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四十路のおっさん、「少女漫画の登場人物気分」に浸る。

2017年10月21日 21:09

四十路のおっさん、「少女漫画の登場人物気分」に浸る。

今回の画像
創作活動をしていた女の子が、ネット上で嫌がらせを受けて、
自分が世界中から嫌われているかのように思えてしまい、
酷く落ち込んで。

そんな時、頼りになる姉貴分から助言を受けて、
見事に復活する……というシーンなのですが。

これですよ、これ!
2016.3.19の、「楽しいこと、気持ちいいこと、嬉しいこと」で私が書いたこと!
私が言いたかったこと! ちとオーバーですが、この私が、顔も知らない
「作者さん」との間で実体験したこと!

私も、創作を趣味とする者です。
ゆえに、感想や応援をもらえた時の嬉しさ、幸せを、知っています。
だからそれを、私の方からも、多くの人に届けられれば……と。

そう、この画像女の子のような経験が、出す側受ける側両方とも、私にはあるのです。
まあ、私ぁムサいおっさんですけど。わはは。

それに。
作品をしっかり読み込んで、内容を分析して感想を書くのは、
自分の創作修行にもなりますしね。

ほんで。
この画像の作品、「妄想少女オタク系」というタイトルなのですが。
「OTAKU Girls」の名で海外進出し、なんと! パリで開催された
第11回ジャパンエキスポにて、少女漫画部門グランプリを受賞! したそうです。

実際。
ご覧の通り、絵も綺麗で可愛いですけど、
物語の構成もなかなかのものなのです。(以下ネタバレありです)

例えば。
私は、因果応報を軽んじている作品は嫌いです。
悪人が、その罪に応じた報いを受けずにいると、
それだけでその作品の評価は大きく落ちます。

で、この作品ですが。
主人公(女の子です)たちの幸せそうな様子に嫉妬した、ある女の子が、
主人公に対してこっそりと陰から、ある悪事・攻撃をします。つまり悪人ですよ悪人。

しかし。
物語の構成上、キャラ配置の関係上、その子は将来的には主人公たちに許されて、
仲良しお友達になってめでたしめでたし、というオチになるだろうなと
容易に予想できました。多分、誰が読んでもそう予想すると思います。

なので私はその時、

「おいおい作者さん。この子、ちゃんと報いを受けるんだろうな。きっちり痛い目見せろよ」

と思いました。イヤな子だよなー、と。

ところが。
その子は、自分の攻撃が及ぼした被害を知って、激しく取り乱し、深く傷つき、
後悔して涙して、トイレに駆け込んで嘔吐して。
何とかしなくては、と罪の意識に苛まれ、必死になって足掻きました。

で、いろいろあって。
その子は、黙って逃げることもできたけど、ちゃんと主人公に白状して謝って
(実はちょっとした怪我の功名があり、その子のやったことは
 主人公に利益をもたらしてもいた、ということもあって)、円満に許され、
主人公たちの仲間として受け入れられる、という展開になります。

かつて嫉妬に身を焦がした、「幸せそうな様子」の、一員として。

これ。
悪事悪事としてきちんと作中で扱われながらも、
犯人反省して改心していくという流れが本っっ当に無理なく、
自然で、すっっごく物語として盛り上がってて。

その、許されて受け入れられるシーンを読んだ時の私は。
最初に言いましたような経緯から、作品全体への感情移入が強かったこともあり。
もぉ紙面を正視できなくなって、俯いてぎゅっと目を瞑って、

「良かった……良かったねぇ……」

と、本を持つ手を震わせていました。
(ほぼ誇張してません。ほんとにこういう状態になりました)


どーです。
ほんのちょっと前には、

「おいおい。このイヤな子に、きっちり痛い目見せろよ」

なんて言ってた私が、ですよ。その子が幸せになったのを見て、

「良かったねぇ……」

と涙ぐんでしまうという、この急転直下っぷり。
それほど私はこの作品に、この物語に、大きく感情を動かされた。
「感動」したってぇことです。

私も。
読者様から、こんな風に思ってもらえる小説を描きたい。
至難の道でしょうが、生涯かけて追い続けたい目標です。


というわけで。

妄想少女オタク系」全7巻。
大! 感動できる作品ですよと、
フランス人だけでなく私からも太鼓判を押させて頂きますので。

機会がありましたら、ぜひご一読あれ。


☆☆小説☆☆
少女漫画」のお勧め作品を熱く語りましたが。
少女小説」のお勧め作品を、裏の2014.3.16で熱く語っております。
よろしければ、そちらも見てやって下さい。


☆☆感動☆☆

作品を読み、その感動が、心の奥深いところまで、ドーンと入ってきて。
それが、いくつも積み重なって。たくさん混ざり合って。
やがて、心の奥深いところから、ドドーンと吹き上がってくる。

その、原型を留めないごちゃごちゃミックスジュースが、
「自分の作品」なのです。

そんな「自分の作品」が。
どこかの誰かの心に、ドーンとなって。
その人が、ドドーンと作るミックスジュースの、材料の一部に……

なれたら、嬉しいです。

このデジログへのコメント

  • 如 月 2017年10月21日 21:32

    言葉に影響を受ける
    スバラシイことだと思います♪

    感性に刺激され
    素直な言葉に気持ちが動く。けーでぃさんの言葉はいつもいただく度に嬉しい心地になります♪

  • はぎんちょ 2017年10月22日 01:11

    作品を読んでると、感情移入しますよねぇ

    他人のことだと、おおらかに、かつ客観的

    冷静に考えられるのに、なぜ自分ごとだと

    そのように考えられないのか(苦笑)(^_^;)

  • みやねき 2017年10月22日 14:28

    日記待ってました(*´v`)

    感情移入しますよねえ、分かります(*´-`)

    感情揺さぶられる作品に出会うと本当に幸せです

  • けーでぃー 2017年10月22日 22:25

    > 木綿子さん

    過分なお言葉、有難く頂戴致しまする。
    数多くの作品から貰った感動を、自分からも多くの人に与えたい、と思っております。
    もちろんその「数多くの作品」には、貴女の作品も入ってますよ~。

  • けーでぃー 2017年10月22日 22:27

    > はぎんちょさん

    自分の痛みを他人に理解してもらえないのと同様、自分も他人の痛みを本当には理解できない。
    「痛み」に限らず全ての感情がそう。
    でも、だからこそ冷静で客観的な助言ができる・貰えます。

  • けーでぃー 2017年10月22日 22:29

    > みやねきさん

    ですよね! でも、そういう作品を自分で描くには、情熱だけではやはりダメで、
    緻密な計算・高度な技術といったものが不可欠。
    私けーでぃー、まだまだ未熟。修行を続ける所存であります。

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