夢は捨てたと言わないで

「火花」を観ました。
久しぶりの日本映画です。
ピース又吉直樹さん原作の、芥川賞受賞作品の映画化です。

作者が売れっ子の芸人だからという話題性に全然負けていない、とても純粋で文学的な原作本はとても気に入っています。
また、それを忠実に再現した、原作を漫画化したものも面白くて気に入っています。
キャスティングがなかなかよさげな映画もきっと面白いと思い、期待しての鑑賞でした。

さすがに2時間では、原作の良さを全部表現しきれていなかったのは否めません。
でも、テンポよく最後まで楽しく観ることができました。
桐谷健太さんと菅田将暉さんの「浦ちゃん＆鬼ちゃん」のコンビネーションは抜群で、特にびっくりしたのが、菅田さんの卓越した演技力でした。
桐谷さんが演技派なのは知ってましたが、正直、菅田さんはチャラいイメージしか持ってなかったのです。
仮面ライダーWとか、のりみちくんとか、鬼ちゃんとか、民王とか、そのくらいしか観てなかったもので。
でも彼、全然チャラくなく、しっかり役柄を作りこんでいて素晴らしかったのです。
菅田さん、今まで誤解しておりました、すみません。
貴方はとても素敵な俳優さんです。

あとは、主題歌が私は大好きです。
ビートたけしさんが元々歌っていた「浅草キッド」を、主演の2人がカバーしたものなんですが、映画の内容とピッタリ合っていてジーンとしました。
浅草キッドはいろいろな人がカバーしていますが、個人的には一番、心に来たバージョンです。