味のスムージーみたいな作品だと思いました。

  • はらぺこ 2017年12月30日 21:35

    年末に前回に引き続きの10点ですね(^^

  • ユリ 2017年12月31日 01:34

    > マツアキさん
    月の白と闇と濃い緑と赤のスムージーですね!飲んでる間に喉が焼けてしまいそうな。ドロドロの種類によりますが、廣木監督の大人の映画は好きですね(^^)

  • ユリ 2017年12月31日 01:36

    > はらぺこさん
    年末最後の映画館は「勝手にふるえてろ」の楽しい映画で打ち止めにしようと思っていたのですが、最後はやっぱり新宿武蔵野館がいいなぁと(去年も31日にいました)行ってしまいました。

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